あれは娘が2歳の誕生日を迎える1ヶ月前の事でした。
いつものように保育園に娘を送り、仕事へ。
娘と別れてからわずか1時間半後、保育園から「38.9℃の熱がある」と連絡が来ました。朝元気にごはんも食べたのにおかしいな?と思いながら、病院に行く準備をしてお迎えへ。
元気のない娘を抱えて車に乗せた瞬間、突然の嘔吐。
今までノロやロタにかかっても下痢のみで嘔吐をした事がなかったので、何かおかしいな…と違和感を感じていました。
車の中ではこのまま死んでしまうのでは!?と思うくらいグッタリ…。不安で娘に何度も声をかけながら近くの小児科に急ぎました。
病院では溶連菌がうっすら出てると言われ治療を始めましたが、高熱、水下痢、嘔吐が止まらず、翌日受診した際に他院での入院治療をすすめられ、入院する事にしました。
紹介先は娘を出産した大きな総合病院。
そこでは「溶連菌は陽性ではなくてもうっすら出る事がある」と言われ、再度いろいろな検査を受けて原因を探す事に。
点滴をするため小さい体に針を刺し、包帯で固定している姿は痛々しく、私はただ娘に寄り添い抱きしめる事しかできませんでした。
病院でも高熱と水下痢が止まらず、寝てても下痢で目が覚める状態。そんな状態なのに未だ原因はわからず…不安な気持ちは拭えませんでした。
子供の入院治療は付き添う保護者の負担も大きいもの。
だけど、普段仕事で娘とゆっくり過ごす事のない日々が続いていたので、仕事も家事もせず娘とずっといっしょにいられる時間は、不謹慎かもしれないけど私にとってはごほうびのような時間でした。
翌日、そしてその翌日と、下痢は止まらないものの熱は少しずつ下がり始め、点滴を固定している手でバシバシ叩かれるくらい元気になりました。
さらに次の日。
血液検査で数値が落ち着いているため、退院できる事になりました。
先生から便の培養検査結果が出たとお話があり、ついに今回の原因が告げられたのですが…。
なんと、この謎の体調不良、原因は母親の私が作った親子丼だったのです…!
まさかの結果に驚きが隠せませんでした。
確かにそろそろ2歳だし、少しくらい半熟でも大丈夫かな!?と油断していた所はありました。でも決して古い卵でもなかったし、鶏肉にはしっかり火を通していたのに…。
サルモネラ菌は抵抗力がない人だと、亡くなる事もある恐ろしい病原体。自分のせいでそんな事になっていたら…と思うとゾッとしました。
その後下痢はしばらく止まらず、3日後にやっと普通のうんちをしてくれた時には感動のあまり旦那に写メを送りました!(笑)
この事がトラウマになり、4歳近い今でも卵はカッチカチに火を通して与えています。
卵かけご飯を食べられるようになるのは一体いつになるかな…!?
ライター:さわり