アリシーで連載中の旅エッセイマンガ「アヴァンチュールを求めて」の作家・ポレポレ美さんは、Vコミで連載中の実体験マンガ『今日も拒まれてます』で、自らのセックスレス問題を描いています。同じ悩みを抱えている女性は決して少なくないのではないでしょうか。アリシーの作家対談後編では、気になるセックスレス問題と、これを作品化したことで見えて来たものについて、引き続き編集長の藤田佳奈美がお聞きします。
■自分が抱えている悩みをマンガで表現
藤田:ポレ美さんといえば、自身のセックスレス体験を描いたマンガ『今日も拒まれてます』が話題ですが、そもそもこれをテーマにしたきっかけは何だったのでしょうか?
ポレ美:これまで私が描いてきたのは、トラブル体験や自虐ネタが中心でした。でも、本当に自分が抱えている悩みをマンガで吐露してみたら、一体どんな反響があるんだろうと思いついたのが始まりなんです。
藤田:最初のころは、きっかけ作りのために「セックスチケット」を発行するなど、ポレ美さんらしいコミカルな描写もたくさん見られました。ところが話数を重ねていくほど、セックスレスというテーマについて、シリアスに切り込んでいっている印象です。
ポレ美:そういうのもすべて実体験なんですよ。セックスチケットもまだ持ってるので、見本としてお持ちすればよかったですね(笑)。
ポレ美:これまで私が描いてきたのは、トラブル体験や自虐ネタが中心でした。でも、本当に自分が抱えている悩みをマンガで吐露してみたら、一体どんな反響があるんだろうと思いついたのが始まりなんです。
藤田:最初のころは、きっかけ作りのために「セックスチケット」を発行するなど、ポレ美さんらしいコミカルな描写もたくさん見られました。ところが話数を重ねていくほど、セックスレスというテーマについて、シリアスに切り込んでいっている印象です。
ポレ美:そういうのもすべて実体験なんですよ。セックスチケットもまだ持ってるので、見本としてお持ちすればよかったですね(笑)。
藤田:それにしても、セックスレスって何なんですかね。ポレ美さん、こんなにキレイなのに、男性からするとそういう問題じゃないんでしょうか。私も同じような体験をしているせいか、読み進めるほど胸が痛くなりました。
ポレ美:こういう問題を、女性側が発信することって、これまであまりなかったと思うんです。だからこそ、自分からマンガにして世に伝えてみたことで、どこか癒やされた部分もあるんです。
藤田:なるほど。描くことで浄化された、みたいな。
ポレ美:そうですね。マンガとして構成するうえで、状況が頭の中で整理された面はあると思います。
ポレ美:こういう問題を、女性側が発信することって、これまであまりなかったと思うんです。だからこそ、自分からマンガにして世に伝えてみたことで、どこか癒やされた部分もあるんです。
藤田:なるほど。描くことで浄化された、みたいな。
ポレ美:そうですね。マンガとして構成するうえで、状況が頭の中で整理された面はあると思います。
■セックスレスはなぜ起こる?
藤田:私が昨年離婚したのも、セックスレスが理由の1つにありました。何がツラいって、普段は普通に仲がいいことなんですよね。会話もあるし、手も繋ぐし、だけどセックスだけがないという状態。
ポレ美:ほんとにその通りだと思います。私もまさにそのパターンでした。中途半端に仲がいいからこそ、どうしてセックスレスになってしまうのか、すごく悩んだんです。
藤田:なぜそうなってしまうのかは、きっと男性側もよくわかっていないんでしょうね。ただ、自分のケースを振り返ってみると、当時はフリーで仕事をしていたこともあり、朝から晩まで部屋着で、かつ、すっぴんで作業してることが多かったんです。これでは欲情してもらえないのも当たり前かもと気づきました(笑)。
ポレ美:私も家で仕事をするので、よくわかります。下手をすると私、高校時代のジャージを着て作業してますから(笑)。
藤田:ありのままでいることは大切だと思うんです。家族になるというのは、そういう状態で一緒に暮らすことでもありますから。でも結局、生まれたままの姿を愛してくれるのは親だけなのかなと、寂しくなっちゃいました。
ポレ美:うーん。だからといって、メイクやファッションを常にしっかり整えておくのも難しいですよね。家の中でもずっと気を張っていなければいけないなんて、疲れちゃいますよ。
藤田:ポレ美さんも、もう離婚されているんですよね。別れる時、悩みませんでした? セックスレスを理由に離婚していいのかな、って。
ポレ美:それはありました。実際にはそれだけでなく、他にもいろんな理由が重なり合っていると思うんですけど、セックスレスが理由の大部分を占めていたので。少なくとも、親にはそんなこと言えないですしね(笑)。
ポレ美:ほんとにその通りだと思います。私もまさにそのパターンでした。中途半端に仲がいいからこそ、どうしてセックスレスになってしまうのか、すごく悩んだんです。
