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公開 2017年12月21日  

「出産時に必要な、夫の心得とは?」コウノドリ・サクラ先生の回答に共感が止まらない

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「コウノドリ」の主人公・鴻ノ鳥サクラ先生が、妊娠~出産までの様々なお悩みに答えてくれる書籍、「サクラ先生が教える!コウノドリ妊娠・出産Q&Aブック」が講談社より発売。



ボリュームたっぷりの本書から、選りすぐりのQ&Aをご紹介いたします。

第二弾は立ち合い出産での夫の心得と帝王切開のモヤモヤについてです。

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Q.経膣分娩と比べ、帝王切開だと、自分で産んだという実感が薄くなりそう。


A.最初に答えをいってしまおう、帝王切開は立派なお産です。

お腹を切り、子宮を切り、そして赤ちゃんと胎盤を出して、子宮を縫い、お腹を縫う。

次回の出産に影響を及ぼすことがあるし、産後の回復も遅れる。

そんな手術を、僕たちは安易に選ばない。

人のお腹を切るには、相当な理由が必要だ。

前回の妊娠も帝王切開だった、子宮筋腫などの手術経験がある、妊娠高血圧症候群で急に容態が変わったなど、お母さん側に理由があるケース。

逆子や双子以上の多胎、原因不明だけど心拍数が急に低下するなど赤ちゃん側に理由があるケース。

もちろん両方が危険な状態に陥っているケースもある。

理由はなんであれ、お母さんたちは、自分の病気やケガを治すためではなく、赤ちゃんの命を守るためだけに自身の命をかけて、みずから手術台にのぼるんだ。

どこからどう見ても、尊い行為だと思うよ。

お産の方法に優劣はありません。
命を守るための手術なのだから、誇りに思っていい。


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Q.出産時に夫が立ち会う予定です。心得ておいてもらうべきことは?


A.いまのうちからパートナーに心得てもらうべきことは、〝妊婦ファースト〟だ。

長時間、陣痛でうなっている妊婦さんに付き添ううち、自分のほうが疲れてきて、僕らに「まだですか?」「いつ生まれるんですか?」と聞いてくる男性がいるけど、これは困るよね。

自分のことで精いっぱいの妊婦さんに、夫の都合で肩身の狭い思いをさせるなんてあってはならない。

痛みで気が立っている妊婦さんのなかには、そんな夫にいら立って怒鳴りつける人もいるけど、それも甘んじて受け入れてもらおう。

僕らも母子のことに全力を傾けているので、パートナーまでケアできないのが本音です。

妻が分娩室に移動するなり、外に出てタバコを吸う……、なんて男性の姿もよく見るけど、この人と子育てをしていく妊婦さんは苦労が絶えないかもなぁ、と別の心配が頭をもたげてくる。

自分にとっては何気ない行動でも、されたほうの妊婦さんは一生忘れられないと思うよ。

その後の結婚生活に影響を及ぼすこともあるって、いまのうちに胸に刻んでもらったほうがいいかもね。

右往左往されるぐらいなら、役割を与えてそれに専念してもらおう。

陣痛のときの腰のさすり方とか。

ただなでるだけでなく、骨盤と仙骨のつなぎめの関節をさする方法をいまから練習してもらうんだ。

男性って役割をもらうと張り切るものだからね。

徹底した妊婦ファーストの姿勢を身につけておいてもらおう。


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