世界中の大人男性が惚れたセダンの魅力とは
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世界中の大人男性が惚れたセダンの魅力とは

第104回 大人のための最新自動車事情
あなたは「車」という言葉を聞いて、どのような車を想像しただろうか。多くの人はセダンをイメージしたに違いない。それほどまでにセダンの優美な姿は、我々の脳裏に深く刻まれている。近年セダンの不人気が取り沙汰されているが、それでもセダンの魅力は世代を越えて色褪せない。

そもそもセダンとは、どのような車を指しているのだろうか

セダンとは、何を意味するのか

セダンとは、ボンネット、前後2列の席を持つ車室、トランクの3つで構成されている車のことだ。3BOXとも言われる。国内のみならず海外の自動車メーカーの多くがこのセダンに該当する。国産車だとトヨタのクラウンやプリウス、日産のフーガ、高級車ロールスロイスのファントムやリンカーンのリムジンなどが該当する。

その他の車型(クーペ、4WD、SUV等)との違いはなにか

セダンとその他の車型の違いは何であろうか。簡単に説明しよう。

クーペ

クーペとは、1列シートの2ドアスタイルで車高が低い車のことだ。3ボックススタイルであることはセダンと同じだが、車内空間は狭く積載量も低めにとられ、実用性よりも運転性能・趣味性を重視している車である。

4WD

4WDとは四輪駆動車のことだ。4-Wheel-Driveの頭文字をとって4WDと略されることが多い。FF(FRONT ENGINE/FRONT DRIVE)方式とFR(FRONT ENGINE/REAR DRIVE)方式を組み合わせたような駆動構造をしている。

前後4つのタイヤそれぞれにエンジンの駆動力を伝導でき、操縦安定性が高まっているのが特徴だ。

SUV

SUVとは、Sports Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)のことだ。日本語ではスポーツ用多目的車と訳される。走破性を高めるための4WD(四輪駆動)、リアにハッチバックを搭載するなど、アウトドア性能が高められていることが特徴的だ。

スポーツカー

スポーツカーとは、スポーツドライビングを主な目的としている車のことだ。高速走行の運転に特化しており、操作性に重点を置いて開発されている特徴がある。

ハッチバック

コンパクトカーの大半にみられる車型がハッチバックだ。後部のトランクと乗車空間の間に境がなく、後部のドアは跳ね上がりタイプが多い。

3ドアハッチバック/5ドアハッチバッグの2種類が販売されているが、日本では5ドアが主流となっている。

ワゴン

ワゴンとは、ステーションワゴンの略である。形状は2ボックスで、前部にエンジンルーム、後部に座席と一続きになった荷室が備わっているのが特徴的だ。

車の販売ランキングでも上位に位置することがなくなってきたセダン

セダンは後部座席の後ろにトランクを備えているが、空間効率が悪い。趣味性ではなく実用性で車を選ぶようになったことも原因の1つであろう。

国内での販売シェアが近年減少している

セダン全体の販売台数推移は統計がとられていないが、各有名車種の販売台数は公表されている。たとえば2017年のカローラ(トヨタ)の販売台数は2015年に比べ16%減、クラウン(トヨタ)とレガシー(SUBARU)は共に19%減だ。セダンブランドの成長率は全体的に減少傾向にあるといえる。

人気の軽自動車やコンパクトカーであれば月間1万台以上販売される

車内空間が劇的に広くなったという事に加え、購入後のランニングコストが抑えられるという事も影響しているのだろう。税金や保険代が圧倒的に安い。低燃費がゆえにガソリン代の節約にも繋がるのだ。

SUVやミニバンも人気。トップクラスであれば月間1万台程度販売される

SUVやミニバンは居住空間が広い。子供だけでなく大人が大勢乗ってもゆったりと過ごすことができることが幅広い層の支持に繋がっているのだ。

販売数は、月間1万台までは届かない

ランキングのトップに位置する車種以外が、月間で1万台販売されることは極めて珍しいといえる。

今やセダンは子供や若い女子へのウケがあまりよくない

若年層の車離れという側面もあるのだろうが、セダンは子供や若い女子のウケが良いとは言えない。

近年、SUVの人気が高まっている

近年、SUVの人気が高まっていることは、セダンの成長率に影響していると考えられる。室内にゆとりがある5人乗りのSUVや3列シートの7人乗りのSUVが多く発売されたことがSUVの人気に拍車をかけている。

SUVは、居住性や積載性が優れている

SUVはボディの上半分がワゴンや5ドアハッチバックに適した形状をしているため、居住性や積載量が優れているのだ。

SUVは、実用性とカッコ良さが両立されている

SUVは実用性だけでなく、カッコ良さも両立している。ボディの上側をワゴンスタイルにすることで実用性を確保、下側には大型タイヤを装着することで力強さを演出しているのだ。

不人気でもセダンが愛されている訳は?

