ひまし油はトウゴマという植物の種から作られた油。古代エジプト時代から使われていたと言われるほど、古い歴史をもつオイルです。医学にも使われていたり、その効果は多岐にわたります。

ひまし油は「リシノール酸」という脂肪酸がほとんどを占めています。このリシノール酸によって、さまざまな美容効果が得られるのです。

ひまし油のリシノール酸は小腸の働きを活発にさせることから、便通改善の効果が期待できます。便そのもののすべりも良くなるそうで、便秘持ちの人にはうれしい効果ですよね。

また、排便の効果に伴って腸内環境が整うため、体内に溜まった毒素の排出が促されデトックス効果もあるのだとか。毒素の排出は血流もスムーズになるので代謝も良くなります。

ひまし油を、ジュースや牛乳に混ぜて腸内環境を整える人が多いようです。

ひまし油の美容効果は体内に摂り入れる以外にも、外部から塗ることで効果を実感することもできます。

高い保湿力のほかに、お肌になじみやすい性質があるので、スキンケア用品として使うこともできるのだそう。

たとえば、ひまし油を顔全体に塗ってオイルパックするなど、ニキビ予防にもなりますし、炎症を抑える効果もあることから、できてしまったニキビの症状を和らげる効果も期待できるでしょう。

また、ひまし油はシミにも効果的。オイルで角質を除去する働きに加え、お肌のターンオーバーを促す作用があるので、色素沈着を防いでくれるのだそうです。

さらにヘアケアにもひまし油は効果的です。高い保湿効果と栄養分でツヤのある髪の毛を保つのに適しているのです。白髪や薄毛の予防にも効果があると言われていますので、若々しく健康的な髪を取り戻したい人にもおすすめです。

ただし、ひまし油は保存状態などによっては副作用が出ることがありますので注意が必要です。体内に摂り入れた場合は腹痛やアレルギー症状、お肌に塗ったときは、かゆみや炎症など。

保存方法に注意して、パッチテストの上、実践するようにしましょう。