こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食特有の下処理と言えば何を思いつきますか?トマトの湯むき、大豆の薄皮取り、しらすの塩抜きなどなど、大人料理を作るときはしない下処理をします。このような下処理は、いつまですればいいのでしょうか?
離乳食のときに下処理をする理由
少々手間に感じる離乳食特有の下処理ですが、どうしてしなくてはいけないのでしょうか?
1.赤ちゃんの内臓機能が未発達なため
赤ちゃんの内臓は、野菜などの繊維、薄皮、果物の種、肉の脂肪を消化しにくく内臓に負担をかけてしまうことがあります。
2.赤ちゃんの身体機能が未発達なため
赤ちゃんの口の機能は、離乳食を食べ進めていくうちに発達していきます。まだ未発達な口の機能は下処理をしなければうまく飲み込めないことがあります。
1歳半をすぎてもしなければいけない下処理
1歳半をすぎてもしたほうが安心な下処理を3つお伝えしますね。
トマト
トマトを使うときは、ひと口で食べられるくらいの小ささに切ります。とくにプチトマトは皮が固く噛みちぎりにくいので、そのままは与えず、1/4程度に切ってあげましょう。
しらす
しらすは塩抜きをするか、しない場合はしらすを入れるメニューにはほかの調味料は入れず、しらすの塩分で味をつけるようにしましょう。
大豆やコーンなど
大豆やコーンなどの薄皮をむかない場合は、刻むところから始めてみるなど、消化しやすいようにひと手間かけてあげましょう。
離乳食特有の下処理は、離乳食をスムーズに進めていくための大切な役割をしています。離乳食期の約1年間、愛情を込めて下処理をしてあげてくださいね!
著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。
配信: ベビーカレンダー(レシピ)