待ち望んだ妊娠。
なかなか授からなかった私は、ハッピーなマタニティライフを過ごしていました。
予定日は3月3日。
おひなさま♡
さぞかわいい女の子が産まれてくるんだろうな…なんて夢心地で考えていた予定日4日前の2月27日。
いつも通りトイレへ行くと…あれ!?
ちょろちょろ~っと水のようなものが出たような…。
しかし、その日の午前中に病院に行ったばかりで「まだ下りてきてないね~」と言われたばかり。
え?本当にこれ破水?と半信半疑。
まさか!
でも…。
まさか?
んー…。
ネットで調べると〈すぐに病院に連絡!〉との言葉。
でも今朝行ったし…まだだって言われたし…と、うじうじしている私に夫が
…そうですね。
さっそく病院に電話すると「うーん、一応見ておこうか。一応、一応だけど入院の準備もしてきてね。」
すぐに準備し、病院へ。
この時はまだお互い、何の気負いもなく
なんて言いながら向かっていました。
病院到着後、いざ検診台へ。
と、その時。
先生の目の前で突然の破水。
「間違いないね。入院です。」
入院してからは、先生のアドバイス通り階段を上り下り。(夫はもちろん付き合わせる。)
明日までは出ないだろうとのことで、夫はよくわからない写真を撮りまくりながら帰宅。
なぜか感動させられちゃうアニメ映画を見ながら、まったりしていると…
「あ…あれ…い…いたい…」
もしやこれがうわさの陣痛!?
ちょうど連絡を取り合っていた先輩ママの友人に聞いてみる。
そして深夜。
ナニコレ マジで痛い。
狭いベッド横を行き来して気を紛らわせナースステーション横を歩いてちょっとアピール。
何度目かのお散歩のときに「小野さん 大丈夫?」
あ…気づいてくれた…と嬉しかった私。
「ちょっと見てみようね。旦那さん呼ぶなら声かけておいてね」
「あ!子宮口あいてる!行くよ!」
心の準備もままならない中、分娩室へ。
旦那さん奇跡的に起きていて、即到着。
フリースタイル分娩のため、分娩台ではなく、マットレスに横になり、楽な姿勢を模索。
徐々に痛みが増してくる中、「いきみたくなったら呼んでね」と、どっかに行ってしまった助産師さん。
えー…夫と二人心細い…なんて思う暇もなくおそってくる激痛。
いたーい!!!
出そうで出ないを繰り返し、このまま朝を迎え、汗だく、ズタボロ、どん疲れ…。
そこへ来た先生が「体力にも限界があるからね。促進剤使おうか?」
促進剤は痛いと聞いていた私(ひたすら痛みに怯える私(笑))
「痛くないですか…?」
「はじまっちゃえば一緒です」
「…お願いします」
そこから数時間後。
キター!!!
今までとは比べ物にならないくらい、いきみたくなってきました!!
「小野さん。四つん這いになってみよっか!」
痛すぎて楽な姿勢をとろうとばかりする私に、助産師さんから優しくご指導(笑)
大きいクッションにつかまって四つん這いになり、いきんでいた私。
しかし、裂けるのが怖すぎる私は、思い切りいきめません(やはり痛みに怯える私(笑))
ふと自分の股の間をみると…
「血が!いっぱい出てる!もう裂けてるじゃん!」
もうこうなっちゃったら、早く終わらせてしまえとスイッチオン。
気合を入れていきむこと数回。
すると待望の…
「出てきたよー!おめでとうー!!抱っこしてあげて!!」
やっと出てきた我が子。
引っ掛かりすぎだろ。
こんなに苦しめやがって、こんちくしょーかわいいやつめ。
初めて見る我が子は小さくてかわいくて…夫婦で泣いてしまいました。
しかし…めっちゃ夫似だな。
あんなにずーっと痛くて痛くて死ぬかと思った腰の痛みも出た瞬間に無くなってびっくり。
ちなみに、なんと股は切れておらず、かすり傷程度だったそう。
「すぐ治るよ良かったね」と縫わずに済みました。
そんな愛娘ももう8か月!
離乳食ももりもり食べて、いっちょ前に笑ったり怒ったり(あまり泣かない(笑))
出産の痛みは間違いなくわたしの人生で一番つらい痛みでしたが、この笑顔を見ればなーんてことない!
無事に産まれてきてくれてありがとう。
一生懸命産まれてきてくれてありがとう。
大きくなったらこの話を臨場感たっぷりにしてあげたいと思います。
これからもよろしくね。
ライター:こみみ