ベジタリアンよりハードル低め? 全米で話題のフレキシタリアンとは
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

ベジタリアンよりハードル低め? 全米で話題のフレキシタリアンとは

菜食主義だけど、肉・魚もOK!?
みなさんは、フレキシタリアンダイエットって聞いたことありますか? ベジタリアンやビーガンなどと比べて、ハードルが低く、取り組みやすいことからアメリカで話題になっているダイエット法です。

今回は、「そもそもフレキシタリアンって何⁉」というところから、他の食事療法と比べたダイエット効果などについて、栄養士の前田美紀江さんにうかがいました!

■フレキシタリアンって何?

──フレキシタリアンとは、どのような食事療法のことを言うのでしょうか?

「フレキシタリアンは、『フレキシブル:Flexible(柔軟性)』 と『ベジタリアン: Vegetarian(菜食主義)』を組み合わせた造語です。食事療法という明確な定義はありませんが、『基本はベジタリアン(菜食主義)だけれど、食事に対して柔軟な選択ができ、時には肉や魚も食べる人』とされています」

──だいたいどのくらいの頻度で肉や魚を食べてもよいのでしょうか?

「厚生労働省が出している明確な数字はないのですが、『The flexitarian diet』の本によると、『たっぷりの野菜を食べながら1週間のうち2日は肉を控え、残りの5日間で約730gの肉を食べるとしています。つまり、週の5日間は1日140gの肉を食べて、2日間は肉を食べないサイクル』とあります。

──緩めのベジタリアン、という感じなんですね。フレキシタリアンならではのメリット・デメリットはありますか?

「メリットは『〇〇はだめ!』とか『〇〇は1日△△gまで』といった縛りや制限がない分、他のものよりも続けやすいことです。また、まったく肉や魚を食べないベジタリアンと比べて、鉄分不足やタンパク質不足による貧血などの懸念が少ないことも挙げられます。

ただ、それでもやはり通常の食事をされている方と比べるとタンパク質が少なくなってしまうので、食後の満足感が足りないこともあるでしょう。また、肉や魚以外をあまり食べない分、豆・豆腐類でタンパク質を摂る頻度が高まります。嗜好の部分でも料理のレパートリーを増やすのが難しいことや、貧血などの可能性もゼロではないことは、デメリットと言えるかもしれません」

■ダイエット効果は⁉

──フレキシタリアンに向いている人、向いていない人を教えてください。

「向いている人は特定の制限や禁止がなく、緩めにベジタリアンを楽しみたい方。向いていない人は病院などで食事療法を受けている方、すでに貧血気味の方などです」

──ダイエット効果はあるのでしょうか。

「お肉などの動物性脂肪の取りすぎによる肥満解消や、動脈硬化予防は期待できると言えます。

ただ、ダイエットは『摂取』と『消費』のバランスが大切です。また、体に必要な栄養素をしっかりと摂る必要もあります。そのため、タンパク質以外の炭水化物(ご飯・パン・麺類)やビタミン・ミネラル・食物繊維(野菜・きのこ・海藻類)の量など、トータルで『自分に必要な栄養素を必要な量だけ』と摂ることが大切なのです」

■フレキシタリアンを始めるには?

──すぐにでも始められそうなフレキシタリアンですが、何か注意点はありますか?

「基本的にはお肉やお魚の栄養素(特にタンパク質やビタミン・ミネラル)を他の食材で摂ることになるので、どんな食材で補えるのか、また自分に必要な量はどれくらいなのかをわかっている方が、より健康的に開始できるでしょう。基準については厚生労働省や農林水産省などから提示されているので、確認してみてくださいね!」
基本はベジタリアンと同じだけど、時には肉や魚もOKなフレキシタリアン。筆者は食べることが大好きで、「○○は食べない。△△だけ食べる」というような制限の厳しい食事療法は、やる前にあきらめてしまうタイプでしたが、フレキシタリアンなら自分のペースでできそうです。栄養バランスに気をつけながら、取り組んでみたいですね!

(加藤晶子+アリシー編集部)
加藤晶子
加藤晶子
渋谷区在住のワーママライター。夫はミャンマーにいるため4歳の娘のワンオペ育児中。「自分らしい働き方・生き方」に興味をもち、自身も銀行員⇒会社員⇒契約社員⇒NPO団体職員⇒フリーランスと働き方を模索してきた。キャリアコンサルタントとして、悩める女性の相談に日々のっている。
渋谷区在住のワーママライター。夫はミャンマーにいるため4歳の娘のワンオペ育児中。「自分らしい働き方・生き方」に興味をもち、自身も銀行員⇒会社員⇒契約社員⇒NPO団体職員⇒フリーランスと働き方を模索してきた。キャリアコンサルタントとして、悩める女性の相談に日々のっている。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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