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公開 2019年02月03日  

先生の対応にモヤモヤしていた私…。出産を終えた彼女と再会してハッとしたこと

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保育園の先生は、保育のプロ。子どもたちを任せているから…と、遠慮してなかなか本音を言えないこともありますよね。でも、先生だって一人の人間。迷うこともあれば初めてのこともあるはず。過ぎ去った園生活の中で、先生への接し方で反省したことを私なりに振り返ってみました。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10276001291

園生活のちょっとしたモヤモヤ


働く親にとって、保育園はとてもありがたい場所。

子どもたちの様子に気を配りながら、日々愛情たっぷりに向き合ってくださっている先生たちは本当に頼りになる存在です。

私も子育てで悩んだ時など先生たちに話を聞いてもらったりして、ずいぶん助けてもらったものです。

どれだけ感謝してもしたりない先生という存在ですが、時にちょっとした意見のすれ違いが生じることもあります。

私もかつて、先生との関係が少しだけモヤモヤしたことがありました。

子どもの園でのある行動について、「お母さん、〇〇くんに注意してくださいね」と言われたのですが、私は正直「園で起きたことは、先生が直接その場で、子どもに注意してくれてもよいのでは…」と思ったのでした。

とはいえ、直接先生にはその旨を伝えられず、園長先生に相談してしまった私。

園長先生は「そうですねぇ。今度、先生に話してみましょうね」と言ってくれたのですが、先生がその直後に産休にはいることになり、その件については何となくそのままに……。

その後、先生に再会して……


それから、1年ほどが経った頃でしょうか。育休を終えて、復帰してきた先生を園内で見かけた私は思わず声をかけました。

「先生、おめでとうございます!復帰されたのですね。男の子?女の子?」

先生「ありがとうございます!女の子なんですよ」

子育て中の先生はとても活き活きとしていて、「毎日大変ですよ」と話しながらも、本当に嬉しそうでした。


そして、その後に先生が言った言葉に、私はとても感動したのです。

親になってみてわかったこと


先生「私、とても恥ずかしくて。正直、子どもが生まれる前まではお母さんたちが大変そうにしていても『何とかできるんじゃないかなぁ』とか思ったりすることも、あったんです。でも、自分が親になってみると、子どもって本当に思うようにいかないものだなって…」。

先生は保育のプロフェッショナル。勉強をして、資格を取り、日々、たくさんの子どもたちと関わりあいながら経験を積んでいます。

私は子どもを預けて、はじめて保育士さんと接するようになって、「自分なんて、わが子一人でこんなに大変な毎日なのに、たくさんの子どもたちに日々笑顔で接している先生って本当にすごい!」と尊敬していました。

もちろん今でも、その思いに変わりはありません。

だけど、あの先生の言葉に思いました。

「あぁ、先生も私と同じお母さん初心者なんだ。先生といえども、日々勉強なんだなぁ…」と。

先生にも、自分の思いを伝えたらよかった


あの時、園長先生に相談するのではなく、「私はこう思うんです」と、直接先生に自分の考えを伝えて向き合っていたら、もしかして先生との関係がまた少し違っていたかもしれない。

先生への尊敬の念を持ちつつも、「先生だから」と遠慮するばかりでなく、対ひとりの人、あるいは母親として自分の考えを率直に伝えていくことが、先生たちにとっても保育の勉強になることもあるかもしれません。

先生に頼るだけではなく、親も子も先生も「共育て」でいいのではないか。

そんな風に思った出来事でした。


※ この記事は2024年11月15日に再公開された記事です。

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