美食の国のわりに食事がシンプルなベルギー。
温かい料理は1日に一度で良かったり、野菜も果物も”そのまま”を好み、食べられればそれで良いという文化。
それは学校のお弁当も例外ではなかった!
それは長女が2歳半を過ぎ幼稚園に通うようになった頃…、1週間の慣らしを終え、いよいよ今日から終日園にいる!
つまり、お弁当がいる日に起こった。
その頃から色とりどりのお弁当、特にいわゆるキャラ弁なるものがweb上で目立っていて、
ほんのりとした憧れのようなものを抱いていた私は
「そこまでは無理だけど、おにぎりに顔くらいは」
となけなしのやる気を絞りながら白米を握っていた。
そこへ同じく幼稚園へ行くしたくをしようとベルギー人イクメン夫がやってきたのであった。
彼いわく
「わざわざカオとか作る必要ないヤン?」
「ただでさえ朝は時間がないのにカオ作るヤン?」
「そもそもカオを作ったからといって食べてくれる保証はないヤン!」
「そんなことをしなくてもモリモリ食べてくれるやり方があるヤン!」
あまりに自信満々に言うものだから、代わりにお弁当を作ってもらうと…!
できたものはチョコペーストが塗ってあるだけのパンだった…。
そうだった、ベルギーはチョコレート大国でもあったのだ。
チョコレートの王国では「チョコレートは体に良い」などと言われ、
1歳くらいから食べたり飲んだりし始めるのだ…!
さらにバナナを丸ごと、リンゴを丸ごと入れて完成♥と言われた時は、またしても私の意識は宇宙に飛ばされてしまった。
しかし、それ専用のボックスなどを売られていることから否定しようもないものであった。
『郷に入っては郷に従え』
しばらくは夫のやり方でランチボックスを作ってもらうことにしてもらったら
意識が…!(以下同文)
しかし、普通に幼稚園に通い続ける長女…。
周りも似たり寄ったりなお弁当なので疑ってすらいないもよう。
びっくりするとともに、
「もしかしてこの方式ならそこまで早起きしなくてええんじゃね?」と悟り、
さらに言うなら
「旦那ハーンにお弁当まで作って貰えば朝マジでやることなくなるんやない?」
などと目からウロコ、脳から固定概念がポロポロ落ちたのでした。
さらに言えば、子どもが大きくなって自分でお弁当まで作って勝手に学校行ってくれるようになったら、
親がいる意味なくなるくらい楽になるんじゃないかと…!
この一見手抜きすぎるお弁当文化に意義を見いだしまくったのでありました。
手の込んだお弁当、
忙しい朝でも手を抜かないお弁当、
かわいくてカラフルで栄養満点のお弁当…
理想ですよね。
でも
無理のしないお弁当、
ギリギリまで寝ていられるお弁当、
将来子どもが自分で作りやすいお弁当も、
決して悪いわけではない…と。
しんどい朝に思い出して貰えると嬉しいです。(´∀`)