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公開 2017年06月12日  

2歳ムスメが新米おとうちゃんに打ち明けた、“とんでもない秘密”の話。

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ツイッタ―で大人気“あおむろひろゆきさん”の書籍「新米おとうちゃんと小さな怪獣」。全6回に分けて、エピソードをご紹介します。3つ目のお話は「娘との秘密」について。


エピソード3「ふたりだけの秘密」


子どもが2歳になり、
少しずつ話せる単語が増えてきました。

「おとうちゃん、パン、たべたい」

とだいたい3語くらいの
短い文章なんだけど、
なんとなく意思の疎通ができます。

そんな中、起きた話。


いつものようにお風呂に入っていると、
子どもが

「おなか、とんとんして」

と言ってきたので、
湯船の中でおなかをさすります。

晩ごはんがカレーライスだったので、
いっぱい食べ過ぎて苦しいのかな?
と思いながらさすっていると、
突然子どもが顔を上げて

「おとうちゃん、ここ(自分のおなか)に、
あかちゃんおるのよ」

と言ったのでギエーッ!と
叫びそうになりました。

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「おんなのこよ」

「おなまえは、あめちゃん」

ヒーッ! どこでそんな言葉覚えたの!と
驚きあたふたする私を尻目に、
子どもは優しい顔をして
自分のおなかをさすります。


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そして最後に

「ないしょだよ」

と告げ、私たちはこの世界でふたりだけが知る
秘密を共有することになりました。

ふたりの秘密ができたことが
なんだか嬉しくて、
次の日はずうっとソワソワ。

夜、家に帰って
妻の目を盗んでコソッと

「ここ(おなか)に何がおるんやっけ?」

と聞くと、

「ん、しらん!」

と適当な返事が返ってきたので
ずっこけました。

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ふたりだけの秘密は、幻だったのかな……。







***

「そんな言葉どこで覚えたの?!」
「それって本当?それとも嘘?」

大人がアッと驚くようなことを
急に言い出す子どもたち。

そんな彼らのことばに振り回されながらも、
その世界を一緒に覗いてみることで
見えてくることもあるかもしれません。







このお話が収録されている、
「新米おとうちゃんと小さな怪獣」は
こちらから購入できます。

(編集:コノビー編集部 三輪ひかり)

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