不人気でもかっこいいセダンが愛されている訳は何なのであろうか。それはセダンがもつ車本来の姿にあるようだ。

荷物と同じ部屋に乗るのは貨物車に乗車するようなもの

セダンは、エンジンルーム、キャビン、トランクルームの3つから構成されている3ボックスカーだ。しかし、1ボックスカーや2ボックスカーはエンジンルームと居住空間・ラゲージスペースの2つで構成されている。居住空間と荷室が一緒になっている車に乗ることは、貨物車に乗車していると言っても過言ではないだろう。

2BOX車のボディは、3ボックス車よりもノイズが反響しやすくなる

2ボックス車は3ボックス車に比べてノイズが反響しやすい。そのため2ボックスのセダンは静粛性に優れているといえる。

国家元首や皇族・王族が乗る車は今でもセダンが主流

セダンが高級であると認知されていることは、世界中の国家元首や皇族・王族が乗っている車の多くがセダンであることからも分かるだろう。現にイギリス王室はジャガーXJを採用しているし、ロシアのプーチン大統領は特別に装甲を施したマイバッハを使用している。

セダンの低重心で高剛性のボディは、走行安定性と乗り心地を向上させる

セダンの大半は全高が1500mm以下で設計されているため、重心が低い。また、居住空間の後部に独立したトランクスペースが設けられているためにボディの剛性も高くなっている。セダンは安定性と乗り心地を両立しているのだ。

価格競争が穏やか、売却時も価格が安定

セダンは、ミニバンやコンパクトカーとは異なり価格競争が穏やかだ。お買い得感は薄れるが、コストダウンの影響を受けにくいため売却時の価格も安定している。

スズキはセダンをインドで販売し、新興国でのセダン人気を噛みしめている

スイフトのセダンタイプとなる新型車種『ディザイア』が、2017年5月16日からインドで販売されている。ディザイアは軽量・高剛性だけでなく優れた走行性能と低燃費を実現するために「HEARTECT」を採用しているのが最大の特徴だ。インド国内で導入される法規に適したスペックになっていることは言うまでもないだろう。

今後はインド国内だけでなく、周辺国や中南米などの新興国への輸出も視野に入れている。

外車オススメセダンの愛すべき魅力を国別に紹介

車を愛しているからこそセダンに乗りたい、外車セダンを乗り倒してみたい。そう思うのも当然だ。ここでは、国ごとにおすすめのセダンを紹介していくことにする。

イギリス

ロールスロイス

ロールスロイスの頂点に君臨するファントムが14年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。その名は『ファントムⅧ』。

エクステリアは歴代のファントムを踏襲、車体にオールアルミ製のスペースフレームボディ「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用したことで高剛性と軽量化が30%向上している。

搭載しているエンジンは新設計の6.75L V12ツインターボ。最高出力563ps、最大トルク900Nmを発揮することが可能だ。

販売価格は、36万ユーロ(約5335万円)。

アストンマーチン

1974〜1990年まで製造されたラゴンダの後継機として復活した『新生ラゴンダ』。その数、わずか100台未満。搭載しているエンジンは6L V12。車体に採用されている「VHアーキテクチャー」は近年製造されているアストンマーチンの多くが使用しているものと同じである。

インテリアを担当したのはQ by Aston Martin。ラピードSを基に更に多くのレザーを使用、精巧なステッチが施されているのも特徴的だ。

販売価格は約2500万円。

ジャガー

ジャガーXJR575は、新時代のジャガーを余すことなく具現化した1台だ。

研ぎ澄まされたエレガントでダイナミックなフォルムには、ジャガーにしか生み出せないピュアでシンプルな美しさが感じられる。

搭載しているエンジンは5.0L V8スーパーチャージド。最高出力575ps、最大トルク700Nmを発揮する。時速100kmまでの加速は4.4秒、最高速度は300km/hだ。

