感情や、そこに至るまでのストーリーをつい想像してしまうようなイラストたち。
たとえば、友だちと過ごした夏の日のこと。着付けが上手いおばあちゃんは、誰のおばあちゃんなんだろう?
旅先での一コマ。風が強かったことさえも、なんだか楽しい思い出になるんだろうな。
眠れない夜。彼女はこの後、うさぎのぬいぐるみを抱きしめたのかな。
春風に吹かれて何を思いながら桜を見上げているんだろう。片手にはビール。仕事終わりなのかな? それとも休みの日なのかもしれない。
四季を折りまぜたこれらのイラストは、まるでアルバムを見ているような気分になりますよね。今回は、思わず心を掴まれてしまう、ぬくもりのあるイラストを描いているかわいちひろさん(@chihikwi)にお話を伺いました。
四季を折りまぜたこれらのイラストは、まるでアルバムを見ているような気分になりますよね。今回は、思わず心を掴まれてしまう、ぬくもりのあるイラストを描いているかわいちひろさん(@chihikwi)にお話を伺いました。
■ふとした瞬間をイラストに
――簡単な自己紹介をお願いいたします。
「絵を描いているかわいちひろと申します。東京、名古屋、大阪でのイベントなどに参加しています」
――ちひろさんの描かれるイラストは、日常を切り取った作品が多いように思いますが、どんな時にアイデアが思いつきますか?
「電車でうかない表情の人を見たり、うれしそうに花束が飛び出た紙袋を持った年配の方を見たりすると、『この人たちには、帰ったらどんな景色が待っているのかな』と妄想しています。そういったことがアイデアになりますね。あとは、幼少期の思い出や家族の姿からネタを思いつくことが多いです」
「絵を描いているかわいちひろと申します。東京、名古屋、大阪でのイベントなどに参加しています」
――ちひろさんの描かれるイラストは、日常を切り取った作品が多いように思いますが、どんな時にアイデアが思いつきますか?
「電車でうかない表情の人を見たり、うれしそうに花束が飛び出た紙袋を持った年配の方を見たりすると、『この人たちには、帰ったらどんな景色が待っているのかな』と妄想しています。そういったことがアイデアになりますね。あとは、幼少期の思い出や家族の姿からネタを思いつくことが多いです」
たとえば、病院の待合室の一場面と思われるこちらのイラスト。妹に心配させまいと気丈に振る舞うお兄ちゃん。心配そうな妹、それを優しく見守るお母さん。自分はどっちの立場だっただろう? いつかこのお母さんのようになるのだろうかと想像が膨らみます。
――あたたかみのあるイラストの多くは物語を想像させるのですが、そういったイラストを書くために大切にしていることはありますか?
「描いている小物はすべて、イラストの中にいる人物に関係があるものなんです。きっとこういう性格だろうな、とイメージしながら小物を散りばめています。楽しんでもらえるように表情も豊かに、目線も気にして描いていますよ」
――なるほど。一枚のイラストの情報量が多いのもストーリー性を感じる一因なんですね。イラストはどのようにして描いているのですか?
「原画は水彩やコピック、色鉛筆で着彩しています。こだわりはなく、絵の雰囲気に合わせて変えたりしていますね。Twitterにアップしているイラストの大半は、iPhoneで着彩したものです。デジタルなので、色のラフを検討しやすく便利です」
――あたたかみのあるイラストの多くは物語を想像させるのですが、そういったイラストを書くために大切にしていることはありますか?
「描いている小物はすべて、イラストの中にいる人物に関係があるものなんです。きっとこういう性格だろうな、とイメージしながら小物を散りばめています。楽しんでもらえるように表情も豊かに、目線も気にして描いていますよ」
――なるほど。一枚のイラストの情報量が多いのもストーリー性を感じる一因なんですね。イラストはどのようにして描いているのですか?
