出産予定日を2日後に控えた夜、お風呂に入ってから義母にもらった桃でも食べようかと包丁を握りしめた瞬間、下着に違和感が…。
気のせいかと思いもしましたが、念のためトイレに駆け込んだら疑いの余地もなく破水してました。
病院に電話!と思いましたがスマホの電池残り2%!!
モバイルバッテリーにつないで、トイレに座り込みながら電話をしました(笑)
病院に着いたものの、陣痛はさっぱりだったのでひとまず病室へ。
旦那と共にごろごろスマホをいじるというだらけ具合…。
さすがに夜中3時ごろになると陣痛も始まって、これなら午前中には生まれるかねぇなんて気持ちでおりました。
が、そんなに甘くはなく。
夜が明けてくると陣痛もかなり強くなって来たのですが朝7時ごろに助産師さんから聞こえて来たのは「んー…2cmってとこですかね。がんばりましょう、がんばってるけどね」
え、嘘でしょ?
これで?この痛みで??まだ2cm??
MAX10cmでしょ?5分の1??
助産師さんに開き具合を聞いた最後の記憶はお昼頃で、それでも4cmでした。
嘘だろ…と絶望に打ちひしがれたのを覚えています。
陣痛というとお腹が痛いイメージだったのですが、もともと腰痛持ちだったのが災いしたのか私の場合はひたすら「腰が痛い」。
ぐきっと痛くなった時の感じが容赦なく持続して押し寄せてくる感じで、叫び続けていたのでこの頃にはもう意識が朦朧としていました。
14時半ごろになると何やら違和感が…。
足の間に何か挟まって来てる気がする…と思っていたら旦那から「手に丸いものが当たるんだけど…これ呼んだ方がいいよね?」と。
(このあたりにはもう完全に「まだ時間かかる」枠だったようで結構な放置プレイでした)
ナースコールしてもらったら助産師さん大慌てで「もう頭半分出てる!分娩室行きましょう!!」「歩けますか!?」と言われました。
え、嘘でしょ半分出てるんでしょ、無理すぎません?と思いながら、どうにか肩を支えられて分娩室へ。
部屋出て2mくらいだったからよかったもののなかなかの無茶振りでした。
分娩台に登ってからはとにかく
「いきまないで!先生来るまで待って!!」とさらなる無茶振り。
先生来たら即「はい、いいよ!いきんでーせーの!」で生まれました。
分娩台に登ってから5分足らずの出来事で、先生が生まれた時間確認するのも忘れるくらい大慌てな出産になってしまいました(笑)
破水してたので産褥ショーツに履き替えてたのですが、そのまま出産したので助産師さんに「あらパンツ脱ぐ暇もなかったの?」
と聞かれるわ、立ち会った旦那もよく見たら分娩室用の上着も着てないわでいろいろと行き当たりばったり。
思ったより時間もかかったので、破水がお風呂に入った後でよかったと心から思いました。(8月の出産でした)
生まれた息子は生後3週間で肥厚性幽門狭窄症になりまた病院へ舞い戻りましたが、2歳になった今は保育園のクラスの中でも人一倍食べる元気な子に育ってます。
旦那は陣痛からずっと一緒だったのが辛かったのか事あるごとに「大変だったんだからな!」と息子に力説しています(笑)
ライター名:けろままさん