販売価格は1887万円〜となっている。

ベントレー

ベントレー最速のセダンである『フライングスパーW12 S』。「Beluga」と呼ばれるグロスブラックでフロントグリルなどが塗装されているのが特徴的だ。

エンジンは6.0L W12ツインターボ。最高出力635ps、最大トルク820Nmを発揮することが可能だ。時速100km/hまでの加速は4.5秒、最高速度は325km/hにも達する。

販売価格は、約2665万円。

ドイツ

メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツ 新型Sクラスは、2013年にデビューしたW222型をマイナーチェンジしたモデルだ。

エクステリアで大きな変更を遂げたのがフロントとリア。フロントには3本のラインが特徴的なヘッドライト、リアにはクリスタルルックと呼ばれるLEDコンビネーションランプを採用している。

エンジンはラインナップによって様々だ。S400であれば、3.0L V型6気筒直噴ツインターボが搭載される。

販売価格は1140万円(税込)〜。

ベンツ新型『Eクラス』は、最先端テクノロジーが惜しみなく注ぎ込まれたモデルだ。

エクステリアは、ボンネットからテールランプに至るまでベンツデザインの基本思想である「官能的な純粋さ」を踏襲している。

トランスミッションは9速オートマチックの「9G-TRONIC」が全てのモデルで採用されているが、搭載されるエンジンはラインナップによって様々。E200 アバンギャルドであれば、2L 直4 BlueDIRECTだ。

販売価格は682万(税込)〜。

BMW

『M4コンバーチブル エディション 30 Jahre』は、3シリーズ誕生30週年を記念して発売された世界300台限定の車である。

日本では販売されなかったM4コンバーチブルのMコンペティションパッケージ装着車を基に特別な内外装を施しているのが特徴だ。カラーは、マカオブルーとマンダリンⅡの2種類。

搭載しているエンジンはV型6気筒3.5Lツインターボ、最大出力421ps、最大トルク600Nmを発揮する。

ポルシェ

新型ポルシェ『パナメーラ』は、ポルシェ初の4ドア4シーターモデルをフルチェンジした2代目にあたる。

リアアクスルステアや4Dシャシーコントロールシステムなど、ポルシェの叡智が詰め込まれているのが特徴的だ。

エンジンは2894ccのV6ツインターボ、トランスミッションは8段の新型のPDKが採用されている。

販売価格はパナメーラ4Sが1628万円、パナメーラ・ターボが2377万円。

Audi

ミドルクラスである『A4』にラインナップされているのは、前輪駆動2種とクワトロモデル2種。

従来のA4と大きく異なるのがフロントフェイスだ。ライトも含めて直線的なラインで引き締まった印象になっている。

エンジンは新開発の2L直列4気筒ターボ、トランスミッションはツインクラッチ機構の7速Sトロニックを採用。スポーティーな走りを楽しむことができる。

A3セダンをベースにした高性能モデルが『RS3セダン』。コンパクトセダンでありながら最高出力は400psを誇る。

A3を踏襲しているためエクステリアに大きな違いはないが、楕円のテールパイプが特徴的なマフラー、スポイラーリップなどスポーティーな装飾が随所に施されていることは見逃せない。

エンジンは伝統の5気筒、トランスミッションにはSトロニックを採用している。

販売価格は、A3派生モデルの中では最も高価となる785万円。

VW

『ジェッタ』は、最も成功した欧州車であるVWのゴルフをベースにしたセダン。初代ジェッタのデビューが1979年なので、今回発表された新型ジェッタは7代目になる。

エクステリアはフロントマスクを刷新。ボディにクーペを思わせる流線型のデザインを採用しているのも特徴的だ。

トランスミッションは新開発の8速AT、エンジンは1.4L直列4気筒ターボの直噴TSIが採用されている。

日本市場へは参入していないため日本での販売価格は不明だが、北米では1万8545ドルからとされている。

イタリア

ランボルギーニ

『エストーケ』は、ランボルギーニが2021年の発売に向けて開発していると噂されている車だ。

ガヤルドの5.2リッターV10エンジンを搭載した4ドアセダンのコンセプトカーとして2008年に発表されたが、リーマンショックによる高級車市場の縮小に伴い計画が頓挫した経緯がある。

