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公開 2018年12月01日  

「学童に行きたくない!」と言い出した長男、その後の話。

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共働きの我が家では、長男が小学校に入学したら当然、放課後は学童クラブで過ごすものと考えていました。でも学童って、合う子と合わない子がいるようです。
「どうしても行きたくない!」と息子に切り出されてしまったときの、わが家の選択です。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230001050

共働き家庭にとってありがたい存在の「学童クラブ」


学童クラブ。

放課後、同じ学校の子どもたちが集まって、指導員の方々に見守られながら、宿題をしたり、本を読んだり、トランプしたり……。親が迎えに来るまで思い思いの時間を過ごす場所です。

「共働き家庭にとって、こんなに安心な場所はない!」と思って、長男も小学校入学と同時に学童クラブへ入りました。

しかし、数ヶ月が経って学校生活にも学童クラブにも何とか慣れてきた(ように見えた)ある日のこと……。


ある日突然、「もう学童には、行きたくない……」


「え、なんで?」

長男「オレ、外で遊びたい!あそこに入ると、部屋の中にいることが多くて……。狭いし、ただ座ってるだけで手を踏まれるほどなんだよ」

そんなに狭い!?

その学童クラブは、学校の近くにそれほど大きくはない一軒家を借りていました。その中に何十人もいるので、狭いといえば狭いかもしれません。

「だけど、学童行かないと一人で留守番だよ。学童行けば友達だっているじゃないの」

長男「でも、仲の悪い子とも一緒に居なきゃいけない。けんかになるし。遊び道具だって、取っておいてもトイレに行ってるあいだに持っていかれちゃうしさ」

「……」

確かに、その頃の長男はたくさん人がいるとなかなか入っていけなかったり、神経質なところもあったので、少し辛い状況だったのかもしれません。

それでもやっぱり、1年生を一人で留守番させるのは心配。

「なんとか楽しくやっていくのも、社会勉強だよ!」と言い聞かせて、およそ2年が経ちました。


そして2年生の終わり、ついに爆発!

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学童になかなか馴染めず、相変わらず不満をこぼしながらも学童に通っていた長男でしたが……。

ある日の学童の帰りに、突然強く言い出しました。「もう、オレは絶対に、学童行きたくない!!」

それまでとは違い、強い決意を感じる口調でした。

ここで、「共働きだから、行かなきゃ困る!」と押し通すのも一つの手。だけど、実際に学童でどんな風に過ごしているか私たちには見えている訳ではありません。

本人が、とても嫌だと感じている以上、断固として押し通すのもどうだろうか……。

そう考えて、とりあえず、3年生から学童をやめて一人で留守番をさせてみることにしました。

すると案の定、帰ってきた息子はゲームやテレビざんまい。「外で遊びたい」と行っていたわりに、仲の良い友だちが近くに住んでいなかったこともあって、楽なほう、楽なほうへ……。

「このまま、ゲームばかりするようになったら、どうしよう」。そんな不安も感じ始めました。


これじゃいけない!「何か興味のあるものを探そう」


そこで、放課後に学校のグラウンドで活動しているサッカーのスポーツ少年団(スポ少)に連れて行ってみました。息子が興味があると言っていたからです。

一日体験をしてみると楽しかったらしく、「すぐに入りたい!」と。

それまで、「スポ少は保護者の負担が大変」と聞いていたので敬遠していたのですが、息子がそこまでのやる気を見せたことがなかったので入ることに決めました。

スポ少の費用は年に3回に分けて支払うのですが、月で割ると3,000円くらい。ちょっとした習い事をさせる感覚の出費でした。学童をやめていたのでその分のお金を考えれば、費用的に問題はありませんでした。

活動日は平日の放課後2日と土日。毎日ではありませんが、スポ少へ行く日にはゲームをすることはありませんし、サッカーという共通項を通じて活発な友だちも増えました。

鍵を持たせ、「遠くへは行かない」「家の人がいない子の家には入らない」「決めた時刻までに必ず帰る」など約束をした上で、スポ少のない日もサッカーの友だちと近くの公園や、おばあちゃんのいる友だちの家で遊ぶようにもなりました。

それまでは、なかなか平日の放課後や休日に遊ぶ友だちが増えなかった息子ですが、「サッカーを通じて友だちが増えたのが良かった」と、6年生の頃話してくれました。中学生になった今も、サッカーの友だちとは仲が良いです。

また、相変わらず勉強はからきしダメですが、おかげさまで身体能力だけはある程度イケている息子です。


自分で決めたことだから


スポ少に行ってもケンカなどのトラブルはありますし、頑張っても試合に出れないこともある。良いことばかりではありません。

遠くの遠征の送り迎えや練習時に交代で当番をするなど、休みが潰れることも多く、親としても「大変だぁ~」と思うこともあります。

でも、自分で「やりたい」と言ったこともあってか、辛いことがあって悩んだりしても、「やめたい」と言ったことはありませんでした(「やめようかなぁ」と呟いたことは、あったのですが)。

小学校生活も終わりに近づいた頃、「大変なこともあったけど、やっぱりオレはサッカーやって良かったよ……」としみじみと言っているのを聞いた時は、思いきってやらせてみて良かったと思ったものです。

子どもが続けたいと言うならば、親は大変でも、できる限り応援することも大切だなと思うのです。

希望した道で苦労するのなら本人も納得するし、頑張りもきくのかもしれません。

そして、グラウンドで懸命に走るわが子を見るのは、やっぱり親としてとても嬉しいものです。


※ この記事は2024年11月11日に再公開された記事です。

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