F4では誰が好き? 世代を超えて愛される『花より男子』編集部座談会
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

F4では誰が好き? 世代を超えて愛される『花より男子』編集部座談会

第1回 警告、恋愛マンガ中毒!
\道明寺、最強説!?/
累計6100万部を突破している人気漫画『花より男子』。この大ヒット作が生まれたのは、1992年と26年前ながら、今も世代を問わずに根強く愛され続けています。今年4月には、F4卒業から10年後を描いた『花のち晴れ~花男 Next Season~』がドラマ化され、懐かしのキャラも登場して、ファンを湧かせました。

どうして『花男』はこんなに愛されるのか……今回、アリシー編集部面々で『花男』について語り合いました!

<登場人物>

藤田:アリシー副編集長。アラサーのいもむし女子世代。どんな話題でも、道明寺推し一択!? 座談会メンバー中、愛されたい度No.1。
小林:アラフォーのアリシー編集部員。ジャニーズイケメン好きな二児の母。とにかく顔にこだわる。花沢類推し。
ミノシマ:アラフォーのアリシー編集部員。ある種の現実主義者。なぜか金にこだわる。西門総二郎推し。

■推しメンは誰だ!? 花男メンズ講評

藤田:9月のアリシー特集が「警告! 恋愛マンガ中毒」ということで、私たち編集チームも昔ときめいたマンガを見返してみたいなと、今回の招集に至りました。私たちアラサーアラフォーが共通で見てたマンガってさ、『花より男子』じゃない?

小林:今年放映されたドラマ『花のち晴れ』も良かったしね。まさに旬。

藤田:それ見てないけど(笑)、これだけ長く愛されている作品ってすごいよね。

ミノシマ:最近のマンガってエロや過激表現もぐいぐい入れてくるけど、それもないしね。

小林:純愛だけで全20巻(※完全版コミック)まで読ませた『花男』はすごい。今読んでもハマるのか? って思ったら全然おもしろかった。まずは、前提として、みんな誰派だったの?
ミノシマ:私は、西門総二郎。

小林:いきなり道明寺でも花沢類でもなく、西門さんかい! 素敵ですけどね。西門さんの魅力は、やっぱり屋上シーン?

ミノシマ:屋上シーンだけじゃなくて、ヒロインの牧野つくしの友人・松岡優紀ちゃんとのエピソード全体がよかった。

藤田:優紀ちゃんはこのエピソードから強くなったよね。人は失恋して強くなるのかな。

小林:あの辺りで単なるつくしの友人Aから、キャラがたってきたよね。いい作品って、主人公の友達までキャラたってる。

藤田:すごく自分の意思を持つようになったよね。私も強くなりたい~。

ミノシマ:彼女が西門の金に惹かれないところも良かった。

小林:ああ、なるほど……。私は圧倒的に、花沢類。

藤田:類とはベタだなー。どういうところが好きなの?

ミノシマ:顔?

藤田:あー、メンクイだもんね。

小林:さんざんな言われよう! まあでも、ジャニーズ好きだから、やっぱり中性的なタイプにハマるのかも。類は優しいし、オスくさくないし、寄り添ってくれるところがいい。でも顔だけじゃなくて、思い通りにならなそうな猫みたいに気ままなところも、魅力なのだよ。

藤田:なるほど。私はね、道明寺司!

小林:おお、メインきたー! 今読むと、母性本能くすぐられるよね。

藤田:そうなんだよ! 母性本能!

ミノシマ:えー、親の金なのに偉そうだよ? 将来、会社つぶすかもよ?

藤田:あんだけ金持ちなら、偉そうでも仕方ない(笑)。俺様になって当然! お金持ってる人だからいいんじゃない。

小林:環境が人をつくる。お金持ち含めての道明寺なんです!
藤田:でも違うの! そこに惹かれたんじゃないの! なんか不器用だけどストレートなところ。日本人男子は不器用にあぐらかいて、愛の言葉なんて言ってくれないじゃない。

小林:不器用だけど、ってとこがまたかわいいよね。

藤田:私は、愛の言葉、言われたい(切実)。「お前じゃなきゃ意味がない!」とか、言われたいよね。

小林:愛の言葉かー。私は息子に「ママは爪切ってなくてもかわいいね」って言われたよ。

ミノシマ・藤田:なにそれ、ほっこり。

小林:そのとき、私、爪切ってたのに(笑)。でも息子と同じくらいストレートだよね、道明寺。中身が子どもだからか?

藤田:そうかも。子どもっぽい男の人ってかわいい。

小林:そう思えるのは私たちがアラサーアラフォーになったから?

藤田:そうかもね。大人になったんや。

小林:私が10代でマンガにハマってたころは、道明寺の魅力に気づけなかったなー。

藤田:逆に私は、類には一度も惹かれなかったなあ。同類だからかな……。

ミノシマ・小林:ふーん……。

藤田:同類は好きにならないって言うじゃん。わかって!

小林:う、うん。ワカッタヨ……(笑)。

■名セリフオンパレード! 忘れられない胸きゅんシーン

小林:胸きゅんシーンもいっとく?

