ファザーリング・ジャパン流子育て術!「よい親」ではなく子育てを楽しむ「笑っている親」を目指そう。のタイトル画像
公開 2015年04月05日  

ファザーリング・ジャパン流子育て術!「よい親」ではなく子育てを楽しむ「笑っている親」を目指そう。

2,852 View

ファザーリング・ジャパン最年少理事西村創一朗による連載スタート!

学生時代に結婚、出産。学生パパとしての葛藤と、「笑っている親」を目指して試行錯誤していく日々についてなど、これからお伝えしていければと思います。


みなさまはじめまして!

この度Conobieで定期連載をさせていただくことになりましたNPO法人ファザーリング・ジャパン最年少理事の西村創一朗です。



現在は社会人5年目の26歳。

4月で小学一年生になった長男と、3歳の次男の二児のパパです。

平日は某大手人材総合企業で転職に関わる新規事業企画を行いつつ、父親の子育て支援を行うNPO法人ファザーリング・ジャパンにて理事として活動をしています。

「学生パパ」ゆえの葛藤に苦しんでいた

ファザーリング・ジャパン流子育て術!「よい親」ではなく子育てを楽しむ「笑っている親」を目指そう。の画像1

上述の自己紹介を見て「ん?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

「26歳で小学生の子どもがいるって、どういうこと?」と。そう疑問に思われるのも無理はありません。いろいろ計算がおかしいですよね。



実はぼく、大学一年で今の妻と学生結婚をしていて、大学二年の19歳の時に長男が産まれて父親になっているのです。そう、ぼくは「学生パパ」だったのです。



「学生パパ」としてのぼくの葛藤はそれはもう、想像を絶するものでした。「学生」であることと「父親」であることは、本来両立し得ないものです。「学生なのに、父親だから自由がない」ということはまだ耐えられるものだったのですが、「父親なのに、学生だから家族を満足に養えない」ことにはものすごいフラストレーションを感じていました。学生なりに週6〜7でアルバイトをしていたとはいえ、稼ぎはたかが知れていて、サザエさんでいう「マスオさん」的に妻の実家にお世話になっていたのです。



「こんなの、自分が描いていた父親像じゃない」

そう自分を責め続ける日々が続きました。

「父親であることを楽しむ生き方」との出会い

悶々とした思いで悩み続ける中、毎日欠かさず読み続けていた日経新聞で、衝撃的な出会いを果たすのです。

それが、当時設立してから数年目の頃のNPO法人ファザーリング・ジャパン(FJ)の代表安藤哲也さんのインタビュー記事でした。その記事では、ロンゲのおじさんがとっても楽しげに「父親であることを楽しむ生き方」(=ファザーリング)について語っているのです。



その中で最も印象的だったのが、「良い父親ではなく、笑っている父親を目指そう。100点ばかりを目指す優等生パパよりも、子育てを純粋に楽しんで笑っている父親の方が、ママも子どもも、そして自分もハッピーになる」というメッセージでした。



これを読んだ瞬間、ぼくの脳天に衝撃が走ったのです。



「ああ、なんて自分はもったいない生き方をしていたのだろう。学生パパだろうがなんだろうが、この子の父親はぼくだけ。この子にとって『世界一カッコいいパパ』になるためにも、まずは自分自身が前向きに父親であることを楽しんで笑顔でいなければ」



そう考え、いや考えるより先に、新聞を読み終わるや否やファザーリング・ジャパンのWebサイトにアクセスして『インターンさせて下さい』という趣旨のメールを送っていました。それくらい、衝撃的な出会いだったのです。

「よい親」ではなく「笑っている親」を目指そう

ファザーリング・ジャパン流子育て術!「よい親」ではなく子育てを楽しむ「笑っている親」を目指そう。の画像2

そうしてファザーリング・ジャパンに飛び込んだ後は、未来のパパママ(=学生)向けの子育て学習事業として「ファザーリング・ジャパン Student's」を立ち上げて活動をしていましたが、2011年に大学を卒業して現在の会社に就職をしてからも、継続してファザーリング・ジャパンの活動にはコミットしています。2014年10月からは理事に就任しており、さらにコミットを高めています。



そんな立場上、子育てやワークライフバランスにまつわるご相談をいただく機会も非常に多いのですが、「良い親」(Good Parent)でなきゃダメだ!と高い理想像を自分やパートナーに課し、高い理想に到達していない現実の自分やパートナーとのギャップに憤り、自分やパートナーを責めてしまっているケースが非常に多いなと感じます。



特に最近では「イクメン」ブームの影響で、子育てに積極的になったパパが以前よりも目に見えて増えたのは良いのですが、「イクメン」がパパにとっては単なるプレッシャーになってしまい、イヤイヤ子育てに「協力」したり「手伝う」心がけをしていたりするものの、「無理」を自分に強いてしまっているので結局続かなかったり。



また、ママの「イクメン」への期待は高止まりしており、やってもやっても全く褒められることはなく(ママが当たり前にやってることを、なんでパパだけ褒められなきゃいけないの!)、どんどん要求レベルは上がってゆく…。

そうなってしまうと、結局パパもママもお互いしんどいんですよね。完璧主義な「よい親」よりも、多少ダメでもズボラでも子育てを前向きに楽しんでいる「笑っている親」の方が、パパもママも、そして何より子どもたちが幸せになります。

キーワードは「義務」から「機会」へ

子育てを「義務」として捉えず、自分を成長させる、自分の人生を豊かにする「機会」として捉えてポジティブに楽しむ。「自ら機会をつくり、機会によって自らを変えよ。」とはリクルート創業者の江副浩正の言葉ですが、これはまさに子育てにおいても当てはまるなと思っています。

「よい親」ではなく「笑っている親」を目指して、毎日の子育てライフを「楽」に「楽しく」してみませんか?本連載では、そんなコンセプトでパパママのお役に立てる情報を配信していきたいと思っています。



次回掲載は5月5日(火)を予定しています。お楽しみに!

Share!