【子供の風邪予防】かかってしまった時の症状や対策方法<医師監修>
1,936 Viewこれからの寒い季節、保育園に通っていると、子どもは風邪をもらいがちですよね。
子どもが風邪を引かないように予防するにはどんなことに気を付けたらよいのか、また風邪を引いてしまった時の病院に行く目安や、保育園にはいつから登園できるのか、などについて解説します。
子どもの風邪の症状とは?
保育園では大勢の子供が集団生活を送っているため、どうしても風邪をもらってしまいがちです。
一度風邪を引いてしまうと、なかなか治らない場合もありますし、体調が良くないと保育園に登園させることもできないため、パパやママは仕事の調整など大変ですよね。
子供自身も風邪をもらってしまうと辛いですし、できれば風邪を引かないように予防したいところです。
ところで、「風邪を引く」という言葉は一般的によく使いますが、「風邪」という名前の病気は存在しません。
風邪とは、ウィルスや細菌感染によりおこるもので、鼻水やのどの痛み、発熱などの全身症状をいいます。
風邪を予防するためには、体内にウィルスを侵入させないこと、ウィルスが侵入してきたとしてもそれに抵抗する免疫力を付けることが大切です。
ウィルスを侵入させないための予防方法は?
風邪のウィルスは、接触感染、飛沫感染によって感染します。
接触感染は、電車のつり革やドアノブなどについているウィルスを知らぬ間に触ってしまい、その手でものを食べたり指をしゃぶったりすることで、体内にウィルスが取り込まれて起こります。
飛沫感染は風邪を引いてる人の咳やくしゃみなどが飛びちり、口や鼻の粘膜に直接触れて感染することを言います。
接触感染、飛沫感染から身を守るには、ウィルスのあるところには出かけないのが一番ですが、保育園に通っていると、そういうわけにもいきませんよね。
ウィルスから身を守るために最も効果があるのは、手洗い、うがい、マスクです。
風邪予防として一般的にも言われていることですが、この3つを実行することにより、ウィルスが体内に入ってくるのを予防しやすくなります。
手洗いをすれば、屋外で手についたウイルスの侵入予防ができます。
うがいは、喉の粘膜についたウィルスが体内に侵入してくるのを防げます。
そしてマスクをすることで、飛沫感染のリスクを減らすことも可能になります。
しかもマスクは湿らせておくと乾燥予防にもなります。
また、部屋の温度、湿度管理も重要なポイントになります。
空気が乾燥すると粘膜も乾燥し、免疫力が下がってしまうため、風邪にかかりやすくなります。
特に、冬場はエアコンや暖房器具で部屋が乾燥しやすくなるため、加湿器を使ったり、濡れたタオルを部屋に置いたりして、空気の乾燥を防ぎましょう。
なお、冬場は室温は19度前後、湿度は50〜60%が適切な数値です。
部屋に温湿度計を置いて、こまめにチェックしましょう。
免疫力を高める方法は?
日常生活をしていると、風邪のウィルスから完全に身を守るのは難しいです。
そのため、ウィルスに感染しても身体の不調として発症しないように、抵抗力のある身体を作ることがポイントになります。
免疫力があれば、ウィルスに感染しても、ウィルスを撃退できるため、元気に過ごすことができますね。
風邪のウィルスに対する抵抗力をつけるためには、バランスの取れた食事と適度な運動がポイントになります。
特に、食事は身体を作るもとになりますので、重要です。
バランスの良い食事をすることで、免疫力が高まり、風邪を引きにくい体質になります。
免疫力を高めるために摂った方が良い栄養素や食材
抵抗力を高めるためには、たんぱく質を摂ることが良いでしょう。
抵抗力が備わっていれば、風邪を引きにくくなります。
たんぱく質を多く含む食材は肉や魚介類、卵、大豆製品、乳製品などです。
意識して料理に取り入れるようにしましょう。
また、免疫をうまく働かせるために、ビタミンAやビタミンCを摂るようにしましょう。
ビタミンAには、粘膜を強化する働きがあります。
喉や鼻はウィルスが侵入しやすい場所であるため、粘膜を強くするより良いでしょう。
ビタミンAはかぼちゃ、ほうれん草、にんじんなどの緑黄色野菜やレバー、卵黄などに多く含まれています。
これらの食材は、温めて食べると血行が良くなり、体温が上がることで免疫力を高めることができます。
ビタミンCはいちごやみかんなどの果物、野菜などに多く含まれています。
果物が好きな子どもは多いので比較的摂りやすいかもしれません。
子供が風邪を引いたとき病院に行く目安
風邪を引かないように気をつけていても、風邪を引いてしまうことがありますよね。
特に小さいうちは抵抗力も弱いので、しばしば風邪にかかってしまうという子どもも多いです。
ではどのようなタイミングで病院に行くべきなのでしょうか?
ゼーゼー、ヒューヒューなど、音がする咳をしていて苦しそうであれば、喘息様気管支炎の可能性がありますので、小児科を受診した方が良いでしょう。
空咳が1週間以上続くようなときも、結核や百日咳、マイコプラズマ肺炎の可能性があるため、念のために受診しましょう。
風邪を引くと熱を出す子どもも多いです。
子どもは体温調節も未熟なため、急に高熱を出すことも少なくありません。
子どもは大人と比べると平熱も高い傾向であるため、おおむね37.5度以上を発熱していると考えます。
保育園などでも、37.5度を超えると登園できないとしているところが多いのはそのためです。
発熱の場合、病院に行く目安は38度を超えているかどうかで考えます。
38度を超えるとインフルエンザの可能性も否定できませんので、なるべく早く受診した方がよいでしょう。
また、発熱以外にも・元気がなくぐったりしている・吐いたり下痢をしたりするなどの胃腸症状がみられる・ひどい咳をしている・けいれんを起こしている・頭痛を訴えている・腹痛を訴えている・息苦しそうにしているなどの症状があるときは、熱がそれほど高くないときでも、早急に受診をした方が安心できます。
特に月齢の小さい赤ちゃんは、重症化すると大変なため、早めに受診しましょう。
なお、嘔吐や下痢を伴うときを含め、水分が取れない場合は脱水症状を起こすことがあるので注意が必要です。
病院に行く目安を考えるときは、一つの症状だけで判断するのではなく、全身状態や子供の機嫌、顔色、普段と比べてどうか、なども含めて総合的に判断しましょう。
子どもが風邪を引いたとき保育園はいつから行ってよい?
普段保育園に預けている子どもが風邪や感染症になってしまったら、保育園はいつから行ってよいものか気になりますよね。
風邪は熱がない場合は登園停止期間は特に定められていませんが、感染症は病気によって決められた登園停止期間がありますのでその期間はお休みをするようにしましょう。
登園するためには医師の記載した登園許可証を必要とするところもありますので、一度在籍している保育園に尋ねてみましょう。
登園停止期間についてはこちらを参考にしてみてください。
これからの季節、風邪やインフルエンザなど様々な病気が流行り始めます。
乾燥しないように家の中の湿度を保ったり、免疫力を上げるためにも栄養バランスのとれた食事を準備するなど、風邪予防を心がけて元気に過ごせるようにしたいですね。
【監修医師】
瀨田奈祐子(せたなゆこ)
2004年 東京医科大学医学部入学
2010年 同大学卒業
2010年 医師免許取得
東京逓信病院にて初期臨床研修医
2012年 東京医科大学麻酔科学教室後期臨床研修医
2013年 麻酔科標榜医、麻酔科認定医取得
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