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公開 2018年11月13日  

突然の「転校」が決定…。小1娘の葛藤を親子で乗り越えたわが家のケース

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我が家には、ナイと思っていた突然のパパの転勤話。引っ越し・転校・転園。家族一人ひとりの動揺・葛藤を、家族みんなで乗り越えた体験談をご紹介します。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208001372

突然の引越。家族で乗り越えることを約束

引越とか転勤とかそんなことは我が家には無縁だと思っていたある日。

突然、私たち家族の身にパパの転勤話が降りかかりました。

話し合った末、家族で引越すことになり、子どもたちは転校・転園が決まりました。

本当に突然のことで、私自身も動揺した状態での引っ越しと転校と転園。

でも、子どもたちにいつまでも隠しておくわけにはいかない、きちんと話さなければということで、まず日にちを決めて家族で話をすることをパパと決めました。

家族会議当日。

パパのお仕事で引越することが決まったこと。

パパとママと子どもたちの家族4人の全員で引越をすること。

引越するまで、あまり時間がないこと。

を、それぞれ話をしました。

引越するといってもイマイチよくわかっていない年中の息子と、引越すれば友達にも会えなくなるとショックを受ける小1娘。

とにかく話をすることが大事だと、日本地図の絵本を見ながら、どこからどこからへ行くのか、引越先はどんなところなのか、どんな食べ物があるのか。

いろいろなことを話し合いました。

そして、家族みんなで乗り越えようと約束しました。

娘の気持ちに寄り添い、事実を受け入れられるまで待つ

最初は「イヤだ」とか、「誰が決めたの?会社が決めたの?」「1人でここに住む」とか、ネガティブなことばかり口走っていた長女。

私たちは、彼女の気持ちを否定せず、「そうだね」と話を聞くようにし、できるだけ本音を吐き出さることにしました。

そうするうちに、だんだん「引越したらこれが食べたい」「引越したらこれがしたい」などと、自分の気持ちを言うようになりました。

それでもまだまだ小さな小1の娘。

表向きは元気にしているものの、受け止めきれない思いがあり、心の中では葛藤が続いているようでした。

ときどき「お友だちと離れるはイヤだ」と泣いてしまうことも。

そんなときは、娘を抱きしめていっしょに泣きました。

そして、仲の良いお友だちに自分の口から引越することを伝えるのは怖いと言うので、

「それは言えるまで待つよ。言えるようになったら伝えたらいいよ」と、できるだけ娘の気持ちに寄り添い、娘自身で引越について考えられるまで待つことにしました。

とはいえ、なるべく子どもたちに、さみしい思いや悲しい思いはさせたくなかったので、仲の良いお友だちのお母さんたちには、引越のことを伝えました。

娘のお友だちたちには引越のことを内緒にしながら、子どもたちの思い出に残るイベントを企画してくれました。

望みが叶って、晴れ晴れとした娘の姿に一安心

日程がなかなか決まらずどうなるのかな、と思っていた矢先、ようやく決まった引越は、学年が変わってからすぐの時期になりました。

新しい学年・クラスになり小2になった娘。

今度は「新しい1年生を迎える会」にやっぱり出たいと言い出しました。

それは、学校を転校する日を過ぎた後に開催される行事でした。

引越の日が決まり、学校にももう連絡をした後でしたから、どうしたものかと私も悩みました。

でも、娘もいろいろ考えた末に、この学校で先輩として1年生をみんなでいっしょに迎えたいと思ったのでしょう。

その気持ちは大切にしてあげたいと思い、先生たちに相談し、おいじいちゃんやおばあちゃんの協力も得て、学校に行く日を延ばしてもらうことに。

娘は喜んで学校に行き、お友だちといっしょに先輩として新入生に学校を案内することができたようです。

今となっては、少しでもいい思い出を作ることができで良かったなと思います。

娘の気持ちを汲んで、真摯に対応してくださった先生方にも、送り迎えなどいろいろと協力してくれた祖父母にも本当に感謝しています。

その頃には娘もお友だちにさようならを言う決心がつき、お別れ会を開いてもらい、きちんと「さようなら」そして「また会おうね」ということができました。


近況報告は今どきのメールやLINEで

引越した今では、手紙はもちろん私のメールやLINEを使って、お友だちに近況報告をしています。

自分や住んでいる町の写真に動画、それからボイスメッセージなど、送る内容はさまざまです。

住む地域の違いもおもしろいようで、何か新しい違いを見つけては「みんなに伝えたい」と言って送っています。

引越してきた当初は、前の学校のみんなの写真を見てばかりいて、「また逆戻りかな」というのが頭を過りましたが、しっかりと自分で乗り越えることができたようです。

以前よりも遠くのお友だちとつながるツールがたくさんあるので、私も娘も自分たちなりの方法で以前のお友達との友情を今でも育んでいます。

引越先での友人も増え、たくさんのお友だちの存在は娘の支えになっているようです。


このようにして、引越という突然の家族の大事件に家族みんなで挑み、家族みんなで乗り越えることができました。

小2娘は我慢をしてしまうところがあるので心配していましたが、環境の変化にも負けず、頑張ってくれています。

※ この記事は2024年10月12日に再公開された記事です。

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