夫の転勤で引越が決まり、荷造りと同時に子どもたちの転校先を決めなければならなくなった私。
娘の小学校は、新居が決まればすぐに決めることができたのですが、欠席の期間をできるだけ作らないためには転校から転入まで日が空かないように調整する必要があり、書類から何からもろもろの段取りに一苦労。
引越先が遠すぎて、荷物が新居に届くまで時間がかかってしまうので、どうしても欠席の期間ができてしまうのです。
そのため、小学校の教訓を活かして、息子の幼稚園も早く決めなければ……と一人で焦っていました。
それでなくても引越先は、公立の幼稚園が極端に少ないエリアで、私立の幼稚園に通わせる人がほとんどだというのです。
遠方への引っ越しだと、実際目に見て確認しにいける距離ではないし、かといってホームページや口コミなどネットの情報だけで決めてしまっていいのかと、迷ってしまう日々。
でも、元気な息子には早くお友だちと遊ばせてあげたいしと、気持ちばかりが先行して、とりあえず気になった幼稚園に電話をしてみるものの、「今のところ募集はありません」と言われる始末。
どうしたらいいんだろうと落ち込んでしまい、「幼稚園は決まった?」などと聞かれると焦りが募りました。
転園先がなかなか決まらないまま引っ越しの日だけが近づいてきます。
引越し先での幼稚園えらび。先生が教えてくれた見極めのポイント
18,151 View夫の仕事の関係で引越しすることになった我が家。娘の転校先はすぐに決まったけれど、息子の転園先をなかなか決められず…。困っていた私を救ってくれたのは、通っていた幼稚園の園長先生からのアドバイスでした。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038009534幼稚園が決まらない……気持ちばかりが焦る日々
園長先生のアドバイスで気が楽に
そんなとき、息子の通う幼稚園に転園届など書類を持参すると、園長先生が「様子はどう?」と話しかけてくれました。
焦ってばかりいた私は園長先生に「なかなか転園先が決まらない」と思わず事情を話してしまいました。
「ゆっくり決めればいいのよ」と笑顔で言ってくれた園長先生は、幼稚園の選び方をアドバイスしてくれました。
その内容をまとめると、以下の手順で決めるのが良いと分かりました。
◎新居の周囲にどんな幼稚園があるかをインターネットなどで調べる
交通手段(駅から近い、幼稚園バスの利用有無)はどうか、参観日や幼稚園の行事の際に通うことができるのか。
幼稚園の特色・保育料(予算内か)など。
◎幼稚園に空きがあるかどうか
ある程度しぼれたら、電話やメールで、その幼稚園に園児数に空きがあるのかを確認すること。
特に、学期の途中だと受け入れが難しい可能性もあるし、電話の対応で幼稚園の雰囲気がわかる場合もある。
◎いくつか候補が決まったら実際に行ってみること
引越しで落ち着いたら「散歩に行こう」と子どもを誘い出して、いっしょに行ってみると良い。
子どもたちがいる時間に覗いてみることで、幼稚園の様子を感じ取ることができる。
私立の幼稚園は、それぞれに特色があるので、自分の目で確かめた方が良い。
規律が厳しいところは雰囲気自体もピリピリしていたり、先生たちもどことなく緊張していたり、実際にその場に行くことである程度分かることも多い。
実際に行ってみたら、通いづらかったり、想像より小さな幼稚園だったりと印象が変わることもある。
息子が通うなら自由で伸び伸びとした雰囲気の幼稚園が良いのではないかともアドバイスをしてくれました。
「本人だって行きたい、行きたくない幼稚園があると思うよ」との言葉で、子どもの気持ちを尊重する必要性にも気づき、とにかく話を聞いてもらえただけでも私は気が楽になりました。
「僕はここがいい」自分の気持ちを教えてくれた息子
いざ、引越しを終えて少し落ち着いたころ、園長先生が教えてくれたように、息子といくつかの幼稚園へ見学に行きました。
それまでは、新居でも「前の幼稚園に行きたい」「どうして幼稚園に行けないの」など言っていた息子でしたが、ある幼稚園へ見学に行った際に、「僕はここがいい」と自分から正直な気持ちを伝えてくれました。
これには少し驚きましたが、それ以上に安心した私です。
「子どものことは何もかも親が決めなきゃいけない」という気持ちにとらわれ過ぎていたのかもしれないなと思いました。
通い始めてしばらくの間は、慣れない時期もあったようですが、すぐに新しい幼稚園にお友だちもでき、同じクラスのお友だちのお母さんたちにも、「心配ない!すっかりなじんでいるよ!」と言ってもらえるようになりました。
あのまま自分ひとりで抱え込んで、焦った状態で幼稚園選びを続けていたら、息子は行きたい幼稚園に通うことができなかったかもしれない。
そう思うと、あの時の園長先生の何気ない声かけに感謝したくなるのです。
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