「春はお別れの季節です~♪」と歌っていたのはオニャンコクラブですが、保育園に5年間通った娘もまもなく卒園です。
年長さんになった昨年4月。保育園では最年長児として、「お兄さん、お姉さん」を求められ、ちょっとしたことも「さっすが~!年長さん!」などとはやし立てられていた一年。
そして、どんな行事にも年長さんには「これが最後の…」という冠がつき、親も先生方も、ちょっとずつ「これが最後かぁ。」などと感慨にふけっていくものです。
私も常日頃から、保育園に絶大な感謝と信頼を置いているため、できることならあと2~3年、保育園に通わせたいくらい!6歳で小学校に行くなんて…行くなんて…と成長する喜びよりも、名残惜しさが勝っている始末。
とかく年長さんになってからの一年はとても早く感じたのですが、それにしてもいったいいつ自分の中の「卒園スイッチ」が入ったのか…。
先日アルバムを見ながら、自分の心に問いかけてみました。
娘、間もなく卒園
年長さんの上半期は全然余裕でした。
ママ同士、「これで最後だもんね~」などと話すことがあっても、正直まぁ、あと半年通うわけだし、まだまだよろしくねーといった感じ。
秋の発表会。
娘の保育園は大きな保育園なので、会場を借りて大きなホールで学芸を発表します。
進行係の先生が、「年長さんはこれが最後の発表会です」「さすがですねー!年長さん、すばらしいですー」などとアナウンスしてくれるというのに、夫はスヤスヤ居眠りするどころか、高いいびきかくほどリラックス。
まったくもって「最後の…」という部分に食いついていない夫に腹も立ちましたが、先生方が思い出に残るようにと、必死でつくってくださったかわいい衣装にも感激!
怒涛の1月、2月。春がやってくる感に涙!
お正月。あちらこちらでお年玉をもらうたびに「もうすぐ1年生だね~」の嵐。
ランドセルを買ったり、学習机を用意したりで、だんだんと「いよいよ感」になってきました。
ある日、卒園式に着るワンピースを娘に試着させたときのこと。
娘の口から「これ、保育園最後の日に着るの?」という言葉が。
これに涙腺崩壊!!
「最後の日」
娘は新しいワンピールに喜び、くるくる回る娘の顔は喜びと希望に満ち溢れています。
小学校に入れば、朝は集団登校だし、少しのケガでは呼び出されることも少なくなるだろうに、
もうすぐ手をつないで保育園に行けなくなることが寂しくてたまらなく、一気にあふれ出してしまいました。
子どもが大きくなっていくことは、とても喜ばしいことです。
一人ではなにもできなかった子が、徐々に自尊心も芽生え、「一人でやれる」に強くシフトしていきます。
大きくなるにつれ、「親の知らないこと」が増えていくのは、上の息子ふたりをみているとよく分かります。
それは決して悪いことではないのですが、娘の小さくて丸みを帯びた手のひらと、曇りのない真っすぐで澄んだ瞳。
そして「ママ、世界で一番だいちゅきよ!」と私の腕に飛びついてくるのも、あと少しなのかとしみじみ思うと、春は私にとって少し寂しいものです。
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