アリシーの3月特集は「想いを文字にしてみる」。3月11日の“コラムの日”にちなんで、人気作家やコラムニスト、ライターなど様々な方々に“卒業”をテーマとしたコラムを依頼。恋愛コラムやお悩み相談で人気のラブホの上野さんにも寄稿いただきました。
私の知人のお金持ちの話をさせて頂きたく思います。
彼は超高学歴であり、社会人としても間違いなく成功を収めた人物で御座います。
具体的な年収は存じませんが、どんなに少なく見積もっても年収5000万円は超えているでしょう。あくまでも「どんなに少なく見積もっても」であり、普通に考えれば億を超える年収を得ているのです。
さすがは億越えの年収を得ていることはあり、女性関係において困っている様子は見られません。彼に言い寄ってきた女性の名前のリストには、有名人やらアイドルやらモデルが名を連ねます。
誰がどう見ても人生の成功者と言って差し支えのない彼ですが、どうにも彼は幸せそうではありません。
金も、地位も、女も。
それら全てを得て、それでもなお彼は幸せそうではありません。
彼は未だに「青春」を追い求め、そしてそれが得られないことに悲しみを覚えているのです。
彼は超高学歴であり、社会人としても間違いなく成功を収めた人物で御座います。
具体的な年収は存じませんが、どんなに少なく見積もっても年収5000万円は超えているでしょう。あくまでも「どんなに少なく見積もっても」であり、普通に考えれば億を超える年収を得ているのです。
さすがは億越えの年収を得ていることはあり、女性関係において困っている様子は見られません。彼に言い寄ってきた女性の名前のリストには、有名人やらアイドルやらモデルが名を連ねます。
誰がどう見ても人生の成功者と言って差し支えのない彼ですが、どうにも彼は幸せそうではありません。
金も、地位も、女も。
それら全てを得て、それでもなお彼は幸せそうではありません。
彼は未だに「青春」を追い求め、そしてそれが得られないことに悲しみを覚えているのです。
■人を信じることが出来ない
彼は金持ちになり、多くの女性から言い寄られることになりました。
確かにそれらの女性の中には「お金目当て」で彼に言い寄っている女性もいることでしょう。
しかし、彼に言い寄る女性の多くは彼のお金を目当てにしているわけでは御座いません。
努力をし地位と金を得た彼の人間性に惹かれているのです。
彼は自分が金持ちになったことでモテてていると思っておりますが、私が見る限り決してそんなことは御座いません。
彼が学生時代にモテなかったのは、単純に交友関係が狭かったからなのです。
男子校で勉強ばかりしていた高校時代はもちろん、彼の話を聞く限り大学時代も積極的に人と関わろうとしておりませんでした。
どれだけ良い商品であっても、知られていなければ誰にも購入されることは御座いません。彼という商品はまさにそんな「誰からも知られていない素晴らしい商品」であったと言えるでしょう。
しかし社会人になりお金を稼いだことで、彼は周囲から認知をされるようになりました。
確かに彼という商品が周囲に知られたのは「お金」が原因で御座いますが、その商品が人気なのは紛れもなく彼の魅力があってこそなのです。
ところが不幸なことに彼はそれを信じることが出来ません。
「女とは金に汚い生き物だ」
「俺の金を目当てにして女は言い寄ってきてるんだ」
彼は自分に言い寄ってくる女性のことをそうとしか見ることが出来ないのです。
もしも皆様の中に彼にアプローチを仕掛けようと考えている女性がいらっしゃいましたら、話題選びにはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
「年収いくら?」なんて聞いたら、彼は「こいつも金目当てか……」とシャッターをしてしまいます。
それどころか「お仕事は?」「普段なにされているんですか?」「どちらにお住まいなんですか?」という質問もNG。彼はそんな質問でも「こいつも金目当てか?」と思ってしまうのです。
確かにそれらの女性の中には「お金目当て」で彼に言い寄っている女性もいることでしょう。
しかし、彼に言い寄る女性の多くは彼のお金を目当てにしているわけでは御座いません。
努力をし地位と金を得た彼の人間性に惹かれているのです。
彼は自分が金持ちになったことでモテてていると思っておりますが、私が見る限り決してそんなことは御座いません。
彼が学生時代にモテなかったのは、単純に交友関係が狭かったからなのです。
男子校で勉強ばかりしていた高校時代はもちろん、彼の話を聞く限り大学時代も積極的に人と関わろうとしておりませんでした。
どれだけ良い商品であっても、知られていなければ誰にも購入されることは御座いません。彼という商品はまさにそんな「誰からも知られていない素晴らしい商品」であったと言えるでしょう。
