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公開 2015年04月01日  

子どもの発熱・出張・周囲の反対…働くママのホンネ座談会(1)

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世のママたちの本音知りたい、という思いから始まった本連載「本当のママの気持ち」。連載第1回目は、お子さんを持ちながら、会社に勤めたり、起業家・フリーランスとして活躍されていたりするワーキングマザーの皆さんに、日ごろ感じることを赤裸々に語っていただきました。(聞き手は自らもワーキングマザーとして働く編集部村岡)


参加者プロフィール

参加者(前列左から、内田さん、星山さん/後列左から、小泉さん、高幣さん、北本さん、村岡)



◆村岡(聞き手):Conobie編集部の頼れるディレクター。3歳の息子、1歳の娘。

北本さん:起業家ママ。子育て支援のウェブサイト運営や教育関係のイベントを行う。中学1年生の娘、小学2年生の息子、4歳の娘。

内田さん:大手人材会社で転職支援の法人営業に携わる。2歳の息子。

高幣さん:大手ゲーム製作会社で、新規事業を担当。個人としてもファッションブログを運営。小学1年生、2年生の年子の息子。シングルマザー。

星山さん:2年前に、アパレル業界から留学斡旋の会社に転職。小学3年生の息子。現在妊娠中。

小泉さん:自宅でパン教室を開く自営ママ。6歳の息子、3歳の娘。

働きながら子育てをすることを決意するも、 実家の両親には反対されて・・・

◆今回は、子育てをしながら働くワーキングマザーのみなさんにお集まりいただきましたが、まずは、皆さんが仕事を続けることを選択した理由をお聞かせください。

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内田:私は家事がとても苦手なので(笑)、仕事をしているほうが自分には合っているのかなと思い、産後も仕事を続けることを決めました。とはいえ、最初は実家の母には反対されてしまいましたが。



小泉:私の母も同じです。働きながら子どもを育てられるのかと心配して、働くことに大反対。けれども主人が結婚当初から「ずっと働いていてほしい」と、私が働くことを応援してくれていたので、迷いなく仕事を続けられました。

◆分かります。私も実家の母は女性が働くということに理解がなかったので、最初は「働きたい」と言うのが、とても苦しかったですね。

小泉:でも、子どもにはこれからの時代は働きながら子育てをするという選択肢もあるんだよ、ということを伝えていきたい、と割り切っています。



北本:私は現在起業して会社を経営しているのですが、今でも働き続けていることに迷いはあります。「ただいま」と帰ってくる時に家にいてあげられなかったり、「遊んでくるね」と友だちの家に遊びに行く時に、本当は家に呼んであげたいと思ったり。でも主人も子どもも応援してくれているし、頑張れるうちは頑張ろうかなという気持ちです。

仕事と子育ての両立スタイル―社内異動、転職、そしてフリーランスという道―

◆子育てと仕事の両立って本当に難しいと感じる日々ですよね。みなさん両立のためにどのような工夫されていますか?

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高幣:私はもともとデザインの仕事をしていたのですが、デザインの仕事はかけた時間が成果につながりやすいので、子育て中は不向きと感じるようになって。そこで、産後に自ら希望し新規事業部に異動しました。

◆同じ会社で働き続けるとしても、働きやすいように部署を異動するという選択肢もありますよね。

高幣:子どもができると、今までの部署で働いた方が安心だと思いがちなのですが、思い切ってジョブチェンジをした方が成果は出やすいのだということに気づきました。



星山:私はアパレル業界で働いていたのですが、夜が遅くなることも多く、子どもとの時間が十分とれないことに葛藤を感じて、転職を決意しました。現在の会社には採用の時に子どもがいることは伝えてありますし、外資系なので理解も自由度もある程度ありますね。



内田:私は産休後も以前と同じ営業職種で戻り、時短で働いています。会社も働く女性のモデルを増やしたいという意向がありサポートしてくれるので、短い時間でも逆に復帰前より成果が出せるようになりました。

◆理解のある会社を選ぶことも重要ですよね。私の場合は、子どもができてからは時間の融通がきくフリーランスに転向しました。でも実際は、一人でやるよりも組織のチームの中で働く方が好きだったので、また会社で働くことを選びました。今の会社は子育てをするママにとても理解があるので働きやすいですね。

星山:フリーランスは融通がきいて子育てがしやすいですが、会社から守られることはないですよね。反対に、雇われていると守られてはいても、自分の意志ではどうにもできないときも多くて、そこに葛藤があります。どちらを求めるかは、子どもの年齢でも柔軟に変えていけばいいのではないかと思います。

出張、子どもの発熱…でも仕事に穴はあけられない。最終手段は…短期転校!?

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◆みなさん、工夫されて両立されているようですが、子どもが急に熱を出したり、出張が入ってしまったり、という場合にはどのように対応されていますか?

小泉:私は主人も働いているし、実家も遠いので頼る人がいない状態で。

◆私も同じような状況だったので、子どもが熱出すたびに有給を使っていたら、3ヶ月の間に有給が全部なくなりました(笑)

内田:病児保育はいいですよ。わたしは区が行っている病児保育を使ったのですが、5分単位で子どもの記録をしてくださるなど、意外と手厚く見てもらうことができます。私の区では、事前に申し込みもいらず、空きがあればすぐに見てもらうことができました。

◆行政のサービスで言えば、以前区の一時預かりサービスを利用したのですが、預かってくださる方との相性が合わなくて。それ以来ちょっとトラウマになっています(笑)

星山:預かってくださる方との相性ってありますよね。また、就学後の子どもの預け先ってとても少ないんですよ。先週、海外出張だったので、息子を預けるために、託児、ベビーシッター、サポーターママなど考えられる手段はすべて検討したのですが、受け入れ先が全く見つからなくて。

◆結局どうされたのですか?

星山:主人の実家のある群馬の小学校に短期で転校させて、1週間群馬の学校に通わせる、という最終手段をとりました。

一同:えー!そんなことできるんですか!?

星山:思った以上に手続きはスムーズにできました。地域や学校によって異なるとは思いますが、息子が通う小学校では学校側にまず相談をした後、必要な書類関係を作成してもらい、転校する学校へ提出する、という流れでした。転校先の学校には息子のいとこも通っていたので、毎日楽しく過ごせたようです。息子自身にもとても貴重な体験だったと思います。

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◆面白いですね。そんな方法があると知っているだけでも、いざという時にはなんとかできる、と思えて安心できますよね。

高幣:私の場合は、困った時は友だちや同僚にお願いしています。その人には後でご飯をごちそうするなど、違うことでお礼をしています。友達も「楽しかった」と言ってくれるのは嬉しいですね。

◆そういう関係がお友達とつくれることができるのはうらやましいです。息子さんたちも社交的になりそうですし。

高幣:後は、私が周りの子を預かるということもやっています。そうしていると、逆に自分が困った時に助けてくれる人も増えてくるので、まずは自分発信かなと思っています。男の子が多いので、みんなが集まると家はめちゃくちゃになりますけどね(笑)

今回のママの気持ち pick up !

みなさん、ありがとうございました。さて、今回pick upした「ママの気持ち」は、仕事と子育ての両立方法についての、こちらの言葉。

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いかがでしたか?次回は、「子どもと向き合うゆとりのなさを抱える毎日」「旦那とのパートナーシップの築き方」について、引き続きみなさんに語っていただきます。お楽しみに!

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