空腹じゃないのに食べてしまう「エモーショナルイーティング」とは?
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

空腹じゃないのに食べてしまう「エモーショナルイーティング」とは?

\20〜30代女性は特に要注意/
お腹は減っていないのに、気がついたら何か食べている。みなさんにはそんな経験ありませんか? もしかしてそれは、「エモーショナルイーティング」かもしれません。今回は、我慢できない食欲の正体とその対策について、工藤内科・ダイエット外来医師の工藤孝文先生に伺いました。
<工藤先生のプロフィール>
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を行っている。NHK「ガッテン!」日本テレビ「世界一受けたい授業」フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などメディア出演多数。

■エモーショナルイーティングの原因

──エモーショナルイーティングについて教えてください。

「食欲を満たすための食事ではなく、感情に左右されて食べてしまうことを指します。お腹がパンパンになるほど満腹にならないと満たされないのが特徴で、他にも急にお腹が減る、衝動的に食べてしまう、さらには無意識で食べてしまうという場合もあります」

──どんなものを食べてしまいがちですか?

「気軽に食べられるスナック菓子、スイーツ、菓子パン、インスタントラーメンといったものを口にすることが多い傾向にありますね」

■ネガティブな感情やストレスに注意して!

──エモーショナルイーティングの原因について教えてください。

「エモーショナルイーティングは、食べることによって、寂しさ、悲しさ、つらさ、苦しさなどのネガティブな感情を和らげようとして起こります。最大の原因は過度なストレスです。日常的に食べ過ぎることが多い人や偏食の人も要注意。睡眠不足も原因のひとつになりますよ」

──どういうタイプの人がなりやすいですか?

「自己肯定感が低い人ですね。一人で悩みを抱えていて、ストレスの発散法がないと感じている人。他にも趣味がない、衝動性が強い、本来の自分を社会で出さないタイプに多いです」

──年齢や性別でなりやすい層はありますか?

「20代〜30代のストレス社会で働く女性に増えてきていますね。共働きだと特に多い傾向にあります。口やかましい上司、なかなか教育できない部下、終わらない家事などのストレス……。食べている間だけは、それらを忘れられますので」

■気づくことが改善への近道!

──自分でエモーショナルイーティングに気付く方法はありますでしょうか?

「下記のチェックポイントに該当するものがいくつあるか、数えてみましょう。

1)デスクワークをしている際、仕事しながら食べてしまう
2)暇だとついついお菓子を食べてしまう
3)ひとり暮らしで、夜に甘いものを食べるのが習慣になっている
4)苦しくなるくらい食べると、気持ちが満たされる
5)食べ過ぎた後に、我に返って後悔することがある
6)一人で隠れて食べるしまうことがある
7)ナッツなど噛み応えの良い食べ物をやめられない時がある
8)お菓子やスイーツのストックがないと不安になる
9)お腹は空いていないのに、冷蔵庫を開けてしまう

3つ以上当てはまったら、エモーショナルイーティングに振り回されている可能性が高いので注意してください」

──改善方法はありますか?

「まずは、自分がエモーショナルイーティングをしていると自覚することが大切です。基本的に1日3食で必要なエネルギーは摂取できています。ですので、1日3食以外に空腹を感じたら『エモーショナル・イーティングかも?』と意識的に考えるようにしてみてください」

■食生活と向き合い、別のストレス発散方法を探そう!

──エモーショナルイーティングにならないようにどうすれば良いですか?

「毎日、食事する時間を決め、食べるものにこだわりを持ちましょう。朝昼はしっかり食べ、夜は少なめで済ませると良いですよ。小腹が空いた時用のにお菓子をストックするのもやめましょう。間食を含め食事内容を記録し、自分の食生活を客観的に見ることも改善に繋がりますよ」

──それでもお腹が空いたらどうしたらいいでしょうか?

「まず空腹を感じたら、5分間だけ食べずに我慢してみてください。それだけでも食べる回数を減らすことができますよ。5分間経って、まだ空腹を感じた場合に何か食べるかどうかを考えてみましょう」

──他にも対策はありますか?

「運動、カラオケ、散歩などの食べる方法以外でのストレス発散に目を向けてみましょう。原因であるストレスを解消し、感情のコントロールをすることが大切です」
工藤先生によると、女性の場合は生理前にも注意が必要とのこと。生理前は低血糖になりやすく、過食になりやすいそう。生理前は体重が増えると覚えておくことで、ストレスによりさらに食べてしまうのを防ぐことができますよ。

エモーショナルイーティングが引き金で肥満に繋がる場合もあるので、まずは自分自身で気づくことが大切。心当たりのある人は、自分の食生活と向き合ってみてはいかがでしょうか。

(まつだあや+アリシー編集部)
まつだあや
まつだあや
鳥取産、九州在住のフリーライター。 ファッション、コスメ、アプリ、簡単レシピなど女子の「欲しくなる!」「やってみたい!」気持ちを刺激する記事を主に随筆中。 写真を撮るのが好きで、フィルム一眼も所持している。ライフワークは音楽を聴くこと。 この道に導いてくれた師匠がおり、弟子として恥ずかしくないライターになるを目標に活動中。
鳥取産、九州在住のフリーライター。 ファッション、コスメ、アプリ、簡単レシピなど女子の「欲しくなる!」「やってみたい!」気持ちを刺激する記事を主に随筆中。 写真を撮るのが好きで、フィルム一眼も所持している。ライフワークは音楽を聴くこと。 この道に導いてくれた師匠がおり、弟子として恥ずかしくないライターになるを目標に活動中。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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