しかし社会人になりお金を稼いだことで、彼は周囲から認知をされるようになりました。
確かに彼という商品が周囲に知られたのは「お金」が原因で御座いますが、その商品が人気なのは紛れもなく彼の魅力があってこそなのです。
ところが不幸なことに彼はそれを信じることが出来ません。
「女とは金に汚い生き物だ」
「俺の金を目当てにして女は言い寄ってきてるんだ」
彼は自分に言い寄ってくる女性のことをそうとしか見ることが出来ないのです。
もしも皆様の中に彼にアプローチを仕掛けようと考えている女性がいらっしゃいましたら、話題選びにはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
「年収いくら?」なんて聞いたら、彼は「こいつも金目当てか……」とシャッターをしてしまいます。
それどころか「お仕事は?」「普段なにされているんですか?」「どちらにお住まいなんですか?」という質問もNG。彼はそんな質問でも「こいつも金目当てか?」と思ってしまうのです。
■卒業の最大のメリットは「大したことない」と出来ること
私は18歳の時に童貞を卒業しました。
男子校に通っていた私にとって、大学生活はまさにユートピア。学校に行くだけで女性と会話ができる桃源郷だったのですが、いきなり童貞を卒業できたわけでは御座いません。
友人から「〇〇ちゃんとやった」的な話を聞くたびに、歯がゆい思いをおりました。
「別にそんな大したことないよ(笑)。童貞卒業したって何も変わんねえって」と言う友人のことをぶん殴ってやろうと思ったことも御座います。
しかし幸運にも童貞を卒業した私が最初に思ったのは
「なんだ。大したことじゃないな」
で御座いました。
童貞を卒業しても体に何の変化も起こりません。
童貞を卒業したからと言って、急にモテるようなこともなければ、翌日から女性と円滑にコミュニケーションが取れるわけでも御座いません。
なにも変わらないのです。
そしてそれこそが最も重要な変化だったのです。
童貞に限った話では御座いませんが、世の中の出来事の多くはそれ単体で人生がガラリと変わるようなことは御座いません。
初めて恋人ができても。
初めて仕事で成功しても。
初めてエッチをしても。
それだけで人生が大きく変わるようなことは御座いません。
人生は日々少しずつ変わり続けるだけであり、ある日急に激変するようなことはないのです。
しかし、それは「大して変わらなかった」という経験を持つものにしか分かりません。
そう、卒業することの最大のメリットは「卒業しても大したことない」ということを、身をもって理解できることなのです。
童貞だった頃の私が「童貞を卒業すれば人生が変わる!」と思い込んでいたように。
低学歴である私の父が、未だに「良い大学を出れば人生が変わる!」と思い込んでいるように。
金持ちになった彼が「学生時代に恋愛しておけば人生が変わる!」と思い込んでいるように。
社会人になりモテた彼は、未だに「学生時代に恋愛をしていなかった自分は、人間として欠落がある」と思い込み続けているのです。
だからこそ彼は未だに青春のような恋愛を追い求め続けている。
夏休みに浴衣で一緒に花火大会に行くようなデートを追い求め続けているのです。
男子校に通っていた私にとって、大学生活はまさにユートピア。学校に行くだけで女性と会話ができる桃源郷だったのですが、いきなり童貞を卒業できたわけでは御座いません。
友人から「〇〇ちゃんとやった」的な話を聞くたびに、歯がゆい思いをおりました。
「別にそんな大したことないよ(笑)。童貞卒業したって何も変わんねえって」と言う友人のことをぶん殴ってやろうと思ったことも御座います。
しかし幸運にも童貞を卒業した私が最初に思ったのは
「なんだ。大したことじゃないな」
で御座いました。
童貞を卒業しても体に何の変化も起こりません。
童貞を卒業したからと言って、急にモテるようなこともなければ、翌日から女性と円滑にコミュニケーションが取れるわけでも御座いません。
なにも変わらないのです。
そしてそれこそが最も重要な変化だったのです。
童貞に限った話では御座いませんが、世の中の出来事の多くはそれ単体で人生がガラリと変わるようなことは御座いません。
初めて恋人ができても。
初めて仕事で成功しても。
初めてエッチをしても。
それだけで人生が大きく変わるようなことは御座いません。
人生は日々少しずつ変わり続けるだけであり、ある日急に激変するようなことはないのです。
しかし、それは「大して変わらなかった」という経験を持つものにしか分かりません。
そう、卒業することの最大のメリットは「卒業しても大したことない」ということを、身をもって理解できることなのです。
