自動車史に残る名車たちが胸を熱くさせる
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自動車史に残る名車たちが胸を熱くさせる

第5回 世界の名車コレクション
あの名車が蘇る。クルマ、バイク好きの心を今でも熱くさせる名車の数々をご紹介。英車、ドイツ車、アメリカ車、イタリア車、国産車。各メーカーを代表する名車があなたを名車の世界へ誘う。あなただけの名車が見つかるはずだ。

世界の名車

車好きであれば、車名を聞いただけで心が踊る自分だけの名車が1台はあるのではないだろうか。
そんな世界の名車の数々を見ていくことにしよう。

ジャガー

まずはジャガーの数ある名車のなかから『XJ』と『Eタイプ』を紹介しよう。

『XJ』

『XJ』はジャガーのラグジュアリーサルーンであり、フラッグシップモデルである。
現行モデルは2016年デビューの第5代目。
英国紳士の優雅さを具現化したジャガー名車の象徴である。

『Eタイプ』

『Eタイプ』もジャガーの名車として無視できない存在だろう。『Eタイプ』は1961年から1975年まで生産されていた古典といってもいい名車だ。優秀なメカニズムももちろんだが、「美しさ」という一点だけで評価されている数少ない車種でもある。

その他にも魅力的なジャガーの名車もぜひチェックしていただきたい。

アストンマーチン

『ヴァンキッシュS』

アストンマーチンのフィ名車といえば、まずはフラッグシップである『ヴァンキッシュ』をあげよう。
現行は2016年11月に発表された2代目の『ヴァンキッシュS』だ。進化を続けるアストンマーチンの現在の名車として多くの人を魅了している。

『DBR1』

『DBR1』も外せない。米国のオークションで史上最高額がつけられたアストンマーチンの歴史に残る名車だ。落札価格はなんと約24億6550万円である。
そのフォルムを見ただけでため息が出てくる人も少なくないだろう。

『DB4GTザガート』

アストンマーチンの歴史に残る名車といえば『DB4GTザガート』も上げなければいけない。19台しか製造されなかった同モデルの1962年型がオークションにかけられた際には約17億円まで値を上げた。

ロールスロイス

どんどん進んでいこう。次はロールスロイスだ。

『スウィプテイル』

ロールスロイスの名車であげたいのは『スウィプテイル』だ。『スウィプテイル』の販売価格はなんと14億円以上と噂されている。 正解最高価格の乗用車として君臨している。

ランドローバー

『ディフェンダー』

英国車を続けてみていこう。ランドローバーの名車『ディフェンダー』だ。
1948年の登場以来、デザインを一新することなく改良を重ねて生産され続けてきたオフロード4WDの王者といっていいだろう。
惜しくも2015年にその67年の歴史に幕を下ろし、正真正銘のレジェンドとなった。

デイムラー

『ダブルシックス』

英国デイムラーの忘れてはならない名車『ダブルシックス』も紹介しておこう。
バブル期に新車で1000万円を超えていた『ダブルシックス』であるが、現在なら100~200万円で購入できるというお手頃な名車でもある。

シボレー

では、米国車も見ていこう。まずはシボレー『ZR1』『カマロ』をあげたい。

『ZR1』

『ZR1』はシボレーの新型コルベットである。強靭な性能は前モデルから大幅に強化されており100馬力以上のアップとされている。その力強いデザインも含めて名車の予感がある。

『カマロ』

シボレーの名車といえば『カマロ』を忘れてはいけない。1963年の初代デビュー以来、50年以上の歴史を重ねた名車である。こだわりのV8エンジン音はどの年代の自動車ファンも無視できないだろう。

ダッジ

『バイパー』

米国車を続けて見ていこう。ダッジの名車『バイパー』だ。
いわゆるマッスルスポーツカーと呼ばれるジャンルである。パワー重視のアメリカならではの名車といえるだろう。

タッカー

『タッカー』

幻の名車『タッカー』も忘れられない存在だ。生産台数はわずか51台。
「古き良きアメ車」を象徴するフォルムに心打たれる方も多いだろう。タッカー社はシカゴにベンチャー企業として設立された。当時としての画期的なタッカーのコンセプトは大反響を得たが、さまざまな事情によって倒産してしまった。
まさに幻の名車『タッカー』たる所以である。

モーガン

『4/4(フォーフォー)』

英国車に戻ろう。80年間変わらない英国スポーツカー、モーガン『4/4(フォーフォー)』だ。
モーガンの特徴は、どれもクラシカルなメカニズムとスタイリングが現行モデルで新車で買えることだ。まさに新車で買えるクラシックの名車がモーガン『4/4(フォーフォー)』である。

