正論で返したいのをぐっとこらえて。一番大事なのは、妻に【共感】すること
夫たちの言い分を聞いてみると、“妻の話が長い”や“結局なにが言いたいのかがわからない”など、夫もそれなりに妻との会話にもどかしい思いをしているという。
そうはいっても、誰もが“話を整理しながらしゃべる”ことができれば苦労しないわけであり、特に女性とはそういうことが苦手なものである。だからこそ、聞き手である夫の態度が肝心なのだ。
美人妻「男性ってすぐに解決策を出そうとしたり、やたらと正論をぶつけたりしてきますよね。でも女性の場合、ただ話を聞いてほしいだけっていうことが結構多いと思うんですよ。
どう思う?と言いながらも、実は答えを求めていないこともある。だから夫から、まるで仕事のフィードバックのような返事をされるとつまらない気分になりますね。話さなきゃよかった、と思うことさえある。
女性ってまずは、“そうだったんだね。” “大変だったね。” “それは良かったね。”そんなあいづちを一番にしてほしいんですよ。すぐに答えを導き出さないで。そういう【共感】が先にあれば、そのあとで正論を言われても素直に聞き入れられるかな。」
大事なのは、どんなときでも【共感ファースト】ということだ。気持ちに寄り添うことを忘れなければ、妻はあなたの返答にきっと満足するだろう。

[妻がこんな風に、女性にありがちなとりとめのない話をしてきたとしても、ひとまずグッと堪えて共感のセリフを返してあげよう。]
そうはいっても、共感だけして終わっていたら、大事な話が進まない場合もある。共感はしつつも、問題の本質をしっかりと捉えて解決に導く。そんなデキる夫になるには?
テクニック1:主語を自分以外に置き換えて、解決策を提示してみる
妻に「どう思う?」と意見を求められた時、たいていの場合「俺はこう思う」という、“主語”が自分(夫)自身の返答をするだろう。それでは結局、“夫に正論を言われて終わった”の印象が残ってしまう。
そこで一枚上手の答え方として、主語を自分自身ではなく、“妻か第三者”にしてみるのはどうだろう。妻が自分自身のことで悩んでいるなら「俺が⚪︎⚪︎さん(妻の名前)ならこうするな」、または友人関係で悩んでいるなら「俺が⚪︎⚪︎さん︎(妻の友人)だったらこう思うな」といった具合だ。
これなら言っていることは正論でも、上から目線のフィードバックのようには感じさせず、むしろ妻の立場に寄り添ってアドバイスをしているように見えるだろう。重要なのは、“あなたはどう思う?”と聞かれたとき、必ずしも「あなた=夫の意見」を求められているとは限らないということだ。
テクニック2:“どう思う?”と聞かれたら、“きみはどう思う?”で返してみる
妻に“どう思う?”と聞かれたものの、正直どうでもいいことや、忙しくて考えている暇がないときもあるだろう。そんなとき、“任せる”と言って逃げるのは、信頼を無くすのでNGだ。
そこで代わりに“きみ(妻)はどう思う?”と切り返してみてはいかがだろうか。自分は意見しないで、妻の考えを引き出していくというやり方だ。妻からしても、はっと冷静になって考えを整理する良いきっかけになるはずだ。
うまくいけば、悩んでいる妻本人が、自ら答えに辿り着くことができるかもしれない。話を聞いてもらえた上に、納得いく解決策が見つかれば、きっと妻は大満足するだろう。
美人妻「自分一人で悩んでいるとどうしても考え方が偏ってしまいがち。そんなときはやっぱり夫に相談したいなと思いますね。夫ならではの観点にはっとさせられて、自分では思いつかなかった解決策が見つかることもあります。
夫がそんな風によき相談相手になってくれたら、一番幸せですよね。やっぱり男の人って頼りになるな、と思えます。」
もし今度、妻になにか相談をされたら、まずは【共感ファースト】をお忘れなく。そして、受け答えのテクニックをうまく活用し、妻を上手に解決へと導いてあげよう。きっと最後には“あなたに話してよかった。ありがとう!”と感謝されること間違いなしだ。
LINE講座今回のまとめ
◼妻から相談をされた際、まるで仕事のようにロジカルな正論で回答したり、任せると丸投げしたりするのはNG
◼すぐに解決策を出そうとするのは男性特有であり、妻はそれを求めていない
◼︎妻が本当にして欲しいのは、話を聞いて「共感」してもらうこと
◼解決策を提示するときは、︎主語を妻や第三者に置き換えてみる
◼答えがすぐに出ないときは、きみはどう思う?で切り抜ける
あなたは結婚して何年目になるだろうか。結婚当初と今を比べて、夫婦の間で変わったことは多数あるだろう。しかし、今も昔も変わらず妻が夫に求めていることがある。それは、すぐにできることなのに、つい忘れてしまいがちなアレである。
次回のLINE講座のテーマは、【妻が夫から言われたい、たったひとつの言葉】。妻が欲しいものとは…? また、妻に向けたスタンプの上手な使い方も紹介するのでお見逃しなく!次回もお楽しみに!
※名前・アイコン画像は座談会を基にイメージとして作成したものです。 Text by Asa Ohguchi
今回のアドバイザー