藤田:私はここ! 読むよ。つくし「あんたの夢って何?全世界の人類の王様になったり?」 道明寺「それはもうなっている」「もうかなった。一番欲しくて手に入らなかったもの」 「愛してる」。

ミノシマ:きゃーーーーーー!!!!

小林:わかるーーーーーー!!! 完璧すぎる告白シーン!

藤田:泣きながらぎゅっとして眠るシーンも、ふたりらしいなって思って良かった。

小林:全世界の王にもうなってるっていう自信もすげー! 私は、道明寺の「好きだ。気がおかしくなるほど惚れてる」「俺がほしいのはおまえだけだ」

藤田:あーーーー!!! なんか私が言われている気がしてきて、泣けてきた。

小林:「牧野。俺はしつこいからな。おまえが逃げるなら追いかける。地獄だろうがどこだろうがどこへだって追いかけてつかまえてやるからな」。これとか、ストーカー! でも良い!

ミノシマ:道明寺、出てくるなあ。

藤田:女の人ってさ、ヒステリーおこして男の人の愛情を試すところあるじゃん? でも嫌がらずに絶対追いかけてくれる道明寺、最高。不安にさせないよね、絶対。

ミノシマ:道明寺、試されてるって気づかないのかな。将来、大人になってから。

小林:気づかなさそう。いい意味で子どものままだよね。最初にみた鶏を親だと思うくらいの感じで猪突猛進。もう、つくし以外考えられないんだろうね、本能的に。

ミノシマ:恋愛はそれでいいけど、社長として大丈夫なの!? って思っちゃう。

小林:社長に必要なのはカリスマだからいいんじゃない? 有能な部下さえいればさ。

藤田:ミノシマさんは現実ばかり見る……。
小林:道明寺は金持ちだけど、親にぶらさがってないのが良い。

藤田:お母さんの言いなりになってないところがいいよね。いつでもつくしの味方。はあ、好き。

ミノシマ:最後の方で、記憶喪失になったよね。記憶がないのに、言い寄ってきた中島海ちゃんに対してキリっと拒否したのは良かった。

小林:ほんとに一貫して、つくしラブだもんね。

藤田:普通の男の人なら、海ちゃんの発言も信じちゃうのかな。そう考えると道明寺、やっぱり最高。

■か弱いだけじゃない。つくしが魅せた新しい女性像

小林:つくしの「私は無印良女(品)よ そこらへんの女といっしょにしないで」が当時けっこう衝撃を受けて好きだった。ラブシーンではないが(笑)。

藤田:強い女ってさ、男から敬遠されちゃうじゃん? だけどそれが支持されてるっていうのも花男のいいところ。

ミノシマ:これ、強い女しか出てこないよね。道明寺の姉の椿とか。優紀ちゃんも強くなったし。

藤田:か弱くなきゃダメっていう固定観念を打ち破ってくれた。

小林:道明寺と類の間でふらふらするとこはいただけないけど、基本つくしは強くて女性受けいいヒロインだよね。今の少女マンガの流れ作ったのかもね。

ミノシマ:最近の少女漫画は昔みたいなドジっ子天然とかあまり見かけないね。

藤田:現代女性を投影している。男の幻想に惑わされず、自分らしく生きるってところが共感を呼んだのかも。

小林:でもコミックスで、道明寺とくっついた次の巻で類とキスしててひいた(笑)。

藤田:それは、逆にリアルだよ。

ミノシマ:なるほどー。でもさ、あれはちょっと道明寺かわいそうだったね。

藤田:いやー実際、あんないい男たちに言い寄られたら……(笑)。

小林:10代のころは潔癖だったから、そこに嫌悪感あったけど、今ならもっと理解できるかも。

■大人になって読む花男の魅力とは?

藤田:『花男』を大人になってから読み返して、どう思った? とりあえず、道明寺かわいい!

小林:道明寺のように、好きな相手にはちゃんと言葉にして伝えるのが大事! と思いました。それでもあんなにこじれてるんだから……。

ミノシマ:つくしがイケメンを前にふらつくのは仕方ないけど、ふらつきすぎ。誠意ある対応が、関係性を築くんだなと改めて思いました。

小林:たしかに、あの裏切りから信頼を取り戻すのにけっこう大変だったもんね。結局道明寺の、ものすごい愛があったから切り抜けることができたけど。

藤田:思いやりに欠けてるってたまに私言われるから、道明寺は偉いなって思う。不器用だけど思いやりの塊だよね。

小林:つくしは、もっと素直になればなお良し。大事にしたい相手には素直に感謝を伝えるとか、好きって言うのがいいのかなって思う。

藤田:そう考えるとほんと学びが多いマンガだね。ときめきチャージしながら、人間関係の処世術じゃないけど、大切なこと教えてくれる。

ミノシマ:名言も多いし、今読み返しても止まらない面白さでした!

(アリシー編集部)
アリシー 編集部
アリシー 編集部
アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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