こんにちは。29歳、迷えるライター・大木亜希子と申します。
少しずつ涼しくなり、人肌恋しい季節がやってきました。一説によると、この時期、人は恋愛系ホルモンが最も活発になるそうですよ。
この秋こそ上質な恋愛がしたい。もう、男性に振り回されるのは勘弁願いたい。
そんな思いから、現状はイケメンが登場する「ちょいエロ漫画」を読み漁りバーチャル男子に癒やされる日々で……。あぁ無情。
それにしても、1本のペンからどんなトキメキも産み出す漫画家って、本当に凄い職業ですよね。せっかくの芸術の秋。私も「素敵な恋愛漫画を描いてみたい……!」と、漫画教室の体験講座を受けてみることにしました。
少しずつ涼しくなり、人肌恋しい季節がやってきました。一説によると、この時期、人は恋愛系ホルモンが最も活発になるそうですよ。
この秋こそ上質な恋愛がしたい。もう、男性に振り回されるのは勘弁願いたい。
そんな思いから、現状はイケメンが登場する「ちょいエロ漫画」を読み漁りバーチャル男子に癒やされる日々で……。あぁ無情。
それにしても、1本のペンからどんなトキメキも産み出す漫画家って、本当に凄い職業ですよね。せっかくの芸術の秋。私も「素敵な恋愛漫画を描いてみたい……!」と、漫画教室の体験講座を受けてみることにしました。
■この道30年のプロが伝授
やってきたのは、「マンガスクール中野」。JR中野駅北口から徒歩10分程度です。こちらで「4コマ漫画体験講座」(2時間制)を受講します。
講師は、この道30年の吉本どんど先生。先生は23歳の時『週刊マーガレット』でデビューして以来、多くの人気誌で執筆を担当。複数の地方新聞で15年以上にわたり4コマ漫画の連載を持ち、多い時で月100本以上描いていたという大ベテランです。
亜希子「日に3〜4本描いていた計算になりますけど、そんなに描いてネタは尽きなかったんですか?」
吉本先生「ネタはすぐなくなってたね(笑)! でも、たとえばドラマを観る時も真面目に観ないで、パロディ化して観る癖をつけてるの。神妙なシーンでも、少し視点をずらして笑える展開を妄想してみると、それだけでネタが作れる時があるよ」
さりげない会話の中から早速「ネタ探しの基本」を教わりました。
吉本先生「ネタはすぐなくなってたね(笑)! でも、たとえばドラマを観る時も真面目に観ないで、パロディ化して観る癖をつけてるの。神妙なシーンでも、少し視点をずらして笑える展開を妄想してみると、それだけでネタが作れる時があるよ」
さりげない会話の中から早速「ネタ探しの基本」を教わりました。
■ステップ1・主人公の作り方
円形定規を使い、真っ白な紙にたくさんの円を書き始めた吉本先生。
吉本先生「この円の中心に泣き顔や笑った顔、怒った顔のキャラクターを描いてみて」
えっ、いきなり自分の実力が試されるのか……。人前で絵を描くのはちょっと恥ずかしい。でもこの際、見栄は捨てます! 大胆に自己流のキャラクターを描き始める私。
完成した作品はこちら。ショートカットの女子が大笑いしたり、激怒したりするグラデーションを描いてみました。先生、どうでしょう?
吉本先生「お、良いね! マジでマジで! もっとバカにしてた」
ギャルのように、「マジで」を連発してくれる先生。もっとバカにしていたって素直すぎでしょ……。評価のポイントは?
吉本先生「漫画を書く時って、『演技力』も必要なの。怒り顔を描く時は、書く人も怒る顔をしていたほうが良い絵が描ける。それができてたね」
ギャルのように、「マジで」を連発してくれる先生。もっとバカにしていたって素直すぎでしょ……。評価のポイントは?