フォード

米国、ビッグスリーのひとつであるフォードの名車も紹介しよう。

『マスタング コブラR』

まずはいわずとしれた『マスタング コブラR』だ。2000年に登場した『マスタング コブラR』は多くのマスタング・コレクターの心をわしづかみにした。300台しか生産されなかった同車種は全車鮮やかなパフォーマンス・レッドのボディ・カラーも印象的だ。

『GT』

次に『GT』もあげなければならない。オリジナルは1960年代の『GT40』だ。現行モデルの初代は2005年に発表され、進化を続ける『GT』は現在も多くのファンを虜にしつづけている。

ルノー

フランス車の名車も紹介していこう。まずはルノー『ルーテシア』『メガーヌ』である。

『ルーテシア』『メガーヌ』

『ルーテシア』『メガーヌ』はルノーを象徴するハッチバックの名車だ。両車はルノーのモータースポーツ部門であるルノースポール社が完成させた2つの最上級スポーツカーといっていいだろう。

シトロエン

フランス車を続けてみていこう。フランス車の両雄のひとつシトロエンだ。

『シトロエンDS』

シトロエンの名車としては『シトロエンDS』をあげておこう。デビューは1955年である。60年以上の歴史を持ちながら今なお色褪せない魅力を放ちつづけている。
2014年には「DS」ブランドがシトロエンから独立し新たな歴史を歩みはじめている。

ロータス

『エスプリ』

英国ロータスの名車『エスプリ』を紹介する。
1976年「S1」の登場以来、「S2」「ターボ」「S2.2」「HC」「HC」「ターボSE」「スポーツ300」「S4」「V8」と多くのバリエーションが登場し、2004年まで生産された名車である。

メルセデス・ベンツ

いよいよラグジュアリーカーの代表格である独車メルセデス・ベンツの名車を見ていこう。

『W124』

何といっても紹介したいのは『W124』だ。1990年代に生産終了した『W124』は現在も名車として高い評価を受けている。
同車種は現在のベンツの中核セダンとして活躍している「Eクラス」の前身だ。現在もあえて愛用するクルマ好きも多い。

BMW

独車といえばBMWも名車を紹介しなければならないだろう。
BMWからは『E39 M5』『2002 ターボ』をあげよう。

『E39 M5』

『E39 M5』は30年を超える歴史を持つハイパフォーマンスセダン「5シリーズ」の1車である。1996年から2003年にかけて販売された第4世代の5シリーズだ。エクステリアデザインはBMWのデザイナーである永島譲二氏である。

『2002 ターボ』

『2002 ターボ』は1973年発表。1968年に発表されていた『2002』シリーズに航空機エンジンで培ってきたターボチャージャーを世界で初めて搭載したモデルである。2016年には『2002 ターボ』のオマージュである『2002 オマージュ』が発表された。

マセラティ

次はイタリアからマセラティをみていく。『カムシン』『ギブリ』『シャマル』『ティーポ61』の4つの名車だ。

『カムシン』

『カムシン』は1973年から1982年まで生産された高級スポーツカーだ。次に紹介する『ギブリ』の後継モデルとしても知られる。

『ギブリ』

『カムシン』の前身の『ギブリ』の初代は1966年から1973年、2代目は1992年から1997年、そして現行型は2013年にデビューした。長い間多くのファンを生みつづけている。

『シャマル』

『シャマル』は1990年に発売された。生産台数は369台。V8ツインターボエンジンを搭載した走りとアグレッシブなデザインは今も多くのマセラティファンを圧倒している。

『ティーポ61』

『ティーポ61』は1959年から1961年にかけて開発されたレーシングカーである。ル・マン24時間レースに出場した実績もある。流線型を組み合わせた美しいフォルムは現行SUVモデルの『レヴァンテ』にもインスピレーションを与えているともいわれているほど愛されている。

フォルクスワーゲン

『ビートル』

独フォルクスワーゲンからは永遠の名車『ビートル』だ。
1938年から2003年にかけて生産された「フォルクスワーゲン タイプ1」の通称が『ビートル』である。全世界で累計2150万台以上を売り上げた。その丸みをおびたフォルムは現在も『ニュービートル』『ザ・ビートル』と変遷を経ながら継承されている。

