仕事、育児、ひとり時間…。バランスに悩む育休中ママ(30歳)
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

仕事、育児、ひとり時間…。バランスに悩む育休中ママ(30歳)

第10回 人生迷子の30歳カウンセリング
【人生迷子の30歳カウンセリングvol.9】
30歳を目前に、女性はこれからの人生について色々と悩むもの。キャリアコンサルタントでもある筆者・加藤晶子が、仕事もプライベートも一緒に考えます! 今回のご相談者は、0歳と1歳の年子を持つ、育休中のママです。仕事の復帰とプライベートの時間づくりにお悩み中。

■今回のご相談者はこの方

西川さん(30歳)
新卒で予備校に就職し、その後IT系企業の事務、子ども向けスクールの講師などを経て現在はNPO法人に在籍。第1子、第2子が年子のため、産休・育休を含めて2年間仕事を離れています。仕事への復帰も考えつつ、育児にも時間をかけたい気持ちがあり、お悩み中。

■「ひとり時間」を持つことへの願望と罪悪感

筆者:西川さんは年子の子を産んで、今は2人目の育休中ですよね。今の一番のお悩みはどんなことでしょうか。

西川さん:上の子が幼稚園に入るまでの2年間、今の2人乳児の育児生活が続いていくかと思うと、楽しめるのかどうか不安です。すごく幸せを感じることはたくさんありますが、子どもが遊んでいる姿をぼーっと見たり、おままごとに付き合ったりする日々があと2年間……と思うと、物足りなさを感じてしまう自分がいて。ないものねだりでしょうか。

筆者:年子で0歳・1歳というと本当に大変なので、まずは頑張っている自分をほめてあげてくださいね! そして、これからの2年間、専業主婦だったとして、2人のお子さんを少しでも預けて、自分の時間を作るというのは考えられないでしょうか。

西川さん:自分だけが遊んだりすることは考えにくいですね。

筆者:ただ自分が楽しむことに罪悪感があるんですね。人の役に立つようなことをしたいのでしょうか。そうじゃないと満たされない、とか……。

西川さん:確かに、そうかもしれません。
筆者:まずは5〜6時間くらい、自分の好きなことだけをして、そこに罪悪感を持たずにただ楽しんでみてください。そして、余力があればボランティアのような形で人の役に立つことで興味のあることを始めてみる、というのはいかがでしょうか。そんな風に、ゆっくり進んでいくのが良いと思います。

西川さん:ちょこちょこ産後ヨガに行ってみたり、整体に行ってみたりはしてるんですが。

筆者:それだと2〜3時間なので、最終的には少なくとも半日以上は休める時間を作るといいと思います。頻度が高くなければそんなに罪悪感もわかないはずですよ。

■専業主婦は楽をしている?

西川さん:あと気になっているのが、子どもを預けて休むということです。専業主婦なのに子どもを預けて自分だけ楽していいのだろうかと……。

筆者:そのことで、批判されるというイメージがあるのでしょうか。

西川さん:そうですね。父が、子どもと一緒に遊びに行っていることを「毎日遊び歩いて」みたいに言ったんですよね。これは本当にカチンときて。「遊ばせる」のが私たちの仕事なんだけど、父親世代にはそう見えているというのが分かって……。

加藤:価値観と時代が違いますからね。お父さんの価値観を変えることは難しいので、考え方が違うということで、受け止めすぎないことが大切ですね。時間はかかりますが、やってみてください。子どもと一緒に遊ぶことって、本当に大切な教育ですからね。

西川さん:そうですね!

■復職はしたいけど、金銭面が悩ましい

筆者:今、育休中ですが、復職は考えていますか?

西川さん:考えてはいるのですが、週2くらいのアルバイトでないと、体力がもたない気がしています。 でも、子ども2人を預けたらものすごくお金がかかってしまう。マイナスが大きすぎてそういう働き方はできないですね。

筆者:何も制約がなければ、働きたいという気持ちはあるのでしょうか?

西川さん:あります。育休中の他のメンバーと集まって話す機会もよくあるので、現場のことを思い出すと、また働きたいなって思うんですよね。特に、「仲間と一緒に何かがしたい」という気持ちが強いです。一緒に働くメンバーに恵まれるかどうかで、だいぶ楽しい・楽しくないは変わると思うので。
筆者:フルタイム復帰は考えますか?

西川さん:考えることはあります。でもそれは、もったいないなって思うんですよね。こんな風に過ごせるのはあと2年しかないと思う自分もいて。最初の話と矛盾しますが……。

筆者:どうしても働きたくなれば働くと思うので、今はそこまで仕事の優先順位が高くないんだと思います。だから、自分が役に立っていると感じられることをやってみればいいのではないでしょうか。例えば働く頻度は少なくても、感謝されたり、みんなで集まって話して会社っぽい雰囲気を味わえたりしたら、それで満される気がします。

西川さん:今の話を聞いて、すごく安心しました。
筆者:ちょっと「仕事をしている」という実感を得つつ、あまり責任が重くないことからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

西川さん:例えばどういうことですか?

筆者:自分の好きなテーマでイベントを企画して、興味のある人を巻き込んでみる、とか。1人だと大変だと思いますが、誰かと一緒にやれば役割分担もできて楽しいですよね。

西川さん:わかりました。それなら、なんだかやれそうな気がします! まずは自分の年子育児の体験談やシッターさんの使い方など、人に聞かれることもあるので、そういう話のシェア会をやるのもいいかなと思いました。色々聞けて、本当に心が軽くなりました。ありがとうございました。
西川さんの場合は、育児で大変な自分をまずは認めてあげることができると、他のこともうまく回りだせそうだと感じました。本当はやりたいことがあっても、後ろめたさや「こうしないと」という自分の枠に縛られてしまう方は多いです。そんな時は、自分の気持ちを素直に感じるようにして、大変な時は無理せず休むようにするなど、心に余裕をもつと楽になれますよ。

(加藤晶子+アリシー編集部)
「仕事でもプライベートでも求められ過ぎて、全部こなすなんて無理!どうすれば?」などの女子のモヤモヤを座談会でぶっちゃけトーク! モヤモヤも少しは解消されるかも!?
加藤晶子
加藤晶子
渋谷区在住のワーママライター。夫はミャンマーにいるため4歳の娘のワンオペ育児中。「自分らしい働き方・生き方」に興味をもち、自身も銀行員⇒会社員⇒契約社員⇒NPO団体職員⇒フリーランスと働き方を模索してきた。キャリアコンサルタントとして、悩める女性の相談に日々のっている。
渋谷区在住のワーママライター。夫はミャンマーにいるため4歳の娘のワンオペ育児中。「自分らしい働き方・生き方」に興味をもち、自身も銀行員⇒会社員⇒契約社員⇒NPO団体職員⇒フリーランスと働き方を模索してきた。キャリアコンサルタントとして、悩める女性の相談に日々のっている。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。