吉本先生「漫画を書く時って、『演技力』も必要なの。怒り顔を描く時は、書く人も怒る顔をしていたほうが良い絵が描ける。それができてたね」
ちなみに、こんな顔をして描いていました。とりあえず褒められてうれしい。
■ステップ2・脇役作り
次に、「脇役キャラを描いてみて」とのお題が。簡単に言うけれど、異性のキャラを描くのは難しそう。
悩む私に、先生は「大丈夫! 輪郭と髪だけ変えれば、どんなキャラもだいたいイケるから」と、ザックリ一言。先生……さっきから薄々感じていたけれど、良い感じに脱力系ですよね。そこが良い。
吉本先生「目の形のバリエーションは、あまり変えられないじゃない? でも、輪郭はいろいろある。ゴツイやつって髪がモサモサしているし、面長の奴はだいたい眼鏡かけてるし。あとは鼻の位置とか変えれば充分」
そう言って、さまざまな顔をスラスラ描いていきます。先生が描く生き生きとした表情のキャラ達が今にも紙から飛び出してきそう。すごい。
その後も「登場人物を後ろ姿や斜めアングルで描いてみる」といったテクニックを学んでいきます。
■ステップ3・ネタ作り
基本の描き方を教わったところで、いよいよネタ作り。今回は「恋愛」をテーマに作りたいと考えています。はたしてどんなネタが他人に刺さるんだろう……。
吉本先生「リアルなエピソードが大事。たとえば恋愛でひどい目に遭ったエピソードがあったとして、普段は他人に言えなくても、同じような経験をしている人は世の中にきっといる。だから、それを信じて恥ずかしがらずに描いてほしいね」
自分の辛い経験や恥ずかしいことも 「芸の肥やし」になるのね。それならいろいろネタがありそう。
まずは実体験を生かし、8コマの枠を貰って漫画を描いてみました。テーマは「自撮りを撮る時のオンナの現実」。
好きな人とSNSで繋がり喜ぶ私→かわいい自撮りをアップしようと必死になる→カメラに映る部分は華やかにしても、写らない下半身は着替えるのが面倒→よって、上半身はかわいらしい服で、下半身はボロジャージのまま撮影。
そんなストーリーを完成させて先生に見ていただくと「このエピソードなら、ここから4コマくらい削れるね」と添削してくれました。一瞬でストーリーを編集し、叙情的な部分はカット。セリフを少し整えてから4コマ漫画にしていきます。
ちなみに、8コマから4コマへ編集する際、同じ絵を何度も描くのはしんどいですよね。
好きな人とSNSで繋がり喜ぶ私→かわいい自撮りをアップしようと必死になる→カメラに映る部分は華やかにしても、写らない下半身は着替えるのが面倒→よって、上半身はかわいらしい服で、下半身はボロジャージのまま撮影。
そんなストーリーを完成させて先生に見ていただくと「このエピソードなら、ここから4コマくらい削れるね」と添削してくれました。一瞬でストーリーを編集し、叙情的な部分はカット。セリフを少し整えてから4コマ漫画にしていきます。
ちなみに、8コマから4コマへ編集する際、同じ絵を何度も描くのはしんどいですよね。
そういう時、プロの漫画家は上の画像のような「トレース台」という発光板を使って複写するそうなんですが……
「禁じ手だけど、窓ガラスに原稿を押し当てて太陽光で絵を複写する方法があるよ」と、原始的な提案をしてくる吉本先生。
お茶目かよ。
お茶目かよ。
■ステップ4・ペン入れ
最後に、水性顔料マーカーペン(0.3mm)で下描きを清書していきます。清書時のポイントとしては、
1) 吹き出し中心部に文字を書き、言葉の周りには余白を残す
(吹き出しいっぱいにセリフを書いてしまうと読者が読みづらい)
(吹き出しいっぱいにセリフを書いてしまうと読者が読みづらい)
2) セリフの文字は横長に書く
(文字がたくさん入り、見栄えも良くなる)
(文字がたくさん入り、見栄えも良くなる)
3) スクリーントーンなどを効果的に使うとさらに良い
(一気にプロっぽい作品になる……!)
こんなテクニックを教わりました。ちなみにスクリーントーンとは、網点や模様などが印刷されたフィルムのこと。これをカッターで切り抜き原稿に重ねて貼ると、立体感や濃淡を表現することができます。
(一気にプロっぽい作品になる……!)
こんなテクニックを教わりました。ちなみにスクリーントーンとは、網点や模様などが印刷されたフィルムのこと。これをカッターで切り抜き原稿に重ねて貼ると、立体感や濃淡を表現することができます。
不器用な私は、スクリーントーンとともに原画本体にカッターの刃を入れ、漫画に少し切れ込みを入れてしまう失態をしますが、なんとかセーフ。
先生の手を借りて作り上げた作品はコチラ。
先生の手を借りて作り上げた作品はコチラ。
背景の効果や印象的なセリフの使い方によって、なんとか内容にまとまりが出ました。なんだか、あっという間にできてしまった……。
■この秋、挑戦すべし
たった2時間の講座でしたが、すっかり漫画作りの虜になってしまった私。
吉本先生いわく「4コマでは、難しいデッサンの力は不要。魅力的な主人公が描ければ充分だよ」とのこと。
この秋、こっそり漫画を習ってSNSに投稿してみるのも良いかもしれません。だって、この記事を読んでくれたアナタこそ、次世代の”新鋭漫画家”になるかもしれませんから……。ぜひお試しあれ!
(大木亜希子+ノオト)
吉本先生いわく「4コマでは、難しいデッサンの力は不要。魅力的な主人公が描ければ充分だよ」とのこと。
この秋、こっそり漫画を習ってSNSに投稿してみるのも良いかもしれません。だって、この記事を読んでくれたアナタこそ、次世代の”新鋭漫画家”になるかもしれませんから……。ぜひお試しあれ!
(大木亜希子+ノオト)
大木亜希子
ライター/タレント。日本テレビ系ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。
数々のドラマ・映画に出演後、2010年、秋元康氏プロデュースSDN48として活動。
2015年、しらべぇ編集部に入社。PR記事作成(企画〜執筆)を担当する。2018年、フリーランスライターとして独立。
ライター/タレント。日本テレビ系ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。
数々のドラマ・映画に出演後、2010年、秋元康氏プロデュースSDN48として活動。
2015年、しらべぇ編集部に入社。PR記事作成(企画〜執筆)を担当する。2018年、フリーランスライターとして独立。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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