女性にも多い!? いびき治療について詳しく教えて!
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女性にも多い!? いびき治療について詳しく教えて!

日帰り手術で治せる?
旅行やお泊りした翌朝、「いびきをかいていたよ」と言われるとショックですよね。自分ではなかなか気付きにくいものですが、近年女性でもいびきをかく人が増えているようです。

でも実は、いびきは治療することができるんです。今回は、銀座コレージュ耳鼻咽喉科の院長、都筑俊寛先生にお話を伺いました。

■いびきは疲労のサインかも!?

──いびきをかきやすい女性の特徴を教えてください。
「扁桃(へんとう)の大きな方、口蓋垂(のどちんこ)の大きな方、鼻詰まりのある方、肥満の方。これらに該当すると、いびきをかきやすくなります。ただ、扁桃と口蓋垂は、人と比べることがなかなかないパーツなので、自己判断がしにくいかも知れません 」

──注意した方が良い、いびきの種類があれば教えてください。

「いびきをかいているうちにいびきが止まり、同時に呼吸が止まってしまうことを繰り返す場合は、『睡眠時無呼吸症候群』が疑われるので、検査を受けることをオススメします」

──近年、若い女性のいびきが増えたと聞きましたが、なぜでしょうか? 先生のお考えを教えてください。

「元々いびき=男性がかくというイメージが強かったのではないでしょうか。過度の疲労時は、誰でもいびきをかきやすくなります。女性のキャリアアップと仕事がハードになってきていること、飲酒の機会が増えたことなどが要因の一つと考えられます。飲酒をすると、全身の筋肉だけでなく、舌の筋肉も緩みます。その状態で仰向けで寝ると、舌根部が落ちて気道を塞いでしまうことがあり、 いびきの原因になります。

また以前に比べ、若い人にアレルギー性鼻炎を持つ患者さんが増えています。結果、鼻づまりが起こりやすくなり、口を開けて寝る人が多くなり、いびきの原因である口蓋垂の振動が起こりやすくなります」

■いびきってどう治療するの?

──いびきの治療方法について教えてください。

「いびきは、口蓋垂とその周囲の粘膜(軟口蓋の一部)が振動することで音がでます。この部位を取り除き振動を起こりにくくするのが、いびきの手術です」

──日帰り手術があるとのことですが、初診から術後の来院までの流れ、費用、期間について教えてください。

「日帰り手術は、のどの手術になります。また、花粉症やアレルギー性鼻炎の方で、鼻の詰まりの解消のため、のどの手術と併用で鼻の手術を行うことも可能です」

【のど手術】

1) 初診では、喉の状況を確認し、手術をして効果が期待できるか、また手術ができるかを確認。その上で本人が希望する場合、手術を行う事前検査のための採血を行う。費用は4,000円~12,000円。
2) 初診の採血の結果を待ち、手術を行う。手術費用は31,000円程度(薬代は別)。
3) 1週間後に患部の確認のため(薬の処方含む)、再診。費用は1回の受診で1,000円程度(薬代は別)。

初診から最短で2~3週間程度で治療は終了。術後の患部の痛みは個人差がありますが、2週間程度でひいてくそうですよ。

【鼻の手術】

1) 初診はのど診察と一緒に行う。
2) のどの手術から炎症が落ち着くとされる2週間以降に手術を行う。手術費用は10,000円(薬代は別)。
3) 2週間後に患部の確認の為、再診。費用は、1,000円程度。

必要期間は、2週間程度だそう。術後の患部の痛みは、ほぼありません。

──一度手術をすればいびきはかかなくなりますか? それとも定期的に受診や手術を受けるべきものなのでしょうか?

「個人差はありますが、基本的にいびきの手術は一度で済みます」

■今夜なんとかしたい時は!?

──一時的に(今夜)いびきをなんとかしたいという場合の対策がありましたら教えてください。

「横向きに寝ると、口蓋垂の振動が起こりにくくなり、いびきをかきにくくなります。抱き枕を使って寝るのもオススメです。

また、口を開けて寝ると口蓋垂が振動しやすくなります。鼻が詰まる場合は、一時的に点鼻薬で鼻を通し、口を閉じて寝るようにしましょう。口を閉じて寝るのが難しければ、鼻呼吸になるように、口元だけにマスクをし、睡眠を取っても良いでしょう」

──ALICEY読者にアドバイスをお願いします。

「いびきの手術は保険適応内です。女性のいびきは手術で改善することが多いので、悩んでいる方は診察にお越しください」

手術と聞くと抵抗がある人もいると思いますが、数週間で今の状態を改善することができる なら気になるかも。いびきに悩む人は相談してみて。

(やまかわきよえ+ノオト)
やまかわきよえ
やまかわきよえ
1982年生まれ、静岡県出身の元プログラマー。現在3児の子を持つ、新米ライター。人見知りをほとんどせず、新しい世界へ飛び込んで行くことが大好き。迷い込みたい新しい世界へも飛び込んで行きたい!
1982年生まれ、静岡県出身の元プログラマー。現在3児の子を持つ、新米ライター。人見知りをほとんどせず、新しい世界へ飛び込んで行くことが大好き。迷い込みたい新しい世界へも飛び込んで行きたい!
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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