「原画は水彩やコピック、色鉛筆で着彩しています。こだわりはなく、絵の雰囲気に合わせて変えたりしていますね。Twitterにアップしているイラストの大半は、iPhoneで着彩したものです。デジタルなので、色のラフを検討しやすく便利です」
■お気に入りのイラストと反響の多かったイラスト
――公開されたイラストの中で一番のお気に入りはどれですか?
「コーヒーの日に公開した『コーヒーの匂いと君がすき』です。
「コーヒーの日に公開した『コーヒーの匂いと君がすき』です。
家族をモチーフに描くことが多いのですが、この絵は自分がいいなと思う家族の空気感が出せたと思っています」
――妻を見つめる夫の優しい表情がなんとも言えないですよね。反響の多かったイラストはどれですか?
「ひな祭りの絵はとても多くの人に見てもらえたようです。
――妻を見つめる夫の優しい表情がなんとも言えないですよね。反響の多かったイラストはどれですか?
「ひな祭りの絵はとても多くの人に見てもらえたようです。
「双子の姉妹が雛人形を飾り付けているイラストです。双子を出産予定の妊婦さんから、今現在双子を育てているという方まで『数年後こんな姿かもしれないと思うと、とても楽しみ』と感想を頂き、身近な家族を思いながら絵を見てくれたんだなと、とてもうれしく感じました」
よく見ると、人形にも動きや表情がありちょっとファンタジー感があるのもこのイラストの魅力ですよね。「あれ? ここで合ってる?」「場所違うかも?」なんて会話が聞こえてきそう。
よく見ると、人形にも動きや表情がありちょっとファンタジー感があるのもこのイラストの魅力ですよね。「あれ? ここで合ってる?」「場所違うかも?」なんて会話が聞こえてきそう。
■記憶を思い返す一枚を
――ちひろさんがイラストを通じて伝えたいことはありますか?
「その人の記憶を思い返す一枚になっていたらうれしいですね。見てくださる方には毎日の中のほんの一部の場面として、『ああ、あるある』『懐かしいな』と感じてもらえればと思っています」
――これからどんなイラストを描いていきたいですか?
「これから描く絵はもしかしたら泣いていたりと、さみしげな表情をしたりしていることもあるかと思います。なぜ泣いているのかなど、ゆっくりじっくり考えてイラストを見てください」
何気ない日常にこそ、大切な一瞬があるのだと気付かせてくれる。そんなちひろさんのイラストで、ホッと一息ついてみませんか?
画像提供/かわいちひろ
(まつだあや+ノオト)
「その人の記憶を思い返す一枚になっていたらうれしいですね。見てくださる方には毎日の中のほんの一部の場面として、『ああ、あるある』『懐かしいな』と感じてもらえればと思っています」
――これからどんなイラストを描いていきたいですか?
「これから描く絵はもしかしたら泣いていたりと、さみしげな表情をしたりしていることもあるかと思います。なぜ泣いているのかなど、ゆっくりじっくり考えてイラストを見てください」
何気ない日常にこそ、大切な一瞬があるのだと気付かせてくれる。そんなちひろさんのイラストで、ホッと一息ついてみませんか?
画像提供/かわいちひろ
(まつだあや+ノオト)
まつだあや
鳥取産、九州在住のフリーライター。
ファッション、コスメ、アプリ、簡単レシピなど女子の「欲しくなる!」「やってみたい!」気持ちを刺激する記事を主に随筆中。
写真を撮るのが好きで、フィルム一眼も所持している。ライフワークは音楽を聴くこと。
この道に導いてくれた師匠がおり、弟子として恥ずかしくないライターになるを目標に活動中。
鳥取産、九州在住のフリーライター。
ファッション、コスメ、アプリ、簡単レシピなど女子の「欲しくなる!」「やってみたい!」気持ちを刺激する記事を主に随筆中。
写真を撮るのが好きで、フィルム一眼も所持している。ライフワークは音楽を聴くこと。
この道に導いてくれた師匠がおり、弟子として恥ずかしくないライターになるを目標に活動中。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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