時短につながる買い物術 最適な組み合わせはあるもの?
スーパーが自宅の近くに充実しているか、など。居住エリアの利便性にもよって異なるところはありますが、そもそも、買い物は「1週間にまとめて週末に買う」派、「毎日買い物に行く」派など、その頻度は自由自在。
また、リアルな店舗に限らず、ネットスーパーや食材宅配など、買う場所や買い方にはいろいろあるから、どんな買い物方法が効率は良いのかちょっとわかりにくい…。
「買い物は献立と予算を決めて1週間にまとめて買う方が効率は良いと思います。毎日買い物に行くと、特売品などに目がいき、そんなに必要がなくても購入したくなります。もちろん、特売品などは買い物に行く楽しみではありますが、経済面での効率を考えるとまとめ買いをすることで、余計な買い物はしなくてすみます」
そう話すのは、家計管理やネットスーパーの活用術に詳しい、ファイナンシャルプランナーの今関倫子さん。もちろん、“ペットボトル類はAスーパー、お肉はBスーパー”といった具合に、値段を比較してスーパーをハシゴする買い方は家計には優しいものの、買い物回数が増えるほど“ついで買い”の誘惑回数も増えてしまうというわけ。
買い物上手になる コストコの上手な使い途は?
買い方はなるべく集約するとして、もうひとつ疑問なのは、買う場所の選び方。特に、悩ましいのは、最近人気が高いコストコなどのホールセールスーパー。頻繁に利用する生活用品や食材についてはコストパフォーマンスがよい買い物ができるような気がするけれど、近くにない場合。車や電車で出かけて買い物に行くのは、交通費がかかり家計面でみれば結果、かえって損になってしまわないのかしら…。
「車や電車で交通費がいくらかかるかにもよると思います。たとえ近所のスーパーよりホールセールスーパーの方が食材は安くても、交通費を含めて計算してみると損しているケースはやはりあります。そのため、1台の車に乗り合って買い物にくるグループもよく見かけますね。近場であれば交通費を折半すれば安くすみますし、大容量の食材は持参してきたジップロックに入れて分けるとよいでしょう」(今関さん、以下同)
初めてホールセールスーパーに行くと、何を買っていいのかわからないことが多く、お得な気分になって無駄に買ってしまいがちだと今関さん。事前にネットなどで人気商品をチェックしておくのがオススメだとか。
また、コストコの場合、近所のスーパーには扱いがないキッチンペーパーやウエットティッシュも置いてあり、なかには使い勝手の良さが評判の商品もあるそう。遠方なら、値段の比較だけでなく、わざわざ購入しに行きたくなる人気商品を購入するのもひとつの手。
「先日3キロの詰め替え用のボディウオッシュ、ハンドソープを購入しましたが、そんな大容量な物を購入できるのはホールセールスーパーならではであり、かつ値段も比較するとお得でした!」
ストックがあるのに買っちゃった!を防ぐ上手な方法は?
買い物上手になるために避けたいものといえば、ウッカリの二度買い。切らしていたと思って買ってきたら、おうちにまだストックが残っていた、というのは良くある話。無駄にはならないとしても、これによって発生する労力と手間は解消したいところ。
「たとえばシャンプーや洗剤などについては最後の在庫を使用し始めたら購入する様にしています。特売品だからと、まとめ買いをすると押し入れなどに仕舞い込んでしまいがちです。また不要であれば、どんなに特売品であっても購入しないようにしましょう」
例えば、洗濯洗剤やトイレットペーパーなど、良く利用する生活用品については、常に+1ストックを用意して2つにしておくなど、ルールを作ること。こうすることによって、何が切れそうで何が足りているのかを印象付けしやすくするというわけ。切らしてしまったから買いに行く、という状態を作ることが、そもそもこうした“買い被り”の発生原因となるんですね。
その他、株式会社Money&You代表取締役でマネーコンサルタントの頼藤太希さんは、「冷蔵庫・食材を管理するアプリを活用したり、買い物に行く前に必ずチェックしたりすることもポイント。少し値は張りますが、IoT冷蔵庫の活用を検討しても良いかもしれません。『不必要なものまで買ってしまう』場合、欲しいかどうかではなく、必要かどうかの視点を常に持つことが大切です」と話します。
調べてみると、最新のIoT冷蔵庫のなかには、外出先でスマートフォンから冷蔵庫に登録した買い物リストを確認する機能が搭載されているモデルもあるそう。買い方や買う場所の工夫以外にも、まだまだ買い物を時短するテクニックはありそうですね!
(文・団子坂ゆみ/考務店)