やりたかった仕事と育児。「思い通りにいかない」と悩むママたちに伝えたいこと

普段は在宅で子どもの面倒を見ながらイラストの仕事をしてますが

ある日突然、

「外で壁画を描く仕事をお願いできないか」との依頼が！

壁画を描くのは久しぶりだったので、絶対にやりたくて…


…でも、まだ２歳の末っ子がいるので外で仕事はできない。


たまたま仕事の現場が実家の近くだったので

母に末っ子のことをお願いしようとして電話したら…

こ、これが３歳児神話！？


うちの母は結婚してからずっと専業主婦で…

まだ小さい子どもを保育園に預けて母親が外で仕事をするなんて
ありえない、という考え。

他に子どものことをお願いできる人がいなかったので

壁画の仕事は泣く泣く断りました…。

母と考え方が違うのは仕方ないけど、自分の気持ちは抑えられず

すごく悔しくて、しばらくは立ち直れませんでした。


私が一番不安だったのは

「子どもたちのことで、自分は家に縛られて
社会から取り残されるのではないか…」

でも、好きなことで在宅で仕事ができるのは

まだ恵まれてる方かもしれない、と無理やり思うように。


その後、もっと仕事をしたかったので、ポートフォリオ（作品集）を作り

プロダクションのデザイナーさんに感想を聞いたところ…

もう、悔しくて悔しくて…

めちゃくちゃ凹んで泣いて落ち込んでしまいました。


しかし、落ち込んでばかりもいられない事態が…！

長女がまさかの登園拒否！

今まで仲の良かったお友達からたびたびいじめられることがあり

朝から泣いて幼稚園に行くのを拒否するようになりました。

ここで無理やり登園させても可哀想なので

幼稚園を何日か休ませました。

公園に行ったり、外食したり…

病気でもないのに幼稚園を休ませてる後ろめたさも多少ありましたが

なんとか長女が元気になるといいなあと思いながら、親子でがっつり遊びまくりました。

担任の先生とは電話で話し合ったところ、先生は娘のことを分かってくれました。

それからしばらくして娘に「先生が様子を見てくれてるから幼稚園行ってみようか」

と誘ったところ、幼稚園のみんなに会いたくなったらしく…

娘はなんとか幼稚園に通えるようになり、

平穏な日々が戻ってきました。


私もいつの間にか仕事のことで悩まなくなっていることに気づきました。

「今は子どもたちのことを一番に考えよう。
絵は描き続けていけばいいんだから、仕事のことは二の次だな」と思えるように。

あくまで子育てを優先しつつ、好きな絵を描く日々が続き…

それでも心のどこかで絵の仕事を諦めきれない思いは段々強くなるばかり。

子どもが小さくても出来そうなことはなんでも挑戦しました。

そのかいあってか、末っ子が幼稚園に入る頃には

コンスタントに仕事が入ってくるようになったんです。

仕事に対してガツガツと前のめりだった時期よりも、肩の力が抜けて、

マイペースに自分を磨くことで周りの人に認められ始めたのかな…と思いました。

…とたまには自分を褒めたり。


今思えば、

あの時の悔しさがあったからこそ

今の私があるような気がしました。



子どもが小さいうちは、私みたいに

「社会から取り残されるのでは」と心配したり、

焦ったりしちゃうかもしれないけど

…それでも、焦らないでほしい。


いろいろ悔しい思いもありましたが、

今は仕事を続けられて、本当によかったな、と思います。