だんだんと暖かくなり、肌を露出する季節になりました。この時期に気になってくるのが肘や膝の黒ずみです。自分では見えにくいパーツである分、気付くと皮膚がくすんでしまっていることも。

肘・膝の黒ずみの原因とその対策について、よしき皮膚科クリニック銀座の吉木伸子先生にお話を伺いました。

──肘・膝の黒ずみの原因は何でしょうか？

「主な原因は、肘や膝をつくなど、外力を受けて角質が厚くなってしまうことです。角質は外力を受けることで厚くなる性質を持っているのです」

──他にも黒ずみを作ってしまう要因はありますか？

「血行不良で肌の代謝が悪くなってしまっていることも一因です。肌細胞は、血液から栄養をもらっているため血行が悪いと栄養が行き届かず、代謝が下がってしまいます。また、乾燥も肘・膝の黒ずみに影響します。乾燥すると角質のバリアが低下し、肌を守るために角層が肥厚するのです」

黒ずみの原因は、汚れではなく厚みを増した角質だったのですね。確かに無意識のうちにデスクワーク中、食事中など肘をついてしまっているかも……。お風呂上りのマッサージも、クリームを膝にしっかり塗りこんでいたっけ……。

──黒ずんでしまった肘・膝をきれいにするためには、どのようにケアすれば良いのでしょうか？

「角質を柔らかくする尿素配合クリームや、血行を良くするビタミンE配合クリームなどを付けて毎日マッサージすると良いです。お風呂で週1回程度スクラブをかけるのも良いですね。ただし、強くやりすぎないように気を付けてください」

──クリニックではどのようなケアができますか？

「クリニックでは1回5,000円程度のピーリングを行います。月に1度お越しいただき、5回ほど通っていただくときれいにすることができます」

──肘・膝の黒ずみを作らないために、日常生活で気を付けるべきことを教えてください。

「外力の影響を受けないよう、肘・膝をつかないようにすること。また、日ごろからこまめなスキンケアを行うことです。先に挙げたケアは1回行うだけでもある程度の効果はありますが、続けないと元に戻ってしまうので、継続して行うようにしてください」

黒ずみの原因を知り、正しいケア方法を根気良く実践していけば、くすみのないお肌に近付けるはず。つるつるの肘・膝をゲットして、これからのシーズン、肌見せファッションを思いっきり楽しみましょう！

（五十嵐綾子＋ノオト）