四人部屋からNICUまで。不安な日々を一緒に乗り越えたママ友との絆＜投稿コンテストNo.33＞

当時付き添ってくれた夫と母の話では、ひとりはNICUへ、もうひとりはNICUを免れたものの、保育器の中で看護師さんが見ててくれるらしい。

私がわが子とご対面できるのは翌日になるんだそうだ。

帝王切開初日はとにかくお腹が痛くて痛くて。

かと言って自分で動くことも何もできず、ひたすら同じ病室人の音に聞き耳を立てていました。

この時まで自分の痛みのことばかり考えていたので「お腹が痛くなくてごはんが食べられてうらやましい」くらいにしか思ってませんでした。

しかし、夜になってふと気づく。

しかし、不思議に思ったのは一瞬で、その後また痛みと戦いながら夜が明けました。

彼女の子もまたNICUにいました。

あとで話を聞いたところによると、生まれてきたときへその緒がからまっていたんだとか…

私が何も知らなかったとはいえ、「ごはんが食べられてうらやましい」と思っていた時間きっと彼女は心配で心配で眠れなかったに違いない。

その後、そこらじゅうから赤ちゃんの泣く声が聞こえる中、静かだった病室を過ごした私と彼女はNICUにいる娘を通してお互いを励ましあい、成長を喜び合い、あっという間に仲良くなりました。

娘たちが退院してからもしばらく通院していたんだけど、それもとうとう終わることに…

通院中、つらいことも気持ちが凹むこともあったけど、彼女がいてくれたから、彼女と彼女の子も同じようにがんばってるんだと思うと、私もあまり自分を責めることなく通えたのだと思っています。

そして彼女もまた同じ気持ちで通っていたんだということが分かり、お互いあの日同じ病室で過ごせて本当に良かったと思いました。

今は私が引っ越してお互い忙しくなり会えない日が続いているけど、出産してから約一年間、一緒に励ましあったあの日々は絶対忘れません。



ライター：双子を授かっちゃいましたヨ☆　ぐっちぃ