フェラーリ

高級スポーツカー・レーシングカーの最高峰、フェラーリからは『308 GTB』『330GTC4』『DINO』の3台の名車をあげる。

『308 GTB』

『308 GTB』は1975年から1985年に製造された2シーターミッドシップスポーツカーである。その美しいスタイルとクラストップをいく性能は多くのファンを引きつけてやまない。

330GTC4』

続いて伝説の名車ともいわれる『330GTC4』。エンツォ・フェラーリが愛した『330GTC』の2+2モデルである。同車種の名を冠した『GTC4Lusso』が2016年に発表されている。

『DINO』

『DINO』はフェラーリが製造した初のミッドシップ2シートのスポーツカーである。現在のフェラーリの原型を作ったのがこの1967年発売の『DINO』である。まさに名車中の名車だ。

フィアット

『NOUVA(ヌーバ)500』

フィアットからは『NOUVA(ヌーバ)500』を紹介する。
日本では「ルパン三世の愛車」としても知られるフィアットの歴史的な名車だ。
初代フィアット500に対して、新しいという意味の「NOUVA」という言葉をつけて1957年に登場した2代目フィアット500である。

アルファロメオ

つづけてイタリアからアルファロメオの名車を見ていこう。

『ジュリア』

まずは『ジュリア』。アルファロメオの歴史に燦然と輝く名車である。1962年から1977年に製造された同車種は40年の歳月をへて2015年に復活を果たした。

『Tipo33/2 Stradale』

つづいて『Tipo33/2 Stradale』。1967年から1971年にかけてわずか18台のみ生産された名車である。レーシングカーである『Tipo33』の公道バージョンとして売り出された。

『ジュリエッタ』

アルファロメオの名車からは最後に『ジュリエッタ』。1954年から1965年そして、1977年から1985年まで販売された小型乗用車の名車だ。2010年から同名車種が復活しているなど、長年愛されつづけている車名である。

ランボルギーニ

ランボルギーニ。1963年の創業から常に革新的な車を出しつづけているスーパーカーの代表格である。ランボルギーニからの名車は『カウンタック』『ミウラ』だ。

『カウンタック

スーパーカーと聞いて『カウンタック』が思い浮かぶ方も少なくないだろう。1970年代から1980年代にかけて日本の少年たちを熱狂させたスーパーカーブームの火付け役でもある。

『ミウラ』

その『カウンタック』の前身が『ミウラ』だ。『カウンタック』で花開くスーパーカー時代を切り開いたの名車とされるのが『ミウラ』である。『ミウラ』がなければスーパーカー時代は訪れなかったといっても過言ではない。

「ランボルギーニ ポロストリコ」

名車といえば、ランボルギーニのヘリテージ部門である「ランボルギーニ ポロストリコ」をご紹介しておこう。ヘリテージ部門とは歴史的な名車の記録やパーツをアーカイブして未来に伝えるためのものだ。
ランボルギーニをはじめとするヨーロッパのプレミアムブランドでは近年、次々と歴史的名車を所有するオーナーの依頼に応じてレストアする取り組みも始まっている。

また歴史的な名車や功績に敬意を表する形での記念特別モデルを発表するケースも増えてきている。名車の価値が一層評価され始めているのだ。

ポルシェ

イタリアを代表するスポーツカーブランド、ポルシェからは『993 ターボ』『911シリーズ』『ポルシェ911タルガ』を紹介する。

『993 ターボ』

「933」は911シリーズの4代目モデルである。その中でも『933 ターボ』は1995年に発売された名車である。量産911で初めてターボと4WDの搭載を実現したモデルである。

『911シリーズ』

そんな『933 ターボ』も生み出した『911シリーズ』自体も名車の数々に彩られている。すべてのスポーツカーのアイコンといってもいいのが『911シリーズ』だからだ。1963年に『901』という名前で始まった『911シリーズ』の歴史は、そのままスポーツカーの歴史といっても過言ではないだろう。

『ポルシェ911タルガ』

そんな『911シリーズ』から、オープンカーの代名詞になっている『ポルシェ911タルガ』も取り上げておこう。1966年にデビューした『ポルシェ911タルガ』は「タルがトップ」という言葉が生まれるほど、人気と性能の両面からオープンカーの歴史を作り上げた。

アバルト

世界の名車の最後を飾るのはイタリアの「アバルト」だ。1949年に設立。1971年にフィアットに買収されることとなり、1981年には会社自体が消滅するという歴史を持っている「アバルト」。

『124スパイダー』

そんなアバルトの名車『124スパイダー』が40年の時を経てマツダの『マツダ・ロードスター』をベースに復活した。新型の『124スパイダー』は『マツダ・ロードスター』をベースにしながらも『124スパイダー』ならではのエクステリアはその個性を主張している。

