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公開 2018年11月07日  

予想以上の働きをした夫。病院までダッシュしてきた気合の立ち会い出産<投稿コンテストNo.59>

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立ち合い出産をしたくーちゃむさん。アドレナリン大放出しながら病院に到着した旦那さんとの出産ストーリー!!


>【第一話】から読む


はじめまして、くーちゃむです。

アラサーを過ぎてから結婚し、妊活を経て妊娠!
妊娠中はつわりもほとんどなく、仕事中にスクワットをしたりガンガン歩いていたので「元気な妊婦だねぇ」とよく言われていました。

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妊娠中は色んな本を読みました。

「楽なお産……」「楽な授乳……」「楽な寝かしつけ……」楽する気満々な本と「頭のいい子が育つ……」的な本をたくさん読んで予習、そしてメモメモ。

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立会い出産予定だったので、夫にも頑張ってもらおうと、パパ向け立会い出産サポートブックを渡して読破するようにお願い。

はじめての経験で、自分がパニックになることは想定していたので「サポート頼んだよ。二人で産むんやで。一緒に頑張ってよ」と、めんどくさそうな夫に念押し。

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しかし、予定日になっても生まれる気配は全くありません。

「本当に出てくるのか・・・?このまま産まれないんでは・・?」とハラハラでしたが、予定日翌日の夜中に、ジーンとお腹が痛くなりはじめました。

少し痛くなったかと思ったら痛みが引く。それを繰り返すうちに「もしやこれが陣痛か?」と思い始めます。


6時になって夫を起こし、病院に電話して病院へ向かいました。

「陣痛も弱いし、子宮口も開いてないけど、破水してるね」と言われ、そのまま入院することに。「破水してるから、明日の朝まで待って、産まれなかったら促進剤を使おう」と言われました。

促進剤を使うとめちゃくちゃ痛いと聞いていたので、なるべく使わずに産みたい私は、病院内でまた散歩をはじめました。長引きそうだったので、夫には仕事に行ってもらいました。


全く産まれる気配が無いまま夕食の時間になりました。テンション高めの夫がケーキを買ってきてくれたので、一緒に食べて、夫は帰宅。

「やばいな。促進剤コースになりそうだ……」と思いはじめた2時間後、だんだん陣痛が強くなってきました。

でも、この痛みがナースコールをするほどのものなのか分かりません。たまたま実母から電話があり、そのことを話すと「痛いんだったらナース呼びな~!!」と言われました。

はじめてナースコールをすると「子宮口開いてきてるね!もーすぐ産まれるよ~」と突然のお知らせ。やばい。夫を呼ばなきゃ!と急いで電話をかけました。

家から病院まで時間がかかるから、夫の到着をゆっくり待とう……と思ってると、10分ほどで汗だくになった夫が登場。タクシーが拾えなくて走ってきたそうです。アドレナリン出まくりです。

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痛みがどんどん強くなり、もう歩けなかったので、車椅子で分娩台まで連れて行ってもらいました。

夫は、事前に読んでいた立ち会い出産本のおかげで、腰をさすったり、水分補給を手伝ったり、呼吸のリードをしてくれました。

「しんどいと思うけど水飲んで!」
「ちゃんと息して!フー、フー!」
と、予想以上の働きをする夫。

「旦那さんエライね!!」と助産師さんに褒められて、ちょっと嬉しそうでした。
水は全然飲みたくなかったけど、私も頑張って飲みました。

数分経ち、痛みがどんどん強くなりました。なのに助産師さんから「まだもう少し我慢して!」と言われ「そんなバカな!!」と内心泣きそうになりながら耐えました。

私だけ痛いのかと思うと腹が立ってきて、手を握ってくれている夫にも『お前もこの痛みを味わえ……!』とばかりに爪を立ててやりました(性格悪)。

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しばらくして、「いきんでいいよー!」

と助産師さんに言われましたが、いきみ方がよく分かりません。

「変なところで止まって首がしまっちゃったらどうしよう、頭の形が変になったらどうしよう」と、ここに来て謎の心配。

「頭出てきたよー!もっといきんで~!」

いきむけど、うまくいかない、赤ちゃんがなかなか出てこない。

「全然足りないよ!もっともっと!!」

(私心の声)『うそやん?!今、めっちゃいきんでるのに、これ以上どーやっていきむんー?!もう力が出ない……!』

そんな私の限界を悟ったのか、医者が私のお腹に乗りました。

ドン!
ブシャー!

息子、爆誕です。

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お腹に乗られたのは怖かったけど、ようやく痛みから解放されて放心状態になる私。

「赤ちゃん、ちゃんと泣いてるよ。よく頑張った~」と半泣きの夫が語りかけてきます。

赤ちゃんの泣き声も聞こえないほど放心状態でしたが、ようやく聞こえた赤ちゃんの声。その可愛さに、思わず涙がでました。

赤ちゃんは生まれてすぐ、身長や体重をはかられるので、なかなか顔を見ることが出来ません。声だけ聞こえていたので「はやく顔が見たいな~」と思っていました。

やっと顔が見れた時、あまりにもブサイクでびっくりしましたが(笑)、今は可愛くなって一安心しています。

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ちなみに立ち会い出産をした夫に感想を聞いてみると、医者がお腹に乗ったとき、もしかしたら私が死ぬんじゃないかと思って本当に怖かったようです。

「乗っていいか聞いて欲しかったし、せっかく頑張ってたんだから、もう少し待ってほしかった」と言っていました。

確かに私もビックリしましたが、そうしたほうがいいという、医師の判断だったのかな、と思います。

でも、ブシャーと生まれてきた様子に関しては「ミュータントみたいだった!!すごかった!!」と大興奮していました(アメコミ好きなので)。

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※本当に恨んでるわけじゃないんです。びっくりしただけなんです。


息子が生まれたのは1時ジャスト。2分くらい遅かったのをキリのいい時間で記載してくれたのかと思っていたのですが

「1時ジャストだった!産まれた瞬間、時計で確認した!目や耳や鼻がついてるかも全部見た!」と話す夫を見て「意外としっかりしてるのね」なんて思ったりしました。

私の友達に、出産してすぐ「赤ちゃんまた産みたいって思ったよ!」と言っていた子がいましたが、私は「しばらくはイイかな~」なんて思った出産体験でした。

ちなみに、あんなに勉強した「頭のいい子に育つための~」的なものは一切実践できていません。1日10冊絵本読むとか、19時には寝かせるとか……なかなか難しいですね!(テヘ)

楽な育児ばっかり実践している私でした。

※ この記事は2024年10月17日に再公開された記事です。

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連載「第一回 記事投稿コンテスト 『出産』」 #59
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