販売価格は約1500万円。

アルファロメオ

アルファロメオの伝統的な走り、真髄を継承するスポーティーなモデルが『ジュリア・ヴェローチェ』。

位置づけとしては、最上位グレードの「Quadrifoglio(クアドリフォリオ)」と上位グレードの「Super(スーパー)」の中間になる。

アルファロメオの顔ともいえる「トライローブ(三つ葉)」はジュリアにも継承されている。

エンジンは2.0L 直噴ガソリンターボ、最高出力280ps、最大トルク400Nmと2.2L ディーゼルターボ、最高出力210ps、最大トルク470Nmの2種類が用意されている。

販売価格は587万円以上。

マセラティ

『クアトロポルテ』は、イタリアのマセラティ社が製造・販売するセダン車のことだ。

フロントにはマセラティの象徴ともいえるトライデントを組み込んだグリル。深い切り込みのデザインがシャークノーズ効果を一層際立たせている。

エンジンは60°V型6気筒ツインターボ、トランスミッションにはZF製8速オートマチックを採用している。

販売価格は1206万円。

外車に負けず、国産セダン(トヨタ・日産・ホンダ等)もおすすめしたい

外車もいいが、国産のセダンにも素晴らしい車はたくさんある。

トヨタ

レクサス LS500h EXECUTIVE package

レクサス LS500h EXECUTIVE package


『レクサス LS500h EXECUTIVE package』は、「先進技術を携えたLEXUSの象徴」「革新的なデザイン」「エモーショナルな走り」の3つのコンセプトの元に開発された新型レクサス。

11年ぶりのフルモデルチェンジだ。

搭載しているエンジンは3.5L V型6気筒マルチステージハイブリッドシステム。低速からの力強い加速だけでなく、燃費性能に優れた走りを実感することができる。

販売価格は、1120万円〜。

トヨタ クラウン マジェスタ Fバージョン

クラウン マジェスタ Fバージョンは、3つのグレードで展開されているクラウンマジェスタの中で最上級グレードとなる車だ。

エクステリアは現行のクラウンロイヤルを踏襲しているため他のグレードとの大きな違いはないが、エンブレムの形状に少し違いがある。

エンジンは従来のV8ではなく、2段変速リダクション機構付3.5リッターV6ハイブリッドシステムを採用している。

販売価格は6,987,600円。

日産

シーマ ハイブリッド VIP G

シーマ ハイブリッドVIP Gは、日産自動車が製造・販売を行っているLクラスの高級セダン。シーマHYBRID VIP Gは、オーナーが後席に乗るための仕様を設定したグレードの車といっても過言ではない。

なぜなら、後部座席と前席ヘッドレストの後ろにはプライベートシアターが標準装備、座り心地を高めるために柔らかい最高級セミアニリン本皮のシートが使用されているからだ。

エンジンはフーガと同じ、3L V型DOHCを採用している。
販売価格は約872万円。

ホンダ

ホンダ シビック

シビックは、ホンダが製造・販売を行っているCセグメントの車だ。日本では2010年に一旦販売を終了したため、7年の時を越えて復活したことになる。

セダンでありながらわずかに丸みを帯びたルーフラインがとても美しい。フロントフェイスもすっきりとまとまっている。

エンジンは1.5リッター直列4気筒ターボを採用。販売価格は265万320円〜。

マツダ

マツダ アテンザ

すべてのドライバーに走る歓びをもたらす、それがマツダのフラッグシップモデル『アテンザ』だ。

エンジンには直列4気筒2.2Lのクリーンディーゼルターボを採用。最大トルクが42.8kgmなので、4Lガソリンエンジンにも劣らない優れた駆動力を実感できるだろう。

販売価格は、279万7200円〜。

せっかくなら人気のあるマニュアルやハイブリッドタイプ(種類)のセダンもおさえておきたい

本当に走りを楽しむならマニュアル(MT)タイプのセダンも選択肢の一つだ

車で走ることを純粋に楽しもうと考えているのであれば、マニュアル(MT)タイプのセダンを選んでみてはどうだろうか。

外車

BMW3シリーズの『320i』にもマニュアルが用意されている。320iスポーツと320iMスポーツの2つだ。320iはCセグメントの4ドアセダンで、キドニーグリルとヘッドランプがメッキパーツで繋がっているのが特徴的。

エンジンは直列4気筒 BMW ツインパワーターボ、最高出力184ps、最大トルク290Nmとなっている。

販売価格は320iスポーツが495万円〜、320iMスポーツが517万円〜。

国産車

マツダ『アクセラ』は「15C」「15S」「15S PROACTIVE」「15S L Package」の4種類で構成されているが、全てのグレードでマニュアルが選択できる。

