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公開 2015年05月08日  

スキンシップはなぜ大切なの?アカゲザルの親子の実験から分かったこと

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親子の絆を強くするにはスキンシップは欠かせませんよね!スキンシップが大切なことは実験によって明らかにされています。例えばアカゲザルの赤ちゃんを使った有名な実験をご存知ですか?


アカゲザルの赤ちゃんはどちらの母が好き?

アメリカの心理学者、ハーロウは生まれたばかりのアカゲザルの赤ちゃんを2種類の代理母の模型で育てる実験をしました。一つは胸に哺乳瓶がついている針金製の代理母、もう一つは哺乳瓶はついていないものの、毛足の長い柔らかい布で針金を包んだ代理母です。



ハーロウは生後間もない赤ちゃんザルをこの2つの代理母が置かれた部屋で育て、赤ちゃんザルがどちらの代理母をより好むかを観察しました。その結果、赤ちゃんザルはお腹がすくと針金の代理母のところに行ってミルクを飲みますが、成長するに従い布製の代理母にしがみついている時間が長くなったそうです。



ミルクをくれるわけではない代理母の方にです!しかも、ぜんまいで動くおもちゃに驚くと急いで布製の代理母にしがみつき、初めての部屋に入れると布製の代理母が見つかるまで落ち着かなかったそうです。

心地よいスキンシップが大切!

この実験から、親子の愛着を築くためには、心地よいスキンシップがとても大切だということがわかりました(愛着とは慣れ親しんだものに心をひかれ離れがたく感じることです)



そればかりではなく、針金の代理母で育った小ザルと布製で育った小ザルを比較した結果、布製で育った小ザルは、布製の代理母を安全基地として様々なことに興味を示し探索をするようになりましたが、針金の代理母で育った子ザルは怯えるばかりで探索行動はみられなかったとか!



子どもは母親(又は常に世話をしてくれる大人)という癒しの存在、何かあったときには逃げて帰ることができ、守ってくれる存在があるから、勇気を出して外の世界に飛び出していけるのですね。

日本人は感情表現が控えめ

欧米等では挨拶以外でも親御さんが子どもさんにキスをしたり、ハグをする光景をよく目にします。アジアの国々でも親御さんが子どもさんの顔をなでたり、顔を寄せたりしている光景は珍しくないですよね。それに比べ、私の知る限りでは日本ではスキンシップが少ないように思うのです。

      

例えば、日本のテレビ番組で、外国に単身赴任をしているパパを子どもさんが訪ねる人気番組があります。親御さんの感動の程度に東西かわりはないと思いますが、親子が再会するシーンを見ますと・・・子どもを強く抱きしめ、抑揚をつけて「よく来たね~」と言いながら涙を流すなどということ、日本のパパたちはあまりしませんよね。



涙をみせながらも静かに喜びを噛み締めるって感じが多くないでしょうか(もちろん人にもよりますし、仕事場での再会だからということもありますが)。

動物のようにじゃれ合うのが理想!

感情表現が控えめだというのは日本人の美徳でもありますから、それが悪いと言っているわけではないのですよ。でもね、子どもさんに関しては、「あなたが可愛くて仕方がない」とオーバーなくらいにスキンシップをなさる方がよいのではないかと思うのです!(子どもさんから嫌がられない程度にね)親の思いって言葉だけでは伝わらない場合が少なくないですから。子どもさんが小さいうちは動物の親子がじゃれ合うようなスキンシップが理想的ではないかな~などと今になって思います。

たくさんスキンシップをとりましょう

スキンシップをとりすぎると甘えん坊になるなどと心配なさらなくても、子どもはいつかは離れて行ってしまうもの。子どもさんが小さいうちに一杯スキンシップをとって、ママは安全基地という安心感を植え付けてあげられるとよいかもしれませんね。



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