「5才と4才の兄妹を隣同士で寝かせていたら、ある朝、お兄ちゃんが下半身をむき出しにして起きて来た。尋ねたら寝るときに妹におちんちんをさわらせていたといい、さらに『気持ちいいんだよ~』と無邪気に答えました」(ゆみこさん/33才)
「2才になる息子は、布団にうつぶせになり布団と股間の間に手を入れて腰を振っています。息遣いもハァハァと荒く、恍惚とした表情をしています。日中もする時がありますが、寝る前はとくに頻繁です」(まきさん/28才)
「完全母乳で育てた7才の息子は常におっぱいを触ってきます。お風呂に入ったときも必ず触ってくるのですが、たまにおちんちんが大きくなってくるので『こんな小さなうちから大丈夫かしら?』と不安になってしまいます」(くみさん/29才)
上記のコメントをくれたママたちは子どもたちの将来を心配していたが、これらの行為は専門家の目から見てどのように映るのだろう? 性と生命の出張授業を行っている 誕生学協会の代表理事、大葉ナナコさんに伺った。
「二次性徴期(子どもの体から大人の体に変わる、いわゆる思春期)を迎えれば、脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されどんな子どもにも性的な関心が生まれます。しかし、幼児にはまだそれがないので、性的な言葉の発言や性行為に似た動きをしたとしても、大人同士の生殖としての性や、コミュニケーションの性を意味したものではありません」(大葉さん 以下同)
もともと幼児は好奇心旺盛。たまたま性器に関心が向き、興味を持ったからこそ実際に触っているだけのことだという。しかし、身体的な反応があるのはちょっと早いような気もするが…。
「子どもたちにも性感があります。当協会の顧問でもある産婦人科医の早乙女智子先生によれば、『人間には生まれてから死ぬまで“性”への感覚や感受性がありますが、大人と子どもの性意識は違います。性=いやらしいことと過剰反応するのではなく、子どもには“大切なところだから人前では見せないんだよ”と諭すことが大切です』とのこと。子どもが性器いじりをしても、むやみに叱りつけたりしないことが重要です」
子どもの性に関する行動はほとんどの子どもに見られ、成長の通過儀礼のひとつ。目撃しても慌てることなく、冷静に受け止めよう!
(パンチ広沢+ノオト)