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公開 2019年02月16日  

子どもにとっての幸せとは?小3長女がインターナショナルスクールから公立校へ転校した話

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近年は日本における英語教育や、これまでの教育とは違うアプローチを求める方のお子さんがインターナショナルスクールに通うケースが増えてきています。私の娘も幼稚園からインターへ。しかし娘が小学校3年生になり気持ちに変化が出てきたのです。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038020003

ITと英語が好き。だから幼稚園からインターナショナルスクールへ


三人姉妹の長女のことです。

幼少の頃から、一人でパソコンを操作したり、英語のDVDを観ながら一人で英会話に親しんでいました。

どちらかといえば、好きなことは集中して勉強する一本気なタイプ。

そして、まだ私も「うちの子どもは天才かも」と思っていた頃。

パソコンの操作や英語に興味を示す長女に「インターに通わせるしかない」と考えました。

そして、英語がメインの幼稚園からITに強いインド系インターナショナルスクールの小学校に進むことになりました。

しかし、ITや英語の授業も頑張って楽しく通ってはいましたが、小学校3年生くらいを境に少しずつ心境に変化が出始めていました。

日本のことがもっと知りたい…


長女は自分が日本にいながら日本のことを知らないということに違和感を抱き始めたようです。

あるいは、日本にいながらインドの勉強をする理由を見いだせなかったのかもしれません。

「日本をもっと知りたい」

そんな言葉を発することが増えていました。

それでも、7年以上も英語を続けていたので、私としてはこのまま英語環境で学び続けたほうが良いと考えていました。

しかしある晩、長女が泣きながらこう言いました。

「お母さんが重たい…」

その言葉でふと気づいたのです。

私は自分の理想を長女に押し付けていたのです。

そして、長女と私は日本の公立の小学校へ転校する約束をしました。

『辛いことがたくさんあるかもしれないけど、もう次の学校は卒業するまで頑張るんだよ』と。

なぜなら、インターナショナルスクールから日本の学校への転校は言語だけでなく、お友達の考えや生活習慣も違うからです。

ウイークポイントは想像通り、「生活習慣」と「漢字」


日本の公立小学校へ、念願の転校をした長女。

楽しい時間は長く続かず、すぐに現実の壁にぶつかることになりました。

まず「先生の言っていることが分からない」。

同じ教室の子どもはすぐに動けるのに、自分だけが先生の話を理解できず行動が遅くなっていまうというのです。

そして「学校の勉強が分からない」。

特に、漢字は英語に比べると画数も多く、教科書を開くことすら苦痛になっていました。

そんなことが毎日続き、とうとう学校に行くことすらできなくなってしまったのです。

約6ヶ月の自宅学習、長女を支えたものは…


学校に行かなくなり1ヶ月、2ヶ月…

1日1ページだけでも漢字学習を続けますが、学校に行くキッカケを掴むことができません。

4ヶ月、5ヶ月…

学校に行かなくなってから半年を前に、長女の大好きな音楽発表会が学校で行われることになりました。

それだけでも、どうにか学校へ行ってほしい。

せめて音楽発表会の練習時間だけでもと、私は長女を無理やり学校に連れていきました。

そして音楽会も終了。

しかし、そう簡単に親の思い通りにはいきません。

校長先生との面談も続き、最終的にスクールカウンセラーのサポートを受けることになりました。

「朝だけでも学校にきてみんなで挨拶しよう。終わったら帰ってもいいから」

そうして、1日1時間、2時間と少しずつ学校へ行くようになったのです。

転校してから、7ヶ月経過した現在。

これまでの経過が嘘のように、毎日学校へ通うようになりました。

学校側は、長女の気持ちを理解しながら、焦らず、情報を共有して、対策を考え動いてくれました。

背中を押してくれた校長先生、カウンセラー、先生、クラスメイトのみんなのお陰だと思います。

我が家はこの、学校側の連携プレーに救われたといっても過言ではありません。

日本の学校のすばらしさを実感する出来事でした。

長女から出てきた「親友」という言葉…


私自身、長女の交友関係についてはあまり詳しく把握してはいません。

ただ、長女が最近「親友」という言葉を使い始めたことに、深く安堵しました。

もしかして、自分のアイデンティティのようなものを感じられるようになったのかもしれません。

これは、たまたま長女が日本の学校を選択することで感じられたことで、他の姉妹に対して同じことが起こり得るかはわかりません。

ただ、これからも子どもに自分の理想を押し付けず、本人の希望をバックアップしていける体制を持つことを忘れずにいたいと思っています。


※ この記事は2024年11月04日に再公開された記事です。

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