『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』や『じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。』など、著書を多数出版し、 Twitterフォロワー数は計30万を越える謎の主婦・ＤＪあおいがアラサー女性の恋愛や婚活に関する悩みに回答！

今回の悩みは「彼氏が欲しくて何人かと付き合ってみたのですが、いざ付き合い始めるといつも『やっぱりなんか違う』と思ってしまいます。自分の好みのタイプがわからなくて困っているのですが、どうしたらいいでしょうか」。

カッコいい人がいい、優しい人がいい、面白い人がいい。
好みのタイプにも様々ありますが
お好みのタイプの人と付き合えたとして、その好意には理由ができてしまうんですよね。

カッコいい人が好みのタイプの女性は、その人のカッコいいところが好きなわけで
優しい人が好みのタイプの女性は、その人の優しいところが好きなわけで
面白い人が好みのタイプの女性は、その人の面白いところが好きだという　『理由』　ができてしまうんです。

しかし好意に理由が存在してしまうと、その理由は別れの理由にもなってしまうんですよね。

カッコいい人が好みの女性はその人よりカッコいい人が現れたら、よりカッコいい人に好意を抱いてしまいます。
優しい人が好みの女性はその人より優しい人が現れたら、より優しい人に好意を抱いてしまいます。
面白い人が好みの女性も同様の理由で、より面白い人に好意を抱いてしまうわけですね。
好意に好みという理由があると、その好意は軽薄なものになってしまうというわけです。

本当に好きになった人というのは、なぜこの人が好きなのか本人にもよくわかりません。
べつにそれほどカッコいいわけでもないのに、特別に優しいわけでもないのに、面白いわけでもないのになぜか好きなんです。
そこに理由なんてないから、その人以上の人は現れないのです。
普遍的な愛情があるとしたら、それはきっと理由のない好意なんですよ。

カッコいいから好きではないのです、カッコ悪いけど好きなのです。
優しいから好きではないのです、優しくはないけど好きなのです。
面白いから好きではなく、面白くはないけど好きなのです。
『だから好き』　ではなく　『だけど好き』
これが普遍的な恋愛の根本となるものであり、そのためには　『好み』　という偏見は邪魔にしかならないものです。

実際に好みのタイプに縛られ、消耗しかできない恋愛に悩まされている女性は多くいます。
逆に　『好みのタイプはない、好きになった人が好みのタイプ』　という人が、幸せな恋愛に巡り会えるケースが多いんですよ。

大事なものってだいたい理由はないものですからね。
恋愛に好みという理由を持ち込む方がナンセンスなんですよ。