摩擦が心配!? ピーリングって肌の負担にならないの?
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

摩擦が心配!? ピーリングって肌の負担にならないの?

やり過ぎがトラブルの原因!?
角質ケアに取り入れている人も多いピーリング。「化粧ノリが良くなった!」という人もいますが、中には乾燥がひどくなって肌荒れしてしまった……という人も。ピーリングの正しい選び方や使い方について、コスメコンシェルジュの古賀令奈さんに教えていただきました。

■肌質や使用感でチョイス!

──そもそも、ピーリングとはどのようなケアなのでしょうか?

「ピーリングは、毛穴の詰まりや肌のごわつきが気になる時、ひと手間で余分な角質を落としてくれるお手入れです。肌の透明感がアップしたり、なめらかになったりするだけでなく、次に使う化粧品の肌馴染みも良くなるので、日常的に使っている人も少なくありません。

ですが、ピーリングは酸性の薬剤で角質や表皮を溶かすことによって古い角質を落とすお手入れなので、肌に負担を与えてしまうこともあります。そのため、自分の肌に合ったピーリング用品を選ぶことが大切です」

──ピーリングを選ぶ時のポイントを教えてください。

「ピーリングで主に使われる酸は、グリコール酸や乳酸、リンゴ酸、クエン酸など『AHA』と呼ばれるアルファハイドロキシ酸です。中でも、グリコール酸や乳酸を配合した商品が多く、しっかりと角質を除去したいならグリコール酸、マイルドなお手入れをしたいなら乳酸が配合された商品を選ぶと良いでしょう」

ピーリングは含まれている成分だけでなく、使い方が異なるさまざまなタイプがそろっています。タイプ別に、特徴やメリットなどを教えていただきました。

【洗顔料タイプ】
洗顔とピーリングを同時にできるタイプ。いつものように洗顔をするだけで良いので、手間がかからない。毎日使用可能なものから、週に1回程度が目安のものまである。

【塗って洗い流すタイプ】
洗顔後に塗布し、しばらく経ってから洗い流すタイプ。週に1回程度使用するものが多く、摩擦をかけずにお手入れできるので、肌への負担をおさえることができる。

【こすって洗い流すタイプ】
洗顔後に塗布し、その後にこすることで、角質が垢のようにはがれ落ちるタイプ。こちらは週に1回程度が目安。使用後は肌がつるつるになり爽快感があるが、摩擦による負担がかかる。

【ふき取るタイプ】
コットンに含ませて拭き取るだけで余分な角質を取り除くことができるタイプ。比較的刺激が低く、毎日使用できるものが多い。

■こするのはNG! 優しく使って負担を減らそう

──ピーリングの使い方で気を付けるべきことや、してはいけないことは何でしょうか?

「ピーリングをする時、肌をゴシゴシとこする人が少なくありませんが、これはしてはいけません。肌が大きなダメージを受けてしまいます。こするタイプであっても、優しくなでる程度で十分です。皮膚が薄い目の周りは避けたり、頬は薄く塗り伸ばすだけにしたりと、部位によって塗り方や量を調整しましょう」


──ピーリング後のアフターケアで行うべきことを教えてください。

「ピーリング直後の肌は未熟で刺激を受けやすく、乾燥しやすい状態です。いつもの以上に、しっかりと保湿を行いましょう。この時、揮発性の高いエタノールが高配合の化粧品を選ぶと、肌の乾燥が進んでしまう恐れがあります。保湿力が高く低刺激なグリセリンやBGなどを主体としたアイテムがオススメです。乾燥が気になる時は、保水力に優れたセラミド配合の美容液やシートマスクを取り入れると良いでしょう」


──ピーリングはどれくらいの頻度でするのが良いのでしょうか?

「ピーリング後の肌の変化に手応えを感じると、つい続けて使いたくなるかも知れません。しかし、やり過ぎはトラブルの原因になってしまいます。商品ごとに使用頻度の目安が異なるので、記載されている頻度を守ることが大切です。

敏感肌や乾燥肌の方は、ピーリング後に肌が不安定になることもあります。例えば、1週間に1回が目安とされる商品なら、2週間に1回〜1カ月に1回のように、頻度をゆるめた方が良いでしょう。実は私も敏感肌なのですが、肌への負担をおさえるため、週に1回程度使用するものを2週間に1回程度にとどめているんです。

ふき取るタイプの場合も、毎日使用すると乾燥が進む可能性があります。肌の状態に合わせて頻度を調整してくださいね」

■肌の状態をチェックして使おう

──ピーリングで肌荒れしてしまう人もいます。その原因と考えられる要因は何でしょうか?

「皮膚は本来、成熟して育った角質が垢として自然とはがれ落ちるものです。ピーリングはその周期を早めるべく、古い角質を強制的にはがして、新しい皮膚の生まれ変わりであるターンオーバーを助けるケアです。つまり、肌にとって負担の強いお手入れなので、炎症やかゆみ、乾燥などのトラブルが起こることがあります。事前に腕の内側のような皮膚が薄く目立ちにくい部位でパッチテストを行うことをオススメします」

──ピーリングを避けた方が良い時期はありますか?

「肌が敏感になっている時は、刺激を感じやすいので控えておきましょう。特に、初めて使用する商品の場合は、排卵後や月経前、月経中は肌がデリケートな時期なので避けておきたいところです。肌が安定する月経後に試してみるのがオススメです。気温や湿度の変化が激しい季節の変わり目や、花粉の影響を受けやすい春先も、肌は敏感になりがちです。日焼けによる炎症も肌にダメージを与えるので、海やアウトドアに行く前後も避けたほうが良いでしょう。肌の状態や時期を考慮してタイミングを見極めてくださいね」


自分の肌質に合ったアイテムを正しく使って、メイクノリの良いつるつる肌を目指してみてくださいね。

(五十嵐綾子+ノオト)
五十嵐綾子
五十嵐綾子
ALICEY世代ど真ん中のフリーランスライター・編集者。史学科出身&世界遺産検定1級の世界史系歴女でもあります。知らない世界に飛び込むことや新たな発見をすることが大好きなので、読者の皆さまの世界が広がる記事をお届けします! ※背景画像撮影:中里健太(@LENS_BLOG_)
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女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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