世間はすっかり秋の行楽シーズン。紅葉狩りにハイキング、温泉にグルメなど、遠出の予定がある人もいるのではないでしょうか。一方で、「どこか行きたいけど全く予定がない」という人も多いはず。そんな人におすすめしたいのが、パワースポット巡り!
というのも筆者、つい先日社員旅行で和歌山県に行き、日本有数のパワースポット「熊野古道」を訪れたのですが、それがもう想像以上の楽しさだったのです!
というのも筆者、つい先日社員旅行で和歌山県に行き、日本有数のパワースポット「熊野古道」を訪れたのですが、それがもう想像以上の楽しさだったのです!
■熊野古道ってどんなところ?
熊野古道とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社からなる「熊野三山」へ通じる参詣道のこと。古代から人々の信仰を集める神聖な場所として知られており、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されました。
この参詣道は、なんと三重県、奈良県、和歌山県、大阪府にまたがっているという広範囲ぶり。「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」「伊勢路(いせじ)」「紀伊路(きいじ)」「中辺路(なかへち)」「大辺路(おおへち)」「小辺路(こへち)」などのルートに分けられるのだそうです。
どのルートを歩こうかな〜と事前に調べていたところ、那智山(なちさん)で平安衣装をレンタルして参詣道を歩けるサービスがあるとの情報を発見。
どのルートを歩こうかな〜と事前に調べていたところ、那智山(なちさん)で平安衣装をレンタルして参詣道を歩けるサービスがあるとの情報を発見。
こんな感じのカッコいい写真(PIXTAより)が撮れちゃうらしい。これは絶対やりたい!!
というわけで、衣装の貸し出しを行なっている那智山の大門坂茶屋をスタート地点に、大門坂を歩き、熊野那智大社、那智の滝を拝むコースに決定。すっかりウキウキ気分で和歌山県へと旅立った筆者なのでした。
というわけで、衣装の貸し出しを行なっている那智山の大門坂茶屋をスタート地点に、大門坂を歩き、熊野那智大社、那智の滝を拝むコースに決定。すっかりウキウキ気分で和歌山県へと旅立った筆者なのでした。
■迎えた取材当日
まさかの雨!!!!!! ちょうど台風シーズンで天気は大荒れ。
これでは衣装を着て参詣道を歩くのは難しいだろうな……。でもせめて那智山の自然をバックに写真が撮りたい。そんな一縷の希望を胸に、大門坂茶屋へと向かいました。
これでは衣装を着て参詣道を歩くのは難しいだろうな……。でもせめて那智山の自然をバックに写真が撮りたい。そんな一縷の希望を胸に、大門坂茶屋へと向かいました。
■大門坂茶屋で感動の平安衣装体験
こちらが、大門坂入り口からすぐの場所にある大門坂茶屋。那智山観光の案内所兼休憩所として、1999年から営業しています。熊野詣が盛んだった平安時代の衣装体験が大人気で、連日訪れる観光客が絶えないのだとか。
名物女将の宮本照代さんは今年89歳。お話好きで笑顔がとってもキュートな方でした! 現在は、週に2回ほど茶屋に出ているそうです。
色とりどりのきらびやかな平安衣装がずらり。女性用は80着ほど、男性用は20着ほどを用意しています。
早速、衣装を選びます。どれもかわいくて迷ってしまう……!
宮本さんが直々に着付けをしてくれました。長襦袢や足袋などもすべて貸してくれますよ。
着物を羽織ってみると、想像以上に重くてびっくり。銀糸の刺繍がたくさん施されているので、分厚く、ずっしりとしています。
着付けを終え、何かを首に掛けてくれる宮本さん。これ、何ですか?
宮本さん「これは『懸守(かけまもり)』と言います。この円筒の中にはよく効くお薬が入っていたんだそうですよ。それから、胸の前に掛けたのは『掛け帯』。これは魔除けのしるしとして女性が使うものです」
長い道中を無事に歩くためのお守りなんですね。身に付けるだけで神聖な気持ちになりました。
長い道中を無事に歩くためのお守りなんですね。身に付けるだけで神聖な気持ちになりました。
最後に市女笠(いちめがさ)をかぶって完了! 早速、写真を撮りたいんですけど、この雨じゃ外に出られないですよね……?
宮本さん「室内ですが、参詣道を歩いているような写真が撮れますよ」
宮本さん「室内ですが、参詣道を歩いているような写真が撮れますよ」
なんと、室内に参詣道の写真がプリントされたタペストリーが! 雨天時は平安衣装を着て外に出るのはNGのため、写真撮影用に用意しているのだそう。
タペストリーの前に立ってみました。すごい、ちゃんと参詣道を歩いてるみたいに見える〜!
よし、なりきろう。
よし、なりきろう。
あ〜〜〜〜熊野古道の空気がうまい〜〜〜〜!!!
