キッチンの汚れは主婦の大敵!
キッチンまわりのお掃除は、油汚れやヌメリ、食材のクズなど、とにかく主婦の一番の悩みどころ。ちょっと放置してしまうと、たちまちベトベト、ヌルヌル…と大変なことに。でも、食材を扱う場所だけに、日々清潔に保っておきたいものですね。そこで、キッチンまわりのお掃除に使える意外なモノと掃除法を紹介します。

汚れも落とす!食材や調味料の驚くべきパワー
キッチンまわりには、主に次のモノを使用します。酢(穀物酢・米酢)、飲み残しのビール、オリーブオイル、片栗粉、使用済のラップ。こんな身近なモノに、どんなパワーが隠されているのでしょうか?

コンロのガラストップの油汚れは、ビールとラップが大活躍!
コンロのガラストップは、油汚れやふきこぼれなどで、すぐ汚れてしまいますね。そんなときは、飲み残しのビールとラップを使うという裏ワザが!
方法は、飲み残しのビール(気が抜けててもOK)を汚れの部分に伸ばしたら、クシャクシャに丸めたラップで汚れた面を回すようにこすります。汚れが取れたらそれをしっかりふき取って完了。飲み残しのビールがなくても、酢を水で2~3倍に薄めた“酢水”を使っても効果的。ビールに含まれるアルコールとビタミンE、酢に含まれる“酢酸”が汚れ落としに作用するんです。使用済のラップは、クシャクシャにして使うのがポント。ラップの角を多く使うことで、汚れが落ちやすくなります。

水溶き片栗粉で、魚焼きグリルをスッキリお掃除
なかなか料理で使いきれず、賞味期限がきれてしまいがちな片栗粉。そういうときは、魚焼きグリルのお掃除がおすすめ。
方法は、グリルを使う前に、水1カップに大さじ4杯の片栗粉を溶かした“水溶き片栗粉”をグリルの受け皿に流し込み、そのままグリルを使用します。グリル内が完全に冷めるのを待ち、水溶き片栗粉がゼリー状に固まったらペロ~ンと剥がして捨て、受け皿を軽く洗剤で洗って完了です。毎回グリルを使うたびにこの方法を使えば、魚から落ちた脂も一緒に取れてしまうので一石二鳥です!片栗粉が熱で固まる性質を利用したこの方法。水の分量を間違えてしまうと固まらなくなってしまうので、分量は気をつけましょう。

酢水とオリーブオイルで、電化製品や食器棚のベトつきもピッカピカ!
キッチンまわりの電化製品や食器棚は、すぐにベトつきがちですね。そんなベトつきには、酢とオリーブオイルを使ったお掃除がおすすめ!
方法は、スプレー容器に入れた酢を表面に吹き付け、柔らかい布で塗り広げます。その後、柔らかい乾いた布に少量のオリーブオイルを付けて汚れをふき取りながら磨きあげていけば、油汚れがスッキリするだけでなく、いい感じのツヤも出て驚くほどピッカピカに。酢のニオイは、しばらくすればなくなるのでご安心を。


ジャガイモの皮でシンクのヌメリをピカピカに
お料理の定番食材のじゃがいも。剥いた皮をそのまま捨ててしまっていませんか?というのも、その皮を使ってヌメリが気になるキッチンのシンクのお掃除ができちゃうんです。
方法は、剥いた皮の切り口のほう(実がついているほう)でゴシゴシこするだけ。実は、じゃがいもに含まれるサポニンが、市販の石鹸などに使われている界面活性剤の働きとよく似てるため、洗剤がわりになるのだそう。シンクだけでなく、蛇口や鏡などにも効果的で、仕上げに乾拭きすればピッカピカに!さらに、でんぷん質が皮膜をつくり、曇り止めの効果も発揮してくれます。お子さんでも簡単にできるので、ぜひお手伝いを頼んでみては?

撮影/岡村智明 構成・文/横田裕美子