作家でミュージシャン、辻仁成さんの著書『息子に贈ることば』から。
いろいろとぜいたくなものも食べてきたけれど、やっぱり一番は自分の母親の料理だと言う辻さん。
当時は気がつかなかったけれど、毎日手塩にかけて育ててくれたことに感謝し、毎日のすごさをかみしめます。
子育て中の私たちは、言わばその「毎日」を積みかさねている真っ最中。
子どものごはんをつくって、子どもの服を洗濯して、子どもの散らかした部屋をそうじして、そして子どもを抱きしめて。
そんな日々を夢中でこなしていくだけで、偉大なことをしている実感なんて全然わかないけれど、きっといつか、「ああ、あの日々はやっぱり偉大だったな」と振り返る日が来るのでしょう。
そして、ちょっとでいいから、子どもにもそんな毎日の偉大さが伝わりますように。
そんなことを考え、またがんばって「毎日」を積みかさねていこうと思わせてくれる、そんな言葉です。
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