一人っ子の長男が年長になったばかりの春。
「来年からは一年生だね」と話しながら、買い物に出かける度に文房具売り場をウロウロ。
毎回入れ替わる筆箱や下敷、物差しなどを見ては「これいいね!」「こっちかな?」と楽しく来年春の入学準備を早めに進めている自分たちに大満足していました。
しかし、今思えば妹(長女が6年生で3姉妹の母)の三女も一緒の入学時期のはずなのに、「早すぎない?」という目で見ていたんです。
「3人目だからお下がりもあるのかな?」と、まだ早すぎることに気づいていなかった私。
教育雑誌や教育本などのを参考にしながら、同じく1人目のお子さんが小学生に上がるお母さんたちと「○○の文房具売り場に△△君が好きそうな恐竜の筆箱があったよ」などと情報交換しては少しずつ就学準備品を買い揃えていきました。
「大体揃ったな」と満足して、年長の3学期が始まってしばらく経ったある日。
役所から「入学説明会のお知らせ」と言うプリントが送られてきました。
中身を読んでみると「これから揃えて頂く就学準備品について細かくルールを説明します。当日は実物を展示しますので、メモかカメラの準備をお願いします」と、書かれているではありませんか!
就学準備を何度か経験された先輩ママたちによると、「同じ学校でも毎年少しずつルールが変わる」とのこと。
「だから、妹は早すぎない?と言っていたんだ」と気づいたときにはもう遅かった…。
(そのとき揃えた文房具などはちゃんと習い事などで使ってるから、無駄にはなりませんでした。)
小学校の入学準備のコツ。「早めの準備」よりも大切なこと
4,707 View夏ごろから入学グッズを見て回り少しずつ揃えていった私と息子。「準備は早めがいい!」そう信じていたはずが秋風が吹き始めクリスマスにお正月と楽しく過ごしていると「あっ!」という間に卒園間近です。余裕を持ちすぎてバタバタ入学準備を再開した私達の失敗談。準備には手順というものがあったんです。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10158001376「早めの準備」が裏目に… 就学準備には細かなルールがあった
学校によって異なる、細かいルール
あとで知ったのですが、小学校のルールは私立と公立で違うのはもちろん、同じ市町村内の公立学校でも異なります。
たとえば、筆箱1つとってもこんなに違うんですよ。
A小学校:箱形で無地出し入れする箇所は表裏の2ヶ所まで。名前は表面にひらがなで書く
B小学校:形は何でもOKだが、子どもが使いやすいもの
C小学校:箱形で、装飾の華美でないもの
ちなみに、うちの息子が通っている公立小学校のルールは「筆箱は箱形で柄やデザインは何でもよい、ただし入学式に配られる学校指定の物差しが入るサイズ」でした。
この経験から、入学祝いを差し上げるときも雑談などで「どんなものがいい?」などと伺うか、邪魔にならない消耗品(ノートやお気に入りの絵本などのセット)と図書カードや文具券にするのがいいんだなと学びました。
ハマってしまった「名前付け」の落とし穴
息子が通っていた幼稚園は、「自分の持ち物につける名前は漢字にして、書けなくても読めるようにがんばりましょう」という方針の園。
だから持ち物にはすべて漢字で名前を付けていました。
しかし、小学校入学前の説明で
「1年生の持ち物の名前はすべてひらがなではっきりと大きく書く」
というお話があり、
「【お名前付け便利グッズ(※)】が多めに購入してあるから徹夜しなくても大丈夫!」
と余裕だったはずの私は、またもやアタフタ!
※インターネットなどで注文できる名前シールや名前ゴム印、アイロンプリントのこと。子どもの好きなもの(例えば電車や恐竜お花など)を名前の前にポイントで入れてくれるサービスもあり、とても便利です。
大量に購入していたお名前付け便利グッズは、すべて漢字。
しかし、小学校からの指定はひらがな。
しかも「名前を大きく」という指定まで加わっていたので、時期が時期なだけにひらがなバージョンのお名前グッズの注文が間に合わないかもしれない!そしたら徹夜?!
という不安に襲われつつ、帰宅後すぐ注文しました。
幸い「3日以内に納品できます」というサイトを見つけて一安心。
無事に名前付けの準備を整えられたのでありました。
いざという時の名前付けお助けグッズ
入学準備は早く終わらせたいのに、説明会は3学期半ば以降…というのが常のようです。
「スタンプなどの注文が間に合わない!」「だからと言って、手書きはムリ」と不安な方には、即席で頼れるグッズとしてテプラやピータッチ、ネームランドなどのラベルプリンターがあります。
収納グッズのラベリングにも使えて便利ですし、私は数千円のそれほど機能的ではないものを買いましたが重宝しています。
卒園間近の「断捨離」は、やりすぎにご用心
卒園間近になると、後輩ママさんから「お下がり頂いてもいいですか?」と聞かれることもあると思います。
もう使わないものを使って頂けるなら嬉しいな!と、私も「はい帽子」「はい夏服」などとポンポン差し上げていました。
ただ、そんな中で見落としていたのが“スモック”です。
何と1年生1学期に息子が持ち帰った1枚のプリントに書かれていたのは、「ビッグアートを学年で制作します、グラウンドでどろんこになりながら画材を使いますので、制服が汚れないようスモックを持たせてください」の2行。
何の前触れもなく使用3日前にとサラリとこんなプリントを持ち帰った息子に、思わず「これって随分前から言われてたのかな?」と聞いてしまいましたが、息子は首を横に振ります。
その手紙を見たお母さんたちからクラスLINEに「聞いてない!」「もうあげちゃったよ」「誰か2枚持ってない?」「うち下の子のがあるから貸すよ」投稿の嵐。
何とか私も友人から借りて難を逃れましたが、これには焦りました。
まさか一度手放したスモックを「返して下さい」と言うわけにもいきません…。
他にも、突然「クレヨンの黒だけが折れたから明日持っていかないと」とか「色鉛筆1本だけなくした」とか、“明日までに”が意外と多いです。
鍵盤ハーモニカも、うっかりあげちゃいそうになりましたが、入学後すぐに使いました。
あと、うがいコップも捨てちゃいそうになりましたが、小学校でも必要でした。
恥ずかしいけど、就学準備を早く始めすぎて学んだこと
「先の見据え方が違ったな」というのが私の反省点。
大切なのは、「どのお店にどんなものがある」と確認しておくことや、「このサイトはこれが揃っていて納期は何日だな」などと、いつ何を言われても必要なものをサッと用意できる準備を整えておくこと。
そして役所からの入学説明会のお知らせがきたら、一気に準備を進めることだと思います。
急いで準備しないといけないとはいえ、その中で私が大切にしているのは、できる限り、息子に選ばせてあげること。
自分が選んだものは本当に大切にしてくれるし、失くしても泣きべそをかきながら必死で探したりもします。
息子と会話しながら「お母さんはこの筆箱のここが便利そうだと思うな」「○○くんはどう?」などとゆっくりと選ぶ時間を持てたことはとてもよかったなと実感しています。
名前シール1つにしても、デザインを一緒に選ぶことで、剥がれてきたらビリッと剥がして捨ててしまうのではなく、透明テープで上から貼り直して使うようになりました。
「大切」という言葉をわざわざ教えなくても日常の生活の中で実感してもらえていたらそれでいいと思っています。
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