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公開 2018年04月06日  

夫婦円満は動物たちも難しい?「オシドリ夫婦」の意外な真実とは…?

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シリーズ累計160万部を突破した大ヒット作『おもしろい!進化のふしぎ 続・ざんねんないきもの事典』から、いきものたちのざんねんでかわいい育児の様子をご紹介!
人間とはちがうけど、育児に奮闘する姿は生き物みんな共通かもしれません。

監修:今泉忠明
絵:下間文恵 フクイサチヨ ミューズワーク
文:丸山貴史


2017年のベストセラーランキング上位の『おもしろい!進化のふしぎ 続・ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をご紹介!

今回はいきものたちの「子育て」「夫婦関係」をまとめました。

人間だけではない、広い子育ての世界をお楽しみください!!




オウサマペンギンのヒナ

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オウサマペンギンは、南極周辺の寒い島々で卵をうみます。

卵がかえる夏は、魚をとりやすく、親はたくさんの食べ物をヒナにあたえます。

そのため、ヒナはブクブクと太り、夏が終わるころには親よりも体が大きく見えます

ところが、冬になって海がこおると、魚をとるのが難しくなるので、親はほとんど食べ物をあたえてくれません。

そのため、今度はどんどんやせていき、半数は死んでしまいます

ヒナにとって、きびしい冬を乗りきるためには、夏の間にどれだけ食べまくってたくわえておけるかが勝負になるのです。

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オシドリ夫婦

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なかのよい夫婦のことを「おしどり夫婦」ということがあります。

この言葉は、繁殖期にオシドリのオスとメスがピタリとよりそっているようすからうまれました。

しかしじつは、オシドリのオスは交尾がすんだらどこかへと消えてしまいます

次の年になると、オシドリは再びペアをつくりますが、たいてい前の年とは違う相手を選ぶのです。

鳥類には、一生同じ相手とそいとげるものも少なくないなか、きびしい自然界で子孫を残すためには、これも仕方のないことなのでしょう。

オシドリの世界にもおとなの事情がいろいろあるのです。


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いかがでしたか?

本書には動物たちの「ざんねん」だけど、どこかかわいらしい生態が盛りだくさん!

ボリュームたっぷりの本書を是非お楽しみください!


(編集:コノビー編集部 瀧波和賀)


※ この記事は2024年12月09日に再公開された記事です。

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