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公開 2018年12月04日  

お金も時間も費やす育児。オタクの私が経験したブレイクスルー!<第二回投稿コンテストNo.4>

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ゲームをはじめ、たくさんの趣味に没頭していたあまねさん。子どもが生まれてから自由な時間がないことに苦痛を覚える日々でしたが……。ある日、気づいてしまったのです。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038004096

>【第一話】から読む


私は高校生の頃から、仕事をするにせよ専業主婦になるにせよ、なるべく早く結婚して子どもも早く産みたいと漠然と考えていました。

体力に自信がなかったこともあり、子育てはできるだけ若いうちにやっておきたいという人生設計が自然とできあがっていました。

そんな私が結婚したのは23歳の時、妊娠が発覚したのは翌年24歳の時でした。

第一子が産まれるまでの間、子どもが産まれてからの生活に思いを馳せることも自然と増えていきました。

そんな中でぼんやりと考えていたのは「そりゃ子どもはほしいと思ってたし、自分の血を分けた存在なんだから人並みには愛情や愛着を持って育てていくんだろうな……」ということ。

つまり、自分にとって子どもがどんな存在になるのか、いまいち実感が湧いてこなかったのです。



そんな私の心持ちに変化が現れたのは、つわりが治まり精神的にも余裕が出てきた頃のこと。この頃から、お腹がふくらんできたこともあり、赤ちゃんに対して語り掛けるようになりました。

最初は「元気か〜」とか「がんばって大きくなるんだよ〜」とか、そんな感じだったのですが、ある日夫と二人でリビングでまったりしている時、私の口からこんな言葉が飛び出しました。

「なぁ……この子、まだ産まれてないのにすでにかわいいよ……」

自分でも何を言ってるんだ?という感じでしたが、これがありのままの気持ちでした。

この辺りから、私の中で何かのスイッチがオンになってしまったようです。

それは第一子である娘が産まれてからも変わらず、毎日のように「かわいい」を連呼し、写真を撮りまくる、親バカの誕生でした……。



しかし、どれだけかわいい我が子でも育児は大変。

私にとっては、自分の自由な時間がなくなってしまったのが一番堪えたようです。

つきっきりで娘と向き合う日中、娘を寝かしつけても残った家事をしたら後はもう何もする元気が残っていなくて早々に寝る……。

そんな生活を続けているうちに、だんだんと感情のコントロールが上手くいかなくなったり、新しいことや溜まっている仕事に取り組む意欲がなくなったりといった症状が出てきました。

元々、私はゲームやお絵描きが趣味で、好きなゲームを黙々とやりこんだり、好きなキャラクターを強くしたり、そのキャラクターの絵を描いたり、といったことが大好きでした。

また、洋服のデザインを見るのも好きで、結婚前は自分のお金で好きな服を買ったり、ネットでファッションブランドのサイトを見たりするのが楽しみでした。

でも、子どもが産まれてからはすべてできなくなっていました。

環境の変化が先なのか、私の気持ちの問題が先なのか……それは今でもわかりませんが、好きだったことができなくなるということは、私にとってかなり気が滅入ることでした。


このまま、日々の生活で精一杯の暮らしを続けていかなければならないのだろうか……。

そう思っていたある日、似たようなオタク趣味のある友人のSNSを見ていたら、あることに気が付いたのです。

“推し(好きなキャラクターや俳優さん)がかわいくて今日もがんばれる。”

“イベントに参加してきました!写真もたくさん撮りました〜”

“推しに投資するために、自分の出費はしばらく我慢我慢……。”

オタク活動に邁進する友人たちの言動。

それは、私が娘に対してやっていることと同じなのではないか?

娘がかわいくて今日もがんばれる。

娘の写真をたくさん撮った。

娘のために、自分の出費は抑えて貯金。

つまり、私は娘という沼にハマってしまったのではないか!?

そのことに気が付いた時、急に気持ちが楽になりました。なんだ、私、ちゃんと好きなものに夢中になれてるじゃないか。何にも意欲を持てないところまで病んでしまったのかと思っていたけど、そんなことなかったんだ。

私は、娘オタクに転身していたんだ!



そんなわけで、私の「子育てで、一番驚いたこと」は「まさか自分がここまで我が子のことを好きになるなんて!」ということでした。

自分が今まで持っていた趣味の領域を押しのけてまで、私の中の「好き」の頂点に上り詰めてきた娘。

そんな娘の愛らしさがすごいのか、そこまで娘にのめり込んだ私がすごいのか、どっちなのかわかりませんが(笑)、今日も明日も娘オタクとしてオタク活動をエンジョイしていきたいと思っています。

そのうち、元々の趣味にも少しずつ時間とエネルギーを割ける日がやってきたら、なおさら幸せです。


ライター:あまね


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※ この記事は2024年11月07日に再公開された記事です。

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連載「第二回 記事投稿コンテスト 『驚いたこと』」 #4
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