取材班全員で平安衣装を着させていただき、記念撮影。これ、すごく思い出になるやつだ……! 楽しい……。
大門坂茶屋の平安衣装レンタルは、モデルコース(写真撮影)=2,000円、体験コース(着用後に那智山を散策)=3,000円。気軽に訪れてほしいという宮本さんの思いから、リーズナブルな価格に設定しているのだそうです。
大門坂茶屋の平安衣装レンタルは、モデルコース(写真撮影)=2,000円、体験コース(着用後に那智山を散策)=3,000円。気軽に訪れてほしいという宮本さんの思いから、リーズナブルな価格に設定しているのだそうです。
思えば、着物で写真を撮るなんて成人式以来……。宮本さんの貴重なお話を聞きながら、平安衣装体験ができる大門坂茶屋。次こそは晴れた日に衣装を着て那智山を歩きたい!
■熊野那智大社で日本一のおみくじを引く
雨が降りしきる中ですが、せっかくだし那智山を堪能しなくては! ということで、車移動で熊野那智大社へやって来ました。
熊野那智大社は、冒頭でも記載した通り、熊野三山の一社で、全国に4,000社ほどある熊野神社の本社です。主祭神は「熊野夫須美大神」で、「結宮(むすびのみや)」という通称で呼ばれていたそう。縁結びにご利益があるとして有名なんですよ。
熊野那智大社は、冒頭でも記載した通り、熊野三山の一社で、全国に4,000社ほどある熊野神社の本社です。主祭神は「熊野夫須美大神」で、「結宮(むすびのみや)」という通称で呼ばれていたそう。縁結びにご利益があるとして有名なんですよ。
2018年10月現在、拝殿改修工事の真っ最中。来年3月末には工事が完了予定です。
工事前のお写真がこちら! 鮮やかな朱色の社殿が美しい。工事完了が待ち遠しいですね。
工事期間中もお参りはもちろん可能。お賽銭を入れ、「どうか良縁に恵まれますように」と心の中で声を大にして叫びました。
社務所に入ると、「日本一のおみくじ」なる巨大なおみくじ筒が。これは引かざるを得ないでしょう。
あ、結構重い。そしてなかなか出ない。
お、出ました!
どれどれ。
「末吉」。ほとんどの項目が「今はやめておきましょう」とのことでした。
ちなみに、筆者以外の取材班は全員「中吉」。まぁ、こういうこともあるよね。
■那智の滝の迫力に圧倒される
熊野古道の旅、ラストは那智の滝へやって来ました! 那智の滝は、熊野那智大社の別宮・飛瀧神社のご神体として人々の畏敬を集めてきたと言われています。
期待に胸を踊らせ、滝へと向かいます。
お、見えてきた……。ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……(水音)
うわ〜〜〜〜〜〜デカイ!!!!! 圧倒的迫力!!!!!!
水が落ちる音と振動が全身を震わせます。滝の落差は133m、滝壺の深さは10m、平時の水量は毎秒約1t。この高さと水量は日本一なのだそうです。
水が落ちる音と振動が全身を震わせます。滝の落差は133m、滝壺の深さは10m、平時の水量は毎秒約1t。この高さと水量は日本一なのだそうです。
あまりに偉大な滝を見上げ、何も言葉が出ません。ものすごい水しぶきで顔がビッチャビチャですが、ただ呆然と立ち尽くすのみ……。
最後に取材班で記念撮影。
無事に予定していた熊野古道の旅を終えた取材班一行は、雨で冷えた身体を温めるために近くの温泉へGO。自然の恵みを堪能した大満足の一日でした。
無事に予定していた熊野古道の旅を終えた取材班一行は、雨で冷えた身体を温めるために近くの温泉へGO。自然の恵みを堪能した大満足の一日でした。
まさかの雨天でどうなることかと心配しましたが、それもまた旅の良い思い出。神聖な熊野古道で、雄大な自然と、素敵な文化と、人々の温かさに触れ、心身ともにリフレッシュできました。
ということで、大自然の中にあるパワースポットは、日々の疲れで心身が凝り固まっている人にこそおすすめ! 次は、晴れた日に熊野古道のいろいろなルートを歩いてみたいな〜! ということで、また必ず熊野古道を訪れることを心に固く誓ったのでした。
(阿部綾奈/ノオト)
ということで、大自然の中にあるパワースポットは、日々の疲れで心身が凝り固まっている人にこそおすすめ! 次は、晴れた日に熊野古道のいろいろなルートを歩いてみたいな〜! ということで、また必ず熊野古道を訪れることを心に固く誓ったのでした。
(阿部綾奈/ノオト)
阿部 綾奈
編集プロダクション・ノオト所属の編集者・ライター。ALICEYディレクター 。趣味はセルフネイルと映画鑑賞。
編集プロダクション・ノオト所属の編集者・ライター。ALICEYディレクター 。趣味はセルフネイルと映画鑑賞。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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