国産の名車

世界の名車を見てきたが、もちろん国産車も負けてはいない。国産の名車を見ていくことにしよう。

トヨタ

トヨタから見ていこう。数々の名車が思い浮かぶが、ここでは『スープラ』『セルシオ』『2000GT』取り上げたい。

『スープラ』

まずは『スープラ』。1978年から2002年から販売されていたスポーツカーである。国内では2代目まで『セリカXX』として発売された。『セリカXX』として記憶している自動車ファンも少なくないのではないか。

『セルシオ』

次は、いわずと知れた名車『セルシオ』だ。1989年から2006年に販売された高級セダンである。もともと北米の高級車市場に向けて企画された「レクサス」ブランド第1段として輸出された『LS400』の国内モデルが『セルシオ』である。同車種は『LS』の第5世代『LS500』として脈々と受け継がれている。

『2000GT』

トヨタの伝説の名車としては『2000GT』も忘れてはいけない。1967年から3年ほどの間でわずか330台ほどしか生産されなかった同車種は日本が世界に誇る唯一無二のスーパーカーとして現在もその存在感を失っていない。

日産

日産の名車といえば『フェアレディZ』『R32 スカイラインGT-R』を思い浮かべる人が多いことだろう。

『フェアレディZ』

『フェアレディZ』は1969年デビュー。デビューから10年間での世界総販売台数は約55万台。世界で一番売れた伝説の国産スポーツカーだ。

『R32 スカイラインGT-R』

『R32 スカイラインGT-R』は1989年デビュー。1989年といえば、『スバル・レガシィ』『日産・180SX』『Z32 フェアレディZ』など多くの名車が発表された年である。そんな1989年を代表するクルマとなったのが『R32 スカイラインGT-R』である。

HONDA

『NSX』

HONDAからは『NSX』だ。
『NSX』はバブル景気の絶頂期である1989年に発表されたスポーツカーである。「世界に通用するHondaの顔を持ちたい」との願いから開発されたHONDAを代表するクルマだ。2018年には新型NSXが発表され、今後も目が離せない名車である。

マツダ

マツダからは『RX-7』『マツダ・コスモスポーツ』を紹介しよう。

『RX-7』

『RX-7』は1978年から2002年に販売されたマツダの名車だ。スポーツカー不毛の時代に終焉を告げたともいわれている名車だ。

『マツダ・コスモスポーツ』

マツダの名車といえば『マツダ・コスモスポーツ』が浮かぶ方も少なくないだろう。1967年に国産車初のロータリーエンジン搭載車としても歴史に名を刻んでいる。『帰ってきたウルトラマン』に登場する車種「マットビハイクル」のベース車両としても人々の記憶に残っている名車である。

バイクの名車

国内外の自動車の名車を紹介してきたが、バイクの名車も紹介しておこう。

BMW

「R5」

1936年の登場以来、1950年代までBMWモトラッドのランドマークとして、世界中のオートバイに影響を与えた名車だ。2016年には往年の『R5』のオマージュモデルである『R5 オマージュ・コンセプト』が発表された。

モトグッツィ

「V7」

1921年創業の老舗バイクメーカーからは1967年に登場した名車『V7』。登場50年を迎えた2017年には第3世代の『V7』が発表された。

ヤマハ

「SR400」

1978年の発売以来、約40年間ほぼ変わらずに生産されつづけてきたのがヤマハ『SR400』。
40年という時間を変わらずに走りつづけたことが名車の証ともいえるだろう。
ただ、残念ながら2017年9月1日に生産終了のアナウンスがされた。今後の動向が注目されている。

「RZ350」

1981年発売。350ccながら750cc並みの走行性能を誇り、ナナハンキラーの異名を持つ名車である。

スズキ

「GSX1100S カタナ」

1981年に登場したスズキの名車『GSX1100S カタナ』。発表から40年近く経った現在でも色褪せないフォルムは「カタナ」を永遠の名車といわしめている。

ホンダ

「VT250F」「CBX400F」

ホンダの『VT250F』『CBX400F』も現在に語り継がれる名車である。両車種はバイクブーム全盛の1980年代に誕生している。『VT250F』『CBX400F』が同時期に生まれたことを考えると1980年代のバイクブームの熱狂を想像することができる。

いかがだっただろうか。このように見ていくと紹介しきれなかったものも含めて本当に多くの名車が世界の世界のクルマとバイクの華々しい歴史を作り上げてきたことがわかる。

Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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