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公開 2018年10月30日  

「赤ちゃん、来るよ」長男がそう答えた日に起きた、不思議な出来事<投稿コンテストNo.35>

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上の子は、妊娠や出産がわかることがある…?げそりんさんが体験した、ちょっと不思議な、でも心が温まる出産体験です。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10154001732

>【第一話】から読む


予定日は8月7日。

長男は予定日よりも10日も早く生まれたし、下の子は早いと聞いていたので、7月中に生まれるものだと思っていましたが、月末が近づいても一向に生まれる気配がありませんでした。


臨月に入ってから、毎朝長男に「赤ちゃん、来るかな?」と聞くのが日課になっていました。

妊娠や出産がわかるという『上の子あるある』を試してみたかったのです。

返事はいつも「来ないよ。」でした。


すでに妊娠初期から赤ちゃん返りが始まっていた長男。

これはまだ「来ないで欲しい」という彼の願望なのか、本当にまだやってこないのか、『上の子あるある』は単なる偶然なのか…。

わからないまま8月になり、予定日は過ぎ…お盆に入る前に促進剤を使うか、という話も出ていました。


そして8月9日。

いつものように長男に「赤ちゃん、来るかな?」と聞いたところ、「赤ちゃん、来るよ。」と答えました。

え!?本当!?いつもと違う返答に、今夜あたりかな…とドキドキ、ワクワク。

夕方帰宅した夫も同じ質問を長男にしたところ、また「赤ちゃん、来るよ。」と答えました。

本当に、今夜かもしれない!!


夫婦共にソワソワしながら過ごし、そして深夜、日付が変わった頃に破水!

心構えが出来ていたせいか、落ち着いて行動できました。

まだ痛みは耐えられる状態で病院に到着。

子供の付き添いは出来なかったので、夫と長男は一旦帰宅することに。

独りになる不安がありましたが、長男が「ママ頑張って!」と頭をなでてくれました。

NSTを取っている間に「帰宅したよ」のLINEが。程なく長男が寝付いたとメッセージが来ました。

ほっとしたのもつかの間、痛みが急に強くなり、子宮口は一気に7センチに。

付き添いがいなかったので、助産師さんがつきっきりで面倒を見てくれました。

目を閉じちゃダメ!息を止めない!的確な指示、そして腰のマッサージ。

頼もしすぎて夫の付き添いよりよかったかも…!

入院して1時間程で分娩室に入り、準備が間に合わないほどのスピードでお産は進み、2時43分、長男そっくりの長女が生まれました。


分娩室での経過観察中、スマホを使ってもいいということだったので夫に連絡することにしました。

もう寝てしまったかな…。

そう思いながらLINEを開くと、

2:42 長男、起きた!

というメッセージが。

妹が生まれたことがわかって、パパに教えてくれたの…!?

まだ2歳の長男に真実を聞くことは難しいのですが、子供の持つ不思議な力を目の当たりにし、『上の子あるある』って本当かもしれないなと思った出来事でした。

不思議な繋がりを持った長男と長女。

きっと仲の良い兄妹になる。私たちはそう信じています。


ライター:げそりん


※ この記事は2024年09月25日に再公開された記事です。

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連載「第一回 記事投稿コンテスト 『出産』」 #35
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