童貞だった頃の私が「童貞を卒業すれば人生が変わる!」と思い込んでいたように。
低学歴である私の父が、未だに「良い大学を出れば人生が変わる!」と思い込んでいるように。
金持ちになった彼が「学生時代に恋愛しておけば人生が変わる!」と思い込んでいるように。
社会人になりモテた彼は、未だに「学生時代に恋愛をしていなかった自分は、人間として欠落がある」と思い込み続けているのです。
だからこそ彼は未だに青春のような恋愛を追い求め続けている。
夏休みに浴衣で一緒に花火大会に行くようなデートを追い求め続けているのです。
■「大したことないやん」と理解することも変化
童貞を卒業したことの最大のメリットは「童貞だとか童貞じゃないとか、そんなことはどうでもいい」ということを理解できたことで御座いました。
何が変わったわけでも御座いません。
ただ「童貞かどうかってどうでもいい話だな」とわかっただけでで御座います。
しかし、その一見大したことのない変化こそが、最も重要で人間に大きな影響を与えることでしょう。
例えば私は今こうしてコラムなど、本業以外にもいくつか仕事をしておりますが、入社した当初は自分がこのように副業をすることになるとは思っておりませんでした。
副業をするまで、私は「副業なんて一部の化け物にしかできないこと」だと思っていたのは間違いありません。おそらくこのコラムをお読みの方の多くがそう思っているのと同じように、私も怯えていたのです。
しかし、幸運にも副業をすることになり、私は「副業とか大したことじゃないな」と思うようになりました。
皆様が「それは成功したからだよ」と感じてしまうお気持ちは分かります。私も同じように思っていたからです。
確かに私が「大したことない」と言えるのは、たまたま偶然副業をする機会に恵まれたからに他なりません。もしも幸運に恵まれていなかったら、私は今でも「副業は化け物がするもの」と思っていたことでしょう。
しかしこの「大したことないじゃん」という感覚は私の人生を大きく変えました。きっかけは幸運でしたが「大したことないじゃん」という感覚こそが私の人生を大きく変えたのです。
私は皆様に副業をオススメするつもりは御座いません。私が皆様にお伝えしたいのは幸運にも巡ってきた「大したことないじゃん」を大切にして頂きたいということで御座います。
人間生きていればそれなりに「大したことないじゃん」に遭遇することが御座います。それは過ぎてしまえば「大したことではない」のですが、まだその経験をしていない方にとっては大きな壁として存在している。
「大したことない」の壁を越えることこそが最も大きな変化なのです。
(ラブホの上野さん+アリシー編集部)
何が変わったわけでも御座いません。
ただ「童貞かどうかってどうでもいい話だな」とわかっただけでで御座います。
しかし、その一見大したことのない変化こそが、最も重要で人間に大きな影響を与えることでしょう。
例えば私は今こうしてコラムなど、本業以外にもいくつか仕事をしておりますが、入社した当初は自分がこのように副業をすることになるとは思っておりませんでした。
副業をするまで、私は「副業なんて一部の化け物にしかできないこと」だと思っていたのは間違いありません。おそらくこのコラムをお読みの方の多くがそう思っているのと同じように、私も怯えていたのです。
しかし、幸運にも副業をすることになり、私は「副業とか大したことじゃないな」と思うようになりました。
皆様が「それは成功したからだよ」と感じてしまうお気持ちは分かります。私も同じように思っていたからです。
確かに私が「大したことない」と言えるのは、たまたま偶然副業をする機会に恵まれたからに他なりません。もしも幸運に恵まれていなかったら、私は今でも「副業は化け物がするもの」と思っていたことでしょう。
しかしこの「大したことないじゃん」という感覚は私の人生を大きく変えました。きっかけは幸運でしたが「大したことないじゃん」という感覚こそが私の人生を大きく変えたのです。
私は皆様に副業をオススメするつもりは御座いません。私が皆様にお伝えしたいのは幸運にも巡ってきた「大したことないじゃん」を大切にして頂きたいということで御座います。
人間生きていればそれなりに「大したことないじゃん」に遭遇することが御座います。それは過ぎてしまえば「大したことではない」のですが、まだその経験をしていない方にとっては大きな壁として存在している。
「大したことない」の壁を越えることこそが最も大きな変化なのです。
(ラブホの上野さん+アリシー編集部)
アリシー 編集部
アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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