こんにちは。藤見里紗です。
マドレボニータの認定産後セルフケアインストラクターとして産後女性のケアに取り組むと同時に、ライフワークとして、「子どもへの性の伝え方」を伝える活動をしています。
子どもがエッチに興味をもつ時。子どもの性教育、いつから始めたらいいの?
1,137 Viewこんにちは。藤見里紗です。マドレボニータの認定産後セルフケアインストラクターとして産後女性のケアに取り組むと同時に、ライフワークとして、「子どもへの性の伝え方」を伝える活動をしています。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017007516「性教育」いつから?どうやって?
こういう活動をしていると、「子どもへの性教育って、何歳くらいから始めたらいいですか?」という質問をされることが多いです。
今は赤ちゃんだけど、いずれは性の話をしなくてはならない時も来る。
じゃあ、いつ頃から始めたらいい?どうやって切り出す?うちの子男の子だし、やっぱりお父さんからの方がいい?…考え出すと、キリがないですよね。
講座では「家庭での性教育は早ければ早いほどいい」とお伝えしています。
お風呂でお尻を洗った時、お友達のお母さんのお腹が大きくなった時、子どもはそのしくみについて、当然なんでだろ?と不思議に思います。
それは、知的な好奇心にほかなりません。
まずその好奇心をしっかり受け止めてあげてほしいと思います。
なぜ性教育は早いほうがいいの?
「親からの性教育は9歳まで」とも言われています。
9歳をすぎると、子どもたちも外部からの情報が増え、なんとなく想像で理解できるようになるので、素直に聞いてくれなくなる場合もあります。
子どもが小さいほど、すーっとなんの偏見もなく理解してくれるので、こちらも気負わず、思った通り伝えることができるのです。
子どもの質問に”完璧に”答えられなくていい
子どもに性について質問された時には「そういう質問ができるのはすばらしいこと」と、まず受けとめてあげてください。
子どもの質問に、その場で完璧に答えられなくてもいいんです。
答え自体は先延ばしにしてもいいし、一緒に体のしくみについての絵本を読んでもいいと思います。
完璧な答えなどありません。
間違ったと思ったら、「間違っていたみたい、ごめんね」と言えばいいんです。
性の質問も、ほかの質問と同じようにしっかりと受け止めてあげる姿勢が大切です。
そんな体験を通して、子どもの中に「お母さんは僕の質問をちゃんと受けとめてくれる」という感覚が、将来、性的な悩みや問題が起きた時、親にきちんと伝えられることにつながるように思います。
「性教育」を始める前にしてほしいこと
とはいえ、「急に子どもがエッチなこと言い出した時に、ちゃんと受け止められるかしら」と不安になる方もきっと多いのではないかと思います。
もしかすると、「性について考える、語る」ことについて、ご自身が違和感を感じているのかもしれません。
性に関心をもつことは人の成長の上で自然なことにも関わらず、それを「ませている」として片隅に追いやってきた歴史があります。
「子どもの性の目覚め」は、社会の中ではずっとなかったことにされてきたこと。
だから、もしそんな風に違和感を感じたとしても、それは当たり前なのです。
もしご自身の中で「子どもの性の目覚め」に対して違和感を感じるのならば、まずはその違和感を大切にしてください。
その違和感と向き合うことで、いろんなことが見えてきます。
自分自身が初めて「性」について意識したのはいつ?
何がきっかけだった?周りの人たちは、どんな反応だった?
ひとつひとつ思い返しているうちに、当時の、ドキドキするような感覚、不思議さ、大人になることへの期待感…いろんな感情を思い起こすのではないでしょうか。
子どものそんなわくわくした感情を、親としてどうやってサポートしたいかな…そう思えたときが、性教育の始め時です。
子どもにはいつまでも”ピュア”でいてほしい!?
わたしが以前開講した講座で、こんな体験をシェアしてくださった方がいました。
「最近、小学生の娘がドラえもんに出てきた、しずかちゃんの『のび太さんエッチー』というセリフを遊びで頻繁に使っていて、ちょっと心配しているんです」
そこで、どんなことが心配なのかお聞きすると、
「そこから、性の歪んだ理解を持ってしまうんじゃないかと心配で」
さらにお話を伺うと、
「私自身が、純粋無垢だった娘が、突然エッチという言葉を使ったことがショックだったのかもしれません」
と、その方はお話してくださいました。
このお気持ち、すごくよく分かるんです。親なら、子どもは性のことになんか関心を持たずにピュアなままでいてほしい、って心のどこかで思ってたりしますよね。
でも、本当にずっとピュアなままでいて欲しいかというと、たとえば35歳にもなってもピュアとか勘弁って思いませんか(笑)?
「成長への喜び」から始まる性教育
エッチな言葉に興味をもったり、性器に興味をもったり…そうした現れは、紛れもなくお子さんの成長の証です。
まずはそのことを喜んであげてほしいと思います。
その上で、マナーとして気をつけてほしいことや、自分の体を守るために必要なことはもちろんあります。
ご自身が大人になる過程で身につけてきたことがあれば、それを伝えてください。
分からないことや迷うことがあれば、お子さんと一緒に調べたり、考えていきましょう。
性の目覚めを成長の証として喜び、一緒に学んだり考えたりしながら子どもたちを支えていく…それが、親になったわたしたちができる性教育なのだと思います。
筆者:藤見里紗/産後セルフケアインストラクター
再構成:八田吏 NPO法人マドレボニータ
(編集:コノビー編集部 橋本さやか)
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