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公開 2018年10月20日  

破水して数時間後に「回旋異常」発覚。プラン変更した出産体験記<投稿コンテストNo.17>

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里帰り出産をしたというorangetreeさん。
出産の時に、回旋異常が発覚し、緊急帝王切開になったそうです。
出産は命がけと改めて思い知らされます。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250000586

>【第一話】から読む


41歳で出産。

初産で高齢出産であることと薬のアレルギー持ちということで、産院では大病院を勧められて、住んでいるところでは区の一番大きな病院で検診を受けていました。

でも、今までだいぶ心配をかけた親に対して、孫と過ごす時間もあげたくて、親孝行も兼ねて里帰り出産をすることにしました。

田舎なので病院の数も少なく、病院選びは非常に困りました。

車で高速を使って1時間かかる県で1番の大病院か、近場の皆が行く産院か、ギリギリまで迷いました。


結局近場の産院で出産することにしました。

無痛分娩もやっていたので、それもありました。

予定日より10日近く早い深夜にいつもと違う痛みが起き、朝に少量の出血。

病院に行くと子宮口が2センチ開いてるとのことでそのまま入院。

東京の旦那に招集をかけ、まだそこまで陣痛が強くなかったので、溶連菌を抑える点滴を4時間おきに打ちながら、待ちました。

なかなか子宮口が開かず夜になり、段々陣痛が我慢できなったので無痛をお願いしましたが、夜は無痛をしない主義ということで、朝まで待つように言われました。

痛くて寝れないから時計を見ながら残り時間をカウントしながら必死で耐える。

同室の旦那も痛みが来るたびに寝ないで一緒に頑張ってくれました。

明け方点滴の時間でも立って移動することもできず、陣痛室に車椅子で移動。

もう痛みが来る度に叫んでいました。


朝8時半過ぎに先生が来て、ようやく無痛にしてもらい、助かった〜と一息。

痛みが遠のき、麻酔のせいか38.6℃くらいの熱もあったので、ぼんやり余裕で過ごしました。

麻酔をしているので食事はNG。

昼頃に促進剤を勧められ、早く産みたかったので点滴をプラスしながらひたすら待ちました。

心音のモニターはつけてるけど、基本点滴の時にしか誰も様子を見に来ず、旦那か親と過ごしました。(子宮口チェックは点滴の時に一緒にチェック)


夕方に破水。

子宮口ほぼ全開に。


夜になり、無痛の点滴が切れる時間になっても産まれる気配なし。

切らさないでと何度もお願いしていたのに、一度切れていきなり気絶しそうなくらいの痛みに襲われました。(死ぬかと思った)

麻酔を追加してはもらったものの、まだ産まれないのかとナースコールを押して訊ねました。

助産師さんが内診で異変に気づき、医師も初めて来てようやく回旋異常で逆に回っているからおりてこれないことが発覚。

時間もだいぶたっていたので、緊急帝王切開になりました。

そう決まればあれよあれよという間に手術室に運ばれ、麻酔で寝落ちしそうになりながら、ようやく出産。

お腹開けてみたら胎盤が半分剥がれてきていて、羊水も血が混じっていたらしく、少し遅かったら母子共に危険だったと言われました。


産んだ後はリカバリールームに移動し、疲れ切っていたので即寝で熟睡しました。

起きたら熱でまだぼーっとはしていましたが、病室にベッドごと移動。

激痛で起き上がれず、腰を曲げながら、掴まりながら歩けるようになったのは4、5日後のことでした。


入院中はなんでこんなことになったんだろうって泣く日々。

回旋異常はお産の第一段階だからもっと早く気づくことができたんじゃないか、緊急帝王切開になったのはしょうがないのかもしれないけど、半日も促進剤いれっぱなしで、本当に子供に影響はないのか、とずっとぐるぐる考えをめぐらせていました。

そして痛くて子供に自分で会いに行くこともできなくて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


今では無事子供もすくすく育ってくれています。

無事産まれてきてくれたことに毎日感謝しています。

以前お世話になった病院では、どこでも産む時には大して変わらないと言われましたが、十月十日お腹の中で大切に守ってきた命が出産という瞬間に生命の危機に晒されることもあるので、病院選びは大事だなと実感した出産でした。

ライター:orangetree

※ この記事は2024年09月24日に再公開された記事です。

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連載「第一回 記事投稿コンテスト 『出産』」 #17
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