上書き保存できたらいいのに… 男女の切なさを描くますだみくさんの恋愛観とは
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

上書き保存できたらいいのに… 男女の切なさを描くますだみくさんの恋愛観とは

切なさを感じるイラストの数々
どんなふたりなのか、前後のストーリーを思わず想像してしまう一枚のイラスト。恋愛の一瞬を切り取った作品を発信しているイラストレーターのますだみくさん(@moko__to__moko)の描く世界を覗いてみて。

■あなたにも、こんな瞬間があるかも

夏とか恋とかもっとキラキラしたものと思ってた
急に告げられた一言。彼女はこの後、どうしたんだろう。
今日もまた私は彼の優しさに甘える
2人の関係は?
思い出が増えるたびに一人ぼっちになってしまったときのことを想像して苦しくなるの
好きなのに、「いつかは終わりがきてしまうのだろうか」と考えてしまう気持ち、わかりますよね。

控えめなカラーで描かれたイラストに添えられた短い言葉は、心を鷲掴みにされる印象的な台詞ばかり。今回は、多くの人の共感を呼ぶイラストを描いている、ますだみくさんにお話を伺いました。

■物語の続きは、あなたが想像して

──簡単な自己紹介をお願いします。

「はじめまして、イラストレーターのますだみくと申します。InstagramやTwitterを中心に恋愛をテーマにしたイラストや一コマ漫画をアップしています。現在、初のコミック『匂いとか思い出の消し方とかわからないから、上書き保存できたらいいのに(KADOKAWA)』が発売中です」

──恋愛をテーマにイラストを描こうと思ったきっかけはありますか?

「昔から恋愛漫画を読んだり、恋愛ソングを聴いたりするのが好きでした。とても感情移入しやすい性格のため、そこから想像して、ストーリーを作っていたんです。学生時代は、恋愛ものの携帯小説なども書いていましたね。イラストレーターだった母の影響で、もともと絵を描くも好きで、次第に『自分が考えたセリフを自分で描いたキャラクターに言わせてみたい』と思い、今のようなスタイルになりました」

──恋愛の「切なさ」を感じる作品が多いですが、もしかして実体験を元に描いていますか?

「よく質問を受けるのですが、実体験は描いていません! 恥ずかしくて……(笑)。ほぼ創作していますが、できるだけ現実に起こりそうなシチュエーションを描くように心がけています」

──思わず自分に重ねながら見てしまうイラストばかりです。前後のストーリーなども考えていますか?

「言葉が先に浮かんでくるため、まず前後のストーリーを含め全て文字に起こしています。そこから、『このセリフは、こんなシチュエーションがいいんじゃないかな?』と考えながらイラストを描いていますね。SNSにアップする時は、それぞれの人に物語の続きを想像してほしいから、タイトルには余韻を残し、セリフやイラストを描き過ぎないよう気を付けています」

■チェックすべき、ますださんのイラスト

──反響の多かった作品を教えてください。
そういうと君は困ったように眉を下げて笑うんだ
「一番反響をいただいたのは、『そういうと君は困ったように眉を下げて笑うんだ』という作品です。最近投稿したものなのですが、ありがたいことに多くのいいねや、共感のコメントをいただきました。

──これまで発表した作品の中で、ますださんご自身が気に入っている作品はありますか?
赤いピアス
「過去にSNSにあげていた中で一番反響のあった『赤いピアス』という短編漫画に出てくる男女の作品です(※漫画は現在、削除済み)。 書籍化のお話をいただいた時に、『このふたりの話は絶対入れたい!』と思い、全て描き直して収録しました。本の発売記念の作品展の際に特別に描き下ろしたため、とても思い入れがあり気に入っています!」

──書籍では、長編のストーリーにも挑戦されていましたが、今後チャレンジしたいことはありますか?

「恋愛ソングが好きなので、MVやジャケットデザインなど音楽と絡めたお仕事をしてみたいと思っています!」

■「ひとりじゃないんだ」と思って欲しい

──最後に「恋愛」とは、ますださんにとってどういうものですか?

「難しい質問ですね……。お互いを特別で大切に思い合ったり、もしくはそういう関係になりたいなと願ったり、自分以外の誰かに一生懸命になれる素敵な感情だと思います。ただ、良いことばかりではなく、嫌なことや悲しいことも出てきますよね。そんな時に、私の作品を見て『ひとりじゃないんだ』と思ってもらえたらうれしいです」
どこかに切なさが残るますださんのイラスト。SNSでは前後のストーリーを考えてしまうイラストを、書籍ではロングストーリーを楽しむことができるから、ぜひチェックしてみて。

画像提供/ますだみく

(まつだあや+ノオト)
まつだあや
まつだあや
鳥取産、九州在住のフリーライター。 ファッション、コスメ、アプリ、簡単レシピなど女子の「欲しくなる!」「やってみたい!」気持ちを刺激する記事を主に随筆中。 写真を撮るのが好きで、フィルム一眼も所持している。ライフワークは音楽を聴くこと。 この道に導いてくれた師匠がおり、弟子として恥ずかしくないライターになるを目標に活動中。
鳥取産、九州在住のフリーライター。 ファッション、コスメ、アプリ、簡単レシピなど女子の「欲しくなる!」「やってみたい!」気持ちを刺激する記事を主に随筆中。 写真を撮るのが好きで、フィルム一眼も所持している。ライフワークは音楽を聴くこと。 この道に導いてくれた師匠がおり、弟子として恥ずかしくないライターになるを目標に活動中。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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