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公開 2018年12月01日  

保育園のお祭りで、子どもたちのヒーローになった私

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仕事が忙しいと、つい敬遠しがちな保育園の役員ですが、これがやってみたらけっこう楽しい。先生や他の親御さんとも仲良くなれるし、意外に貴重な経験ができたりもするんです。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250000496

保育園のイベントは親の出番も頻繁!


運動会、春の登山、夏祭り、クリスマス、お正月の餅つき……。

子どもたちが小さいうちは、親がイベントに参加するのは喜んでくれるので、保育園の頃は、可能な限り役員に立候補していました。

役員になったはいいけど……。劇のキャスティングで問題発生!

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毎年夏祭りでは、年長クラスの親たちによる「ゴレンジャーショー」が恒例なんです。

レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ピンクのレンジャー衣装に身を包んだパパやママが、悪者の衣装に身を包んだパパたちをやっつける。脚本から演出、出演まで親たちによる手作りの劇を披露していました。

年長クラスの役員代表だったので、張り切っていた私。

他の役員ママが作ってくれた脚本をもとに、セリフを決め、場面ごとに合う音楽を用意するなど、着々と準備を進めていきました。

難関はキャスティング。無理やりではなく、楽しむ気持ちで引き受けてもらいたいと思っていました。

割とピッタリするレンジャーの衣装は、ママたちにとってはちょっと恥ずかしいこともあり、これまではパパが引き受けることが多かったレンジャーや悪者。ピンクレンジャーになったパパは胸に詰め物をしたりしていました。

だけど、ピンクを細身のパパにお願いしたところ、そのうちのママから、「パパがピンクレンジャーをするかも……と子どもにちらっと話したら、『キモイ』と言われた」と聞いたのです。

「やっぱり、パパにピンクは気の毒かなぁ……」

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そんな感情の裏で、何か私の中でムクムクと湧き上がってくるものがありました。

「やってもいいんじゃない?ピンク」「ていうか、むしろやってみたいかもしれない……」

高校の時に、創作ダンスの授業でステージ上でワカメになり切ったこともある私。才能は別にして、目立つことはそんなに嫌いではなかったのです。

結果、私はもう一人のママを誘って、レンジャーになることにしました。

いつか見たテレビのレンジャーと同じ、イエローとピンクが女性です。

もう一人のママがイエロー。昔やっていた新体操を活かして、リボンを使って敵を翻弄する華麗なるレンジャーです。

最初にピンクをお願いしていた細身のパパには、ダンスが得意なかっこいいレッドを再依頼。

ピンクは私。特に得意なものがないので、料理好きなレンジャーという設定で、エプロンをつけ、おたまを武器に持つことにしました。

キャスティングが決まればみんなノリノリで、練習にもずいぶんと熱が入りました。

内容は……あまりないので割愛しますが、初めは敵対していたレンジャーと悪者が、すったもんだの末に仲良くなって一緒に歌を歌って終わる……というお話。

初めは、仕事終わりの練習で疲れた様子も見せていたパパたちですが、次第に練習に熱が入り、楽しい雰囲気になってきました。

何度か練習を重ね、とうとう夏祭り当日。

ついに本番!!一番楽しんでいたのはパパママかも?

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こっそりと衣装を身に着け、子どもたちに見つからないように隠れて待つ時の緊張感!!

音楽が鳴り始めて、レンジャーが一人ずつ飛び跳ねながらハイテンションで登場です。

「子どもたちに喜んでもらえたら」という気持ちで始めたけど、ふたを開けてみるとそれぞれ、びっくりするほど弾けていました。

以前は送り迎えでたまに挨拶する程度、もしくは全く知らなかったパパやママと、いっときでも部活動のような楽しい時間が持てました。

〇〇ちゃんのママ、パパというより、もっと分かり合えたようでとても充実した気持ちになれました。

レンジャーの仮面から透けて見える子どもたちの顔が笑っています。握手を求められ、調子に乗って戻ってくる頃には汗だく。やり切った充実感がありました。

思ったよりも、自分自身がとても楽しかった!

娘も「あれ、実はおママだったんだよね、ピンク」と話す時、とても嬉しそうなのです。

彼女にとっても、普段の母親とは別の顔が見れたことは、良い思い出になったようでした。

保育園の役員も、楽しめばいい思い出に


働いている親にとって、保育園の役員なんて「忙しいし、疲れているからおっくうだな……」と感じてしまうのも自然なこと。

それでも、「ちょっとやってみたいな」と思ったら、無理のない範囲で引き受けてみてもいい。

もしも全部はできなくても、一生懸命やっていれば誰も責めたりしないはず。

何でも一度きりの経験なら、やるからには楽しみたい。

そんな親の姿が、子どもたちの記憶の片隅に残ればいいなと思うのです。

※ この記事は2024年09月14日に再公開された記事です。

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