藤田:なぜそうなってしまうのかは、きっと男性側もよくわかっていないんでしょうね。ただ、自分のケースを振り返ってみると、当時はフリーで仕事をしていたこともあり、朝から晩まで部屋着で、かつ、すっぴんで作業してることが多かったんです。これでは欲情してもらえないのも当たり前かもと気づきました(笑)。
ポレ美:私も家で仕事をするので、よくわかります。下手をすると私、高校時代のジャージを着て作業してますから(笑)。
藤田:ありのままでいることは大切だと思うんです。家族になるというのは、そういう状態で一緒に暮らすことでもありますから。でも結局、生まれたままの姿を愛してくれるのは親だけなのかなと、寂しくなっちゃいました。
ポレ美:うーん。だからといって、メイクやファッションを常にしっかり整えておくのも難しいですよね。家の中でもずっと気を張っていなければいけないなんて、疲れちゃいますよ。
藤田:ポレ美さんも、もう離婚されているんですよね。別れる時、悩みませんでした? セックスレスを理由に離婚していいのかな、って。
ポレ美:それはありました。実際にはそれだけでなく、他にもいろんな理由が重なり合っていると思うんですけど、セックスレスが理由の大部分を占めていたので。少なくとも、親にはそんなこと言えないですしね(笑)。
■若くても美人でも起こる「セックスレス」問題
藤田:一時期はできるだけのことはやってみようと、ジェラートピケのパジャマを着たりもしていたんです。ジェラピケは、結婚もしたことがない年下の友人のアドバイスだったんですけど、そんな簡単なことじゃないってわかってても、藁にもすがる思いで、つい……(苦笑)。でもやっぱり、そういう小手先のことでは解決しないんですよね、セックスレスって。
ポレ美:うん、それは「あるある」だと思います。セクシーな下着をつければいいと言う人もいますけど、効果があったとしても一時しのぎかもしれないし。遅かれ早かれ、レスになる夫婦はレスになる気がします。
藤田:相手がその人だったからレスになったのか、それとも誰が相手でも一定期間が過ぎればレスになるのか、その真相がわからないからモヤモヤするんですよ。こうなると、次また結婚するかどうか、すごく悩んでしまいます。
ポレ美:そうですよね。またレスになるかもしれないと思うと、なかなか踏み出せなくなっちゃいます。
ポレ美:うん、それは「あるある」だと思います。セクシーな下着をつければいいと言う人もいますけど、効果があったとしても一時しのぎかもしれないし。遅かれ早かれ、レスになる夫婦はレスになる気がします。
藤田:相手がその人だったからレスになったのか、それとも誰が相手でも一定期間が過ぎればレスになるのか、その真相がわからないからモヤモヤするんですよ。こうなると、次また結婚するかどうか、すごく悩んでしまいます。
ポレ美:そうですよね。またレスになるかもしれないと思うと、なかなか踏み出せなくなっちゃいます。
藤田:今まさに同じ悩みを抱えている女性も少なくないでしょうね。
ポレ美:実際、『今日も拒まれてます』の読者さんから、「うちもレスなんです」とメールをもらうことは多いですよ。これは私が考えていた以上に身近で深刻な問題なんだなと、今さらながらに痛感させられています。
藤田:マンガにしてみて、解決した部分もありますか?
ポレ美:モヤモヤは少し晴れましたけど、やっぱり解決策は見つからないですね。このテーマは今後も個人的に追っていきたいと思っています。
ポレ美:実際、『今日も拒まれてます』の読者さんから、「うちもレスなんです」とメールをもらうことは多いですよ。これは私が考えていた以上に身近で深刻な問題なんだなと、今さらながらに痛感させられています。
藤田:マンガにしてみて、解決した部分もありますか?
ポレ美:モヤモヤは少し晴れましたけど、やっぱり解決策は見つからないですね。このテーマは今後も個人的に追っていきたいと思っています。
藤田:ポレ美さんの作品は、こういったシリアスなものもあれば、アリシーで連載中の『アヴァンチュールを求めて』のようなコミカルな面白さもあって、いろんな面が楽しめますよね。これからもさまざまな角度から私たちを楽しませてほしいです。
ポレ美:ありがとうございます。頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
(了)
ポレ美:ありがとうございます。頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
(了)
(友清哲+編集/藤田佳奈美)
アリシー 編集部
アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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