エクステリアはサバンナを駆けるチーターをモチーフにしたフォルムが美しい。エンジンは直列4気筒 1.5L SKYACTIV-G1.5、最大トルクは111psだ。

販売価格は182万5200円〜。

燃費が良いハイブリッドのセダンで環境に優しくドライブしたいなら

外車であれば『メルセデス・ベンツ C350 e アバンギャルド』、国産であれば『日産ノートe-power』がおすすめだ。

外車

メルセデス・ベンツ C350 e アバンギャルドは、Cクラスのプラグインハイブリッド車。エンジンは、2リッター直列気筒ターボとモーターを兼ね備えている。

電気モーターのみの航続距離は30kmだが、CHARGEモードで40分、走行しながらの充電も可能だ。200Vの充電器であればフル充電まで約4時間、全国の充電ステーションが利用できる。

国産

日産ノートe-powerは、エンジンで発電してモーターだけで走ることができるハイブリッド車。Lあたり37.2kmという燃費性能に目が行きがちだが、加速性能や静粛性も優れている。コンパクトカーの中では車内が広いほうなので居住性も高い。

選び方さえ失敗しなければ、セダンを中古品で購入する手もあるのではないか

中古車と言うとマイナスなイメージを持たれがちだが、メリットもある。

なによりも車を安く購入できるし、手の届かなかった憧れの車を入手することも可能だ。社用車にすることで節税にもなる。

まずは、走行距離と年式、および修理歴から車の消耗具合を測りたい

中古車セダンを選ぶ時にチェックしておきたいポイントは以下の通りだ。

車の消耗具合を計る指標

車の消耗具合を計る指標となるのが「走行距離」「年式」「修理歴」の3つ。

真っ先に確認する必要がある

3つの中でも真っ先に確認すべきなのが「走行距離」と「年式」である。

走行距離と年式のチェックはセダンに限った話ではない。中古車選びの基本でもあるので忘れずに確認しなければならない。

一般的に年間で1万km程度走っている車が「状態の良い」中古車

一般的に、1年間における「適切な走行距離」は8000〜1万km。

そのため、同じ年式であっても走行距離が4万kmの車と8万km以上走っている車では前者のほうが状態の良い中古車だと判断できる。走行距離と年式を合わせて考え、車の状態を推測することが大切だ。

年式に関係なく走行距離が5万km以上に達している車については、「かなり走っている車」と認識

中古車市場では、年式に関係なく走行距離が5万kmを超えている車が「かなり走っている車」と判断される。目安の1つとして知っておかなければないと言っても過言ではないだろう。

走行距離が1年で1万km程度の5万km以下の車が「買い」の車

適切とされる年間の走行距離は8000〜1万kmである。5万km以上走行している車は、消耗が激しいと判断される。

以上のことから考察するに、「買うべき車」は、1年間での走行距離が1万km程度、5万km以下の車だといえる。

中古で購入したなら、維持費(燃費)も抑えていきたい

原油価格は家計にも大きな影響を与える。原油価格が高騰すればそれだけ生活を圧迫することにもなるし、自動車を利用する頻度が高い世帯ならなおさらである。

安価な値段で車を購入したのにもかかわらず、燃費の悪い車だったら本末転倒。燃費の良い自動車であるかもしっかりとチェックしてほしい。

中古車業界では修理歴が多い車は査定金額が低い

中古車販売業者の多くは修理歴を記載しているが、必ず自分の目で確認するようにしたい。

中古車業界では、修理歴が多いほど査定金額が低く、修理歴が少ないほど査定金額が高くなる傾向がある。

修理歴がないうえに走行距離が少なく、年式が新しい車は長持ちする確率が高い

修理歴が多いから壊れやすい、性能が落ちているというわけではない。

修理歴がない車がすぐに壊れることもあるし、修理歴があっても壊れない車もある。年式や走行距離から総合的に判断することが大切だ。

賭けになってしまう部分もあるが、修理歴がない、走行距離が少ない、年式が新しい車ほど長持ちする確率が高いといえるだろう。

あなたが車選びにおける基準を明確にしなければ、後悔してしまう

中古車選びでは、年式や走行距離、燃費などを総合的に考えることが大切だ。

しかし、人の好みやステータスは千差万別。金銭的な理由、子供の頃の憧れを実現するために敢えて中古車を選ぶ人もいるだろう。

自分が最重要視すべきポイントを明瞭にすることが後悔しない中古車選びのコツである。

Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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