初日の出はここできまり! ご来光を求めて高尾山を登ってきた
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

初日の出はここできまり! ご来光を求めて高尾山を登ってきた

第1回 000円の旅
2時間ほどで登れるおススメスポット!
今年もあとわずかなのにもかかわらず、仕事は終わっていない、大掃除もしていない、お正月の予定もない筆者。完全にすさんだマイハートを、新年を迎える前に美しい景色を見てきれいにしたい。ということでご来光を見るため高尾山を目指すことに。

東京都八王子市にある高尾山は、都心から1時間ほどと近く、また初心者でも登りやすい山として登山客や観光客が多く訪れる場所。初心者向けから上級者向けまで様々な登山ルートがあります。

■スタートは京王・高尾山口駅

やってきたのは京王高尾山口駅。今回は6時40分ごろのご来光を目指すため、ケーブルカーやリフトは運行時間外。10ある登山コースの中から、ビギナー向けで定番の“一号路 表参道コース”(3.8km)を徒歩で登りますよ! 
手軽に登れる山ですが、歩きやすい服装&運動靴、12月は暖かい服装も大切です。筆者は某暖かインナーを2枚、ネルシャツ、インナーダウン、防風仕様のアウターをトップスに、タイツ2枚、デニムパンツ、厚手の靴下をボトムスに選びました。さらに、帽子代わりにフードをかぶり、手袋をして、腰と足の裏にホッカイロを貼っています。また、表参道コースは中腹以降に自動販売機がありますが、水分は必ず持って行きましょうね。
こちらの清滝駅(ケーブルカー)と山麓駅(リフト)から乗車できます。季節で運行時間が異なるので、行く前にチェックを。また、元旦はケーブルカーが終夜運転を実施しているため、初日の出を見ることが可能です。ただし、入山規制がかかるほど混雑するので、行っても登れないことも。初日の出を拝みたい方は早めの入山を!

■ビギナー向けだけどキツイ。表参道コースを行く

表参道コースの入り口は、そば屋やお土産屋が立ち並ぶ道が高尾商店街を抜けたこちら。
ここまでは街灯がちらほらありますがその先は真っ暗! 正直怖い! お化けとか出るんじゃないですかね? 

LEDのランタンを用意しましたが、周りが全体的に明るくなるものの遠くに光が伸びないので失敗だったかも。とはいえ、足元は明るく照らしてくれるので、スマホのライトと併用しながら進みます。
インドア派の筆者ですが、歩くのは大好きで長距離歩くのも自信がありました。が、歩き始めて10分ほどで息切れが……。そして、あまりの闇の深さに恐怖は増すばかり。怖いなぁ〜、怖いなぁ〜。同じくお化け嫌いの編集者とともに、おっかなびっくり歩を進めます。

1キロほどで体がかなり暖まり、汗によって体を冷やす危険があると判断。インナーダウンを脱ぎました。アウターを本格的なダウンにしてしまうと温度調節がしづらいので、筆者のような重ね着の方が良さそう。

■中腹にはキラキラのご褒美が待っていた

真っ暗の道を進んでいましたが、だんだんと街灯が増え一安心。リフト、ケーブルカーの執着駅が現れます。そこからは、絶景が!
登山道は舗装された広い道ではあるものの、木々に覆われていて周りがまったく見えなかったのですが、ここは開けていました。
これは、本当にキレイ! 東京って真夜中でもこんなに明かりがついているんですね。何時間でも見ていられる……と思ったのもつかの間、歩くのをやめるととにかく寒い。このまま夜景を見ていたら死ぬかもしれない……。ご来光を見るまでは頑張らないと。登山再開です。

表参道コースは薬王院の中を通りますが、夜間は通れない場所が。しかし、迂回ルートがあるのでそちらを利用しましょう。

■ついに登頂! いざご来光。

迂回ルートを探すのに時間がかかってしまったものの、薬王院周辺から約30分で山頂に到着!
すっかり明るくなってきていて、ご来光も間近な様子です。この時間でも他の登山客の方々がまばらにおり、ささくれマイハートの筆者も皆さんと「おはようございまーす」と明るく爽やかに挨拶を交わしました。 これぞ山マジック! 気持ちいい!
日が昇る前の空もきれい。最初は登りきれるか心配でしたが、無事登れてよかったです。 
ちなみに山頂からは富士山も見えます。空気が澄んでいるこの季節ははっきり見えますが、季節によっては見えづらいことも。ちなみに12月20日〜24日ごろまでは、ダイヤモンド富士が見えるのだとか。
太陽が昇るまでの間どんどん体が冷えて、寒い! しかし、抜かりない筆者は、水筒に熱々のお茶を入れてきました。温まる。心なしか妖怪のように見えるのは、登山で疲れているからです。普段はもっとチャーミングなんですよ。

そうこうしているとついに……
ご来光です! 雲の下からゆっくりと太陽が昇ってくる様は神々しい。言葉が出ません。疲れたけど、昇ってよかったかも。

■登るだけじゃない! 高尾山の見どころ

今回ご来光を求めて高尾山に登りましたが、そのほかにもたくさんの見どころがあるスポットなんです。そのひとつがこちら。

ルートの途中、薬王院です。正式名称は「髙尾山薬王院有喜寺」で、天平16年(744年)に開山されたとされています。「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」とともに真言宗智山派の大本山なんだそう。
高尾山の名物グルメといえばとろろそば。参拝客の疲れを取るため自然薯を食べさせたことが始まりなのだとか。現在では20件近くのお店があります。
そのほかにも、おまんじゅうや猪まんなどの食べ歩きできるグルメが。おみやげ屋さんでは持ち帰り用のそばも売っていました。

■最後に……勝手に恒例にしているおみくじ!

高尾山口駅のすぐ脇には、縁結び五穀豊穣のご利益があるという「高尾山麓 氷川神社」があります。こちらを参拝し、旅企画で筆者が勝手に恒例にしているおみくじをここでも引きます! ちょっぴり怪しいですが、賽銭泥棒ではありません。
ででん! 中吉。いままで小吉を引き続けてきた筆者ですが、ご来光のご利益か、運気がアップ。「恋愛 良い。父母に告げよ」とのことですが、神様、それは嫌です。
ビギナー向けとはいえ真っ暗な中、標高500メートル越えの山に登るというのは想像以上にきつかったというのが正直な感想。山はなめたらいけない、と痛感しました。でも、中腹で見た東京の夜景と山頂でのご来光は、それでも見る価値があるほど美しい。ささくれた筆者の心もスッと楽になりました。お正月に初日の出はもちろんですが、普段のご来光もきっとご利益があるはず。ぜひ、ご来光を見るために高尾山へ行ってみて!

(河島まりあ+どてらい堂)
河島まりあ
河島まりあ
雑誌やフリーペーパー、ムック、 書籍、ウェブなどで編集や執筆を行う、フリーランスの編集者・ライター。ビール、そば、硬いパン、オリーブ、アイスが好き。料理が嫌い。趣味なし、特技なしなのが悩み。
雑誌やフリーペーパー、ムック、 書籍、ウェブなどで編集や執筆を行う、フリーランスの編集者・ライター。ビール、そば、硬いパン、オリーブ、アイスが好き。料理が嫌い。趣味なし、特